月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

一人食事

2012年03月14日 21時22分38秒 | 仏々相念(住職日記)

味気ないな~・・・

 

私は、一人で食堂に入るのって大嫌いです。

一人で食堂で食事するくらいならパンで済ますのが常なのです。

或いは、お弁当買って家でってパターン。

食べなくてもいいのですが、最近は几帳面に三度の食事をするものですから正直ですね~、お腹が空くのです。

ですから、お昼を挟んでご縁があり移動する時にはパンを買って食べながら走っています。

お斎をよばれればいいような事なのですが、時間的に難しい時には失礼していることです。

 

昨日のこと、晩ご飯は一人で済ませることになっていました。

晩ご飯はやっぱり食べたくて、パンで済ませるのも寂しいので・・・

かといって、お弁当買って車の中でっていうのも・・・

待ち合わせの場所に行くまでに牛丼屋さんがあったのでそこに入ることにしました。

一人で入れるのは、この様なファストフードかラーメン屋さんぐらいでしょうか、嫌いじゃないし・・・

 

「いらっしゃいませ~、カウンターにどうぞ!」っておっしゃるものですから、

入りながら見渡すとL字型になっているカウンターにはお客がポツンポツンポツンと座っています。

テーブル席は全部空いているのですが、カウンターの方が接客に都合がいいのだろうとそちらで捜しました。

しかし、パッと見て直ぐに分かったのですが、空いている席は皆二つずつなのです。

そうなんです、どこに座ろうとも隣り合わせの席になるのです。

面白いですよね~、一瞬のうちに思うのです、「なんで二つ飛ばしかな~!1つ空ければいいじゃん!」って。

仕方なく1つに座ると隣りになる方が大きめの身体の人で、座るときつくて「なんでここなんだよ~」って感じで横を向かれました。

早く済ませて出よ~・・・

 

いいことには注文するや、あっと言う間に出てくること。

話すこともなければ、話す人もない。

見るモノもなければ、見ようと思うものもない。

ただただ、注文した丼の中身を見ながらどう食べよう・・・

といっても、お肉かご飯か一緒にかって非常に寂しい選択肢。

ただかきこんで出ました。

美味しいですが、「あ~、美味しかった!」って出ないのです。

 

今日、偶々開いたテーブルの上にあった「めぐみ」

表紙の裏の伝道掲示板の言葉、

 

一人で生きていけるだなんて

文明が作った幻想にすぎない

 

一人が好きな寂しがり屋の私・・・

そんな訳も分からんことが言えるのも優しいあなたがいてくれるからなのでしょう。

やっぱり、生きていけません一人でなんて。

 

あなたがいて本当によかった!