負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

8単位も落とした奴の暮らし

2018-10-15 10:52:08 | 大学生向け
一年生がフル単しているのは当たり前。

2年も半分くらいはフル単。


その半分に入れなかった奴の暮らしの変化を今日は赤裸々に語ります。単位を落とすってことでこんなに暮らしが変わるとは思いませんでした。医療系学生の皆さんは、くれぐれも単位を落とさないようにしてください。

さて、文系から来た奴で学科として初めてME二種に一年で合格という快挙を作った一年後、8単位も落単してしまったという急落を遂げたまなまなでございます。世の中ここまで転落を迎えてしまう人は珍しい。さしずめ毎年がジェットコースター、乱高下の日々であります。

ME二種に受かったときは随分もてはやされました。こんなことを言うのもアレですが、周りからも羨ましがられて、success、人生バラ色!、なんでもできる、っていう感じになりました。そのくらいCE養成校では一年生でME二種に受かるというのはステータスです。多少成績が悪かった科目も「ご褒美」として単位をもらい、一年生はなんとかフル単しました。再燃疑惑もあり、ありとあらゆる意味でかなり、「なんとか」という状態ながらも、気分よろしく終えることが出来たわけです。

二年生になってもその日々は続きました。先生からも、友達からも「頭のいい奴」と思われ、大学一年の時には絶対に手にできなかった称号を手にしました。「一年でME二種に受かった奴はフル単する」という先生の言葉もあり、そうか、もう単位に悩まされず暮らせるのか、とすら思っていました。

ところが。

6月だか5月の終わりだか、日臨工シーズンの頃に一度最大の危機が訪れました。数学科目でかなりヤバイ点を取ったのです。かなりヤバイのです。中学の時に無理やり受けた駿台模試で5点という点数を叩き出したことがありますが、それを4倍したところ弱か、といった点を取ったのです。

これは、落とす。

私は確信しました。しかし、中間試験なので、ここで諦めるわけにもいかず、必死に勉強しました。

しかし諦めも肝心というものです。期末では出来る自信はないながらも生理学はノー勉、勝負してGPAかさ上げに貢献して来た臨床科目を捨てなければならないという覚悟は固めました。

これは今期のGPAが死ぬことを意味するだけでなく、その数学科目すら取れないかもしれないという大きな賭けになりました。もし取れなければGPAはかなり死んでしまいます。そうなると大学院へも行けないかもしれない、推薦で行けないとあらば受験勉強を22歳近くなって初めてやらなければならないかもしれない。という誠にだらしのない状態になった訳です。

そんな清水の舞台から飛び降りる覚悟で挑んだ期末試験。臨床科目も何科目かは本気で出来ず、「おわたな」と灰色の顔をして呟く羽目になりました。しかし、臨床科目はME二種に受かった時期を加味する科目が多く、下駄を履くことができる科目が多かったのもそれまた事実。臨床科目を落としていたら親への申し開きもヤバイけど、それはなんとかなるやもしれん。多分数学科目は諦めてっから申し開きもやりやすいかもしれん、と期末試験前半の臨床科目の試験が終わった段階で落単した後の申し開きを考えていました。この時点で自分の中での落単単位数は8単位を超えていました。

そして、数学科目。手がつけられずかなり悲惨だったのはさる事ながら、採点が終わった段階で先生に聞きに行きました。ここで聞けばなんらか救済してもらえるやもしれん。しかしそこで衝撃的な「0点『では』なかった」という言葉を聞く羽目になります。

これは、やゔぁい。

なんちゅうかもう、この時点で自分で数えた落単単位数は15単位、ほぼ落としたよなぁ。こんだけ落とすとなんかやべーよなぁ、学則に書いてあったっけ。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる……………………。

どうしよう、臨床科目で下駄履けなかったら。
もう臨床工学技士やれないぞ。
こんなことなら「卒業=国試」の学校に入るんだったさ。そんなことも思いました。

ただ確定ではなかったので、この時点ではまだ親には言いませんでした。まぁ一気に15単位まで行くと卒業も怪しいんですよ。正直。そんな状況で確定でもないのに親を狼狽させるなんてバカ以外の何者でもありません。


そして、成績発表のあと。

「あいつ、8単位も落としたらしいぜ」
「え、でも一年で受かるとフル単するんだろ?」
「ME受かって気を抜いたんだろ」
「MDICとか言ってるけどもう学校頑張った方が良くね?」
「あの子落としたんだ〜(棒)」
「大学院行きたいって言ってたけど行けないんじゃない?」

昨年注目されすぎたあまり、単位を落としたことが知れ渡ったことでかえって信用を失ったのは感じました。人数の少ない医療系ならではの怖さです。わたしにはプライド感が欠けていましたから、あまり気にしませんでしたが、「頭のいい人が落単すると辞める」といううわさの理由はわかった気がしました。いちいちなにかをするたびに「大丈夫?」と心配されてしまう。「あの子次落としたら臨工やれないし」と遠慮して遊びに誘われない。楽しいもの好きな普通の大学生の心ならば耐え難い事です。

教授たちの態度は私が過剰に成績質問をしなかった事もあり、硬化することはありませんでした。しかし、何しろ一気に8単位も落としたのです。次落とせば臨床実習に出られないのです。どことなく落単した事で臨床科目の下駄がなくなったりしたかもしれないことは感じていました。
「ME受かってても落とすときは落とすんだなぁ」
「来年ME一年で受かった奴に履かす下駄をどうするか考えよう」
実際にそういう話もあったと聞きます。

普通ならなんでもないことを学年で1人だけ受かったという目立つやつがしたことで、学科の方針さえも変わる。ステータスとはそういうことかと思いました。こうなるとたしかに頭が良くてプライドが高かったら耐え難いだろうなぁ。文系から来て頭悪いキャラで良かったよ本当に。一旦転落させてくれてありがとう神様……。とすら思いました。私も高校生の時の頭いいキャラのままでこのような中に放り込まれていたら一気に人間関係や全てが変わってしまったことに驚き、辞めたかもしれないからです。大学に入った時の呪文集のような授業の数々に比べればこんなのなんてことありません。


しかし、10月にもなってくると、「単位は落としても人間変わらない」ということがわかったらしく、友達は徐々に戻ってくることに。信用も回復し始めました。とはいえ心配や単位を落としたという後ろ指は相変わらず。来年から校舎が変わり、今の校舎に通い始めたらまた事態は悪化するかもしれません。


今回のことで、研究を続けられない危機に瀕しましたし、単位を落とすってのはサイアクな事です。それだけは言えています。しかも医療系ですと人数少ないですのでそのサイアクさが増します。これまで単位を落としたという理由で辞めた人たちのことを心の底では「落単でそんななんのかよ」って思ってましたけどメンタル強くないとやってらんないですね。他にも単位を落としてサイアクだったというエピソードには枚挙に暇がありませんので、また今度披露しようと思います。私が唯一単位を落として良かったと思うことは、ブログネタができたということと、後輩たちに教訓を与えられるという事ですね。

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