月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

家族有様

2012年03月12日 21時27分15秒 | 仏々相念(住職日記)

ワシを呼んでな~・・・

 

こんなヤツでもいろんな事をお話しくださいます。

阿弥陀さまの御前だからでしょうか・・・

私の知らないご家族の有様、「そうですか、そんなことが・・・」

 

90才台のお父さん、だから、子どもさんといえども70才台。

老々介護です。

元気でおられたお父さんでしたが、ある時から身体が弱り始めます。

入院なされた後はその息子さん夫婦がず~っと看病に付かれたそうです。

無理がいくのでしょうね、息子さんも病を発症なされ他の病院に入院されることに・・・

奥さんはお父さんに言うかどうか迷われ、「息子はどうした?」という問いかけに「用事が出来て・・・」という感じで濁されたとか・・・

それで父は察したのでしょうね、それからは一切「息子は・・・?」って尋ねなかったとか。

それから何日あったのでしょうか、

何とか回復に向かった息子さんは父の所へ・・・

顔を見るなり喜ばれたとか!

「名前を呼び、動かない身体を持ち上げ子どもに抱きついたんです。そう、まるで子どもがお母さんにまつわりつくように・・・」って奥さんが教えて下さった。

心配でならなかったのでしょうね・・・

案じておられたのでしょうね・・・

お~!会えた、会いたかった!・・・この喜びの姿だったのでしょう。

「ワシも家から出ず、ず~っといっしょにいたからな~」って息子さん、嬉しそうにおっしゃっていました。

 

喜びも悲しみも共に分け合い、お互いを認め合いながら大切に過ごされたんでしょうね。

いい親子関係でよかったですね!って話させていただいたことです。

 

世の中には、親子としての関係がありつつも、いがみあい、ののしり合い、憎しみ合う・・・

そんな関係になってしまうこともあるのです。

最初は、何気ないことだったのかもしれません・・・

一方は悪気もなく何も思われてないような小さいことだったのかもしれません・・・

でも、そんなことでも重なってくると酷くなるのでしょう。

絶対許さん!

そんな頑ななかさぶたで酷くなる傷口を覆うことによって送日することができるということもあるのでしょう。

何と寂しい・・・と思われようともそれはそれでその人の人生なのですから。

他人がどうこう言える様なことでもありません・・・

そりゃそうですよね、その人がどれだけしんどい思いをしてきたかなんて分からないのですから・・・

そんな寂しさを抱えることによって、ひょっとしたら他の誰かに優しく接していけることもあるのかもしれません。

そんな日常を送ることでひょっとしたらかさぶたが取れることもあるのかもしれません。

 

大切に培って下さいね、出会う方との関係。

もし、しんどい思いをしたら他の人にその思いをさせないことです。

コイツが言っても重みもないのですが・・・


自分表現

2012年03月12日 21時02分03秒 | 仏々相念(住職日記)

なかなかきれいなもんです・・・

 

みんなで本堂でのお勤めさせていただき、お内仏にお参りさせていただくと真っ暗なのです。

「あれ・・・」

「ちょっと見とってよ!パチッ」って坊守。

二―ドルでスクラッチしたこの絵が浮かび上がりました。

「お~っ!スゲェ~!」感動しました。

息子作です。

息子曰く、「自分を表している!」とのことです。

 

真のはたらきに照らし出され生かさせていただいているということなのでしょうか・・・

深く聴いていませんが、息子のベースにも仏さまのおはたらきを感じるようで嬉しかったです。

 

私が自分を表現したらどんな感じだろう・・・

悲しいかな、何も浮ばないコイツがいます。

 

しかし、いつも思うのです・・・

私ってもの凄く不器用で何もできません。

でも、結構息子も娘も器用なんです・・・

坊守に似て本当に良かった!