月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

今日特別

2012年03月15日 20時49分59秒 | 仏々相念(住職日記)

賑やかでいいですね~・・・

 

松山、八幡浜、三間と子どもさんご家族がお母さんの家に集われます。

話題は勿論「自動車道」の話。

「楽になりましたね~」って話しかけると、

「本当に楽でした!」っていいお顔で微笑まれます。

暫くはこの話でツカミはOK。

私は精神的に楽になります。

 

上は5歳から下は2歳と賑やかなひと時をいただいたことです。

仏間には子どもさんご家族、次の間には施主さんや叔母さま方々が座られました。

「すいません、今2階に連れて上げますので・・・」って、中のお母さんの一人がおっしゃってくださるのです。

子どもたちが騒がしいので気を遣われるのです。

「あ~、私に気を遣われるのなら大丈夫ですよ!皆さまが嫌じゃなかったら子どもたちもここにおらせてあげて下されば嬉しいです。」

折角、お参りしたのですから皆で一緒に仏さまの香りの中におれたらいいですよね。

 

始まって15分程は静かにしていましたが、痺れが切れるというやつですよね・・・

お母さんの膝にもつれたり、寝転がったりし始めます。

「ちゃんとしとって!」ってお母さんがおっしゃるも動き回り始めます。

「シ~、シ~!」って声がしますが止みません。

 

間で休みをいただき振り向くと「すいませ~ん!」

「大丈夫で~す!全然問題ありませんから!」

「ま~、小学生になったら少しは良くなると・・・」

そうなんです、その通りでして少しずつ年を重ねて物事を理解していくのでしょう。

訳も分からず、「シ~」って言われても折角大好きなお婆ちゃんの所に来ているのに・・・って思うのでしょう。

でも、私が合掌礼拝をしますと一緒に合掌礼拝しますもんね!

それでいいのだと思うのです。

除々に・・・

 

キツクおっしゃることで無理からに座らせ合掌させるのも一つだと思います。

だって、後に手を合わせるような人になれるかどうか分からないのですから・・・

ひょっとしたらキツクおしゃっていただいたお陰で身に付かれたお方もいるでしょう。

でも、私はご法縁のひと時ぐらいは優しくしてあげていいのかな~って思うのです。

「今日は特別よ!」って、子どもたちは美味しそうなお菓子を沢山食べていました。

 

何にも変わりのない今日・・・

でも、何かみんな仏さまの方に向かって手を合わせている今日・・・

こんな日は皆、優しくなるんだ!

お菓子もいっぱい食べれるんだ!

今日、特別なんだ!

手を合わせるって特別なんだ!

 

徐々に・・・

 

これでいいのだ!