「弁護される」 ヨハネによる福音書 14章15~24節
初期の教会は、ユダヤ教の一分派とみなされていました。しかし、時代が進むにつれ、教会はユダヤ教から独立するという変革が求められました。イエスさんは、変革を成そうとする者を助けるために、「弁護者」という名の聖霊を送ることを約束されました。ただし、その約束が果たされるには、イエスさんの掟を守ることが条件とされました。
イエスさんの掟とは、互いに愛し合いなさいという一言に尽きます。教会は権威ではなく、互いに愛し合うという方法によって変革することが求められているのです。イスカリオテでない方のユダが、「主よ、わたしたちにはご自分を現そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか」と言いました。彼は、変革とは権威によってなされるものだと考えて、イエスさんが世に権威を示さないのを不思議に思っていたのです。
変革を成し遂げるためには、忍耐が求められ、迫害をも覚悟する必要があります。そのとき、「弁護者」という名の聖霊が変革者を助け導くというのです。変革とは、「新しい風が吹く」とも言います。変革は、人生を日々新しく歩むために必要なものなのです。そのためにも、私たちは互いに愛し合いなさいというイエスさんの教えを掟とする必要があるのです。