2011年2月11日三日町のさくら野百貨店の隣に八戸ポータルミュージアム(HPM)「はっち」がオープンしました。
『はっち』とはいったいどんな施設なのか?何があるのかを詳しくご紹介したいと思います。
■八戸ポータルミュージアム『はっち』とは何か?
『はっち』建設の背景と目的
八戸ポータルミュージアム施設活用基本計画書 を参考にしました。
・背景
八戸中心街が空洞化・商業機能低下が見られる昨今、中心街活性化が急務である。
八戸の歴史と文化を再評価し、その価値を生かすために、はっちを拠点として魅力を紹介し、活用する。
中心街に人と情報を集め、交流を通じて街に賑わいを取り戻す。
・目的
新たな交流と創造の拠点として、賑わいの創出や、観光と地域文化の振興を図ることで、中心市街地と八戸市全体の活性化を目指します。
要は、
・八戸の観光案内所
・お稽古事の場や演劇や展覧会の会場として市民活動をサポート。
・イベントの企画
等をすることによって、中心街に人が集まれる場を作る。
また、観光客向けに八戸の魅力を紹介する場を作り、そこをPortal(入り口)として八戸市内の観光の拠点とする。
ということみたいです。
はっちの機能のひとつに「アーティストインレジデンス」がある。
しゃしんははっち建設現場にはられた、はっちのうわさ。
はっちオープンに伴い、中心街に「八戸のうわさ」と称する黄色い吹き出しが街中に600枚も貼られた。
これはアーティストの山本耕一郎さんの作品で、山本さんが90軒のお店を回って聞いた話をまとめ、ふきだし型のシールにして貼ったものだという。
ふだんは通り過ぎるだけだったお店も・・・
こんなうわさが貼られていると、クーちゃんに会いたくなってお店をのぞいてしまいそうだ。
店員さんの意外な特技とか、お子さんお孫さんのうわさが店頭に貼られていて、お買い物の時の会話に花が咲きそう。
実際に貼られているうわさ以外に、iphoneやandroidのアプリ「セカイカメラ」でもいろいろなうわさを見ることができるそう。
持ってない人にははっちで貸し出しも行っているらしいよ。
「アートインレジデンス」はアーティストが現地に滞在しつつ、作品を製作すること。
上記のはっちの写真、最上階の逆コの字の一つ一つが居室となっていて、山本さんはそこに滞在しつつ、作品を制作してるんだろうと思う。たぶん。
はっちの建設費、土地代はあわせて約42億(市が払うのは約8億4千万円)。年間1億2千万円という維持費は決して安いものではありません。
観光にはソフトとハードの連携が大事だなんてことがよく言われるわけですが、中心街にはっちという最高の導火線は出来たわけです。魅力的な企画のバクダンで中心街活性化を再爆発させてほしいものですね。
もういっこ気になるニュースがありました。八戸市民病院近くにイオンが来秋オープンするみたいですね【デーリー】。
1万平米以下の店舗とのことで、そんなに大きなお店ではないようです。長崎屋の売り場面積が22500m2、下ジャスは50000超。
これも、中心街を守るためでもあるわけですが、「あの時(10年前)イオンが来ていれば、田向も市全体ももっと栄えていたのに」「なぜ、自分たちで努力をしない中心街だけが優遇されるのか」なんて声も出てるみたいです(上記デーリー記事)。
似たようなことが青森市でも起きているようです。新青森駅周辺はいまだに閑散とした更地のまま。これは大型店舗の出店を規制したことによるものだそうです。降りてびっくり何もなし?…新幹線新青森駅前 ヨミウリオンライン
新幹線延伸、はやて運行と2段ロケット式に青森が注目される絶好の機会なのに、もったいないなぁとも思ってしまいます。
中心街同様、いやそれ以上に駅前も街の顔だと思うんですけどね・・・。
■今日の八戸探検隊心の川柳
「客なのに 何にもないねに 少しカチン」
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