以前、書いた「シュコダ・ファビア」の記事(下記、アドレス)で、koh さんがチェコ語について質問を下さったのですが、その中でタイトルのエピソードを思い出しました。
http://blog.goo.ne.jp/typyr-nikki/d/20081113
以前、チェコに旅行した際、観光バスが立ち寄ったサービスエリアでのことです。
人もまばらな所だったのですが、ふと、見ると、めいっぱい目を潤ませた小さな子供がこちらを見ています。
「どうしたんだろう?」と思い、目が合った瞬間、
「◎¥▲☆#%!!◎¥▲☆#%!!」と泣きながら、こちらに駆け寄ってきました。
多分、この子は迷子で、「お母さんがいないの!」的なことを言っていると思われます。
私などは、現地では明らかに外国人で、言葉も全く分からないのですが、迷子でパニックになった子供には、それを考える余裕もなく、とにかく助けてくれそうな大人に泣きついたという感じです。
で、その子の涙をハンカチで拭き、手を引いて母親探し。
周囲には、それらしき人はおらず、ちょっと離れたバーカウンターへ行きます。
「Excuse me!」
・・・が反応なし。
人はおられるのですが、英語が通じないようです。
ヨーロッパ各国って、ドイツ・フランス・イタリア・スペイン、さらにオランダ、ベルギー等々、大半の人は、英語を話せないまでも大方は理解しておられます。
でも、チェコって文化圏が違うのか、また、チェコ語の構成が英語系とは異なるためか、英語が通じません。
で、さらにバーに座っていた人に順番に聞いてまわり、やっと、最後の人が事情を察し、子供からも直接、訳を聞いて下さり、「あとは俺に任せろ!」とのことで、引き受けて下さったのでした。
(この後、私はバスにダッシュし、ギリギリで集合時間にセーフ)
ということで、人助けになったかどうかは不明ですが、貴重な体験でした。
。
別の日にも、一緒にツアーに参加した人の代わりに通訳(?)をしようとした際に英語が通じず、「英語が分かる店員を呼ぶから、ちょっと待って下さい」ということがありました。
どうも、チェコにおける英語の普及具合って、日本と同じくらいのようです。
まあ、これは10年は前の話ですから、現在では状況も変わっているかも知れませんが。。。
その悲愴感がひしひしと伝わってきます。
その子をギュッと抱きしめてやりたいくらい…(/_;)
それにしても、”言葉の壁”は難問ですね。
今、私は、パソコンで、言葉の壁にぶちぶちぶち…あたって、毎日頭を抱えています。(>_<)
泣きつかれた時は、本当に「どうしよう?」と「何とかしなければ!」の気持ちの葛藤が大変でした。
で、やはり、小さな子供を放ってはおけないので、記事の内容となりました。
言葉って、難しいですが、きっかけが大事ですよね。
意思疎通をしたいという気持ちが強ければ、お互いに歩み寄ることも可能ですから。
今回は、そのおかげで、子供さんとも、最後に助けてくれた人とも「話せた」ような気がします。