月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

提案住職

2012年03月03日 21時11分16秒 | 仏々相念(住職日記)

心強い・・・

 

提案ばかりの住職に完璧に答えてくれる坊守。

いつも、娘や息子に怒られます、「また、提案して!」

 

完成された「しょうじんくん」、見れば見るほど和みます。

坊守も書いているように、これはこれでお浄土のお荘厳にならせていただくことです。

私より遙かにお役に立つことです。

御門徒のしんどさを、悲しさをひと時和らげて下さるかもしれません。

そんな力、私にはないのですから・・・

 

「しょうじんくん」が一緒に参って下さるので、寂しがり屋の住職も心強いことです。

 

争いごとのない世界をこの笑顔が教えて下さいます。

光輝く温もりを可愛い衣体が教えて下さいます。

 

これから一緒にお参りさせていただきますから可愛がって下さい!


早春之暖

2012年03月03日 20時06分52秒 | 仏々相念(住職日記)

優しいお方でしたね・・・

 

2,3日前からでしょうか、ウグイスの声が聞こえるようになりました。

あ~、春になるのだな~って肩の力が抜けるようです。

 

お隣の御門徒でのご縁でした。

お母さんの3年忌ということで、関東・関西から子どもさん・お孫さんが揃われました。

「ようこそ、お帰りです!」

2日程前に帰られたお兄さんやお姉さん、今朝帰られた弟さんご家族・・・

皆みんな、お母さんの微笑みに照らされて優しいお方ばかりです。

私も兄や姉のように親しくしていただいていることです。

 

いつも、寄り添って下さっていましたね・・・

そのおはたらきは御家族だけに止まらず、私たちやご近所、友だちと振り向けて下さっていました。

坊守も我が娘のように可愛がって下さっていました。

そんな優しさをいただいた方々が集うのですから、温かいひと時をいただくことです。

どの方を見ても、どの方を見てもやっぱりオバサンは隣りで優しく微笑んでおられた顔が思い浮かぶことです。

折角、ご縁をいただくのですから、どこでもこういうひと時でありたいな~って思うことですが・・・

 

偶々録れていた伊丹監督の「お葬式」を数日かけて観ています。

今日、観たところはお通夜のあたり・・・

真宗のお勤めがなされるのですが、そこは映画、

ご縁に会う喜びではなく、足の痛み・痺れがクローズアップされるのです。

映画でなくても実際そのことが問題になるのでしょうか・・・

仏法はゆったり聞かせてもらったらいいのですよ!

通夜が終わり、食事の風景、遺族は勿論ですが近所の方々も食事に着かれます。

その接待にてんてこまい。

何とか皆さんがお帰りになられた後、喪主であるお婆ちゃんとその娘、そして親戚の男性の3人でお酒を交わし亡き父の顔を見てゆっくりと泣かれた・・・

父の死を実感する瞬間だったのかもしれません。

 

バタバタと過ごすことによって、なんとか時を過ごすことが出来る。

実感すると崩れてしまうから・・・

嘘であってほしい・・・

夢であってほしい・・・

だからバタバタと。

 

時が流れ、お年忌をお勤めになられます。

御両親がいなくなった里の玄関を入る寂しさは堪らないでしょうね。

私も坊守を見ているので、その寂しさは何となく分かるような気がします。

子どもさんご家族が集われて何を話されるのでしょうね・・・

優しい思い出の中に温かい温もりを実感しつつ、日々の有様を確認されているかもしれません。

優しい涙を流しながら・・・

 

ホ~キケヨ、ホ~キケヨ・・・