年末年始の休みに入った。
まとまった休みといえども、年内は3日しかない。
やらなくちゃならないことはいっぱいある。
でも、朝からエンジン全開で動き回れない。
つんちゃがいないから、朝もだらだらと7時過ぎまで寝ていて、
"年内最後のゴミ出しの日"のために、やっと起きたという感じ。
つんちゃ前の花たちで傷んだものを取り除き、
アレンジし直してからゴミを出して、ひと仕事完了。
ここで朝食を取りながらテレビをつけたら
渥美清についての番組をやっていたので、そのまま最後まで見てしまった。
大好きな寅さん映画。その関係者が語る渥美清と寅さんはとても興味深かった。
一度だけ近距離で見たことがある「寅さん」は孤高の雰囲気を持った人だった。
渥美清という俳優は、実はシュールでアバンギャルドだったという感想を述べていた関係者たち。
彼の俳句はとても独特で、人物の奥深さが現れているような自由律の形式で作られている句が多かった。
お正月映画といえば「寅さん」という時代があったのを懐かしむかのように
この番組が年末に放送され、寅さんの口上が聞きたくなってしまった。
あれは啖呵売というのだそうで、番組の中で渥美清を演じた柄本祐が
あの流れるようなリズムを再現するのに苦労していた。
テレビなんか見ていたら片付かない!と昔なら怒っていた母も
自分がちゃっちゃと用事ができなくなってきているので、
ワタシにも文句は言わない。
で、今日のところは窓掃除2部屋でおしまい。
昨年末格闘したおかげでブラインドにかける時間が減ったけれど、
それでもあの厄介者には時間を取られ、体も痛くなるくらい疲れた。
掃除をしながら、去年、つんちゃが気持ちよさそうにリビングで寝ていたんだよな、と思うと
ブラインドの汚れまで、つんちゃがいたときの埃なんだ・・としんみり。
つん魂:もっとまめに掃除するべきちゃうん?
(影の声:ブラインドは1年に1回しかやる気にならん。)
あとは普段通りの掃除をして、続きは明日へ。
掃除は大してはかどらずだったけれど、コタツに入って今日の終わりにテレビをつけると
お気に入りの72hoursという番組も年末総集編になっていた。
1月に放送された
日本最高齢のゾウ その名は"はな子"
「いつかここから、はな子がいなくなったら、いったい何が失われてしまうのだろう」
そんなナレーションに涙が溢れた。
5月26日、はな子 永眠。享年69歳。
つんちゃが旅立ったあとのことだったので、つんちゃと重なってとても悲しかった。
あの番組が放送されたときは、つんちゃがあんなに突然旅立ってしまうとは思いもよらなかったし、
はな子の旅立ちも、高齢ではあったけれど前日まで目立った体調不良がなかったというので、
急な旅立ちのような印象を受けた。
番組内でたくさんの人に元気を与えてくれたはな子の姿を紹介していた。
取材を受けた人たちのコメントを再度聞いていると、
ワタシ自身がつんちゃに感じていた思いと重なる。
いつも支えてくれてありがとう、という気持ち。
よろめきながら象舎に入る姿が、つんちゃと重なった。
ぽっちゃりのおなかも、つんちゃのおなかを思い出させる。
はな子を失った人たちは、今、どうしているのだろう。