残暑の中で

涼しくなったかな～と思ったのも束の間。
台風やら熱帯低気圧に挟まれた本州で
じと～～っとまとわりつくような暑さが戻って
エアコンの再稼動となった。

気温が高いだけなら９月の日差しは日中だけのこと、
朝晩には涼しくなるので、冷房するほどではないと思えるが、
湿度の高さは昼も夜も関係なく、容赦ない。

つんちゃがいたなら９月に入ったからと言って
エアコンを止めたりしていなかったから、
あまり感じなかったこの時期の夜の寝苦しさ。
冷房で手足が冷える母も、昨夜はさすがにエアコンの除湿稼働にGOサインで今に至る。
真夏のギラギラとした太陽の暑さより
タチの悪い、じめじめ地獄の残暑だ。

つんちゃ方面でこの時期に活躍するセミ・ツクツクボウシが
帰宅途中の大きなお屋敷の広い庭の木々の間から聞こえて
しばし足を止め聞き入っていると、ふと句が浮かんだ。

夕空や
去年（こぞ）と比べる
蝉しぐれ

去年のセミと今年のセミの声の違いなんかわからないけれど、
地中７年・地上７日と言われるセミの命。
同じセミなんかいないのに、やっぱり今年も同じように鳴いている。

夏の終わりを賑やかに締めくくってくれるんだけれど、
どこか寂しい声だなぁ。

季節が変わる度、つんちゃと過ごした日々が遠くなっていくようだと
先日の友人に弱音を吐いた。

今はまだ、喪失感が大きくて先が見えないだろうけれど、
亡くなった母が私の中に居てくれると思えるようになったのに
１０年かかった、
と彼女は言った。

同じような言葉を、ワン友さん２人から聞いた。
自分の中に居る。

その感覚はワタシにはまだない。
いつか、つんちゃと一体化する感覚があるのだろうか。。。

今も玄関にはつんちゃが愛用した首輪がワタシの外出時に見送ってくれる。


つんちゃカラーのひとつ、オレンジ色のケイトウがあったので、
もうひとつのつんちゃカラー・ミドリの菊と一緒に飾った。







那須のお土産を頂いたので、つんちゃにも。


懐かしい那須は、去年までつんちゃと出かけていたお気に入りの旅行先。