今日は富士山で見た植物たちを紹介しましょう。
私は大学時代の専門が植物遺伝学、そして、当時のアルバイトもホームセンターの園芸売り場担当だったので、植物には、ちょっとうるさいです。
海外旅行に行っても、街路樹や雑草の違いに感動してしまうほどに。。。
と言うことで、当然、富士山に行っても、植物をチェックしています。
まず、1段目の花ですが「フジアザミ」です。
植物って、高山に適応すると、小型化&背が低くなるものですが、これは大型で、棘も大型化しておりました。
さすがに名前に「フジ」と付くだけのことはあります。
次に2段目。
左側は、もしやと思い、写真を撮影し、帰宅してから調べましたが「トリカブト」で間違いなさそうです。
実物を見るのは初めてでしたが、結構な数が生えていました。
右側ですが、「ホタルブクロ」の仲間。平地に生えるものより背が低く、30cm程度のものが多かったです。
園芸種でなら「カンパニュラ」などは、この仲間で姿形も近いですね。
次に3段目です。
左は「イタドリ」の仲間。
平地のものは白い花を咲かせますが、こちらはピンク色。とてもきれいです。
右は葉や花に、典型的な「マメ科植物」の特徴が見られます。
有名な植物ならば、「レンゲ」に極めて近い形態ですね。
富士山の土壌は、そんなに肥沃なものとは思えませんでしたが、「マメ科植物」なら根粒細菌による窒素利用が可能ですから分布を広げやすいのかも知れません。
さて、登山をして、高度が上がってくると「森林限界」が近付いてきます。
写真の4段目がそれを示すものですが、まず、木々の背が低くなってきます(左の写真)。
そして、ついに「木」が無くなって「草」ばかりに(右の写真)。
ここより上は、先の「イタドリ」の仲間が多かったですね。
やはり、「環境が厳しくなると、生育出来る植物も限られてくる」ということでしょう。
こんな感じで植物観察もしながら、富士登山を楽しんだ私でした!
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