東京二期会オペラ劇場 プッチーニ作曲 オペラ『トゥーランドット』

ほぼ満席で二期会としては快挙。

ステージを縦にも結構使うので、4階正面だったが良かった。2階、3階正面が見やすいか。左右は光のバランスでどうか一階も見上げるようなシーンがそこそこ。

注目のチームラボの光の必然はあまりなく、演出上の美しさやエキゾチックを出す感じ。

ワーグナーのリング、タンホイザー、ローエングリンなんかの方が光の効果高いんじゃ。

歌手陣は健闘。

東京文化会館

≪二期会創立70周年記念公演≫ ジュネーブ大劇場との共同制作

オペラ『トゥーランドット』全3幕 (ルチアーノ・ベリオによる第3幕補作版) 原語上映（イタリア語）・日本語字幕付き 作曲：プッチーニ

指揮　ディエゴ・マテウス

演出　ダニエル・クレーマー

トゥーランドット姫：土屋優子

皇帝アルトゥム：川上洋司

ティムール：河野鉄平

王子カラフ：城宏憲

リュー：谷原めぐみ

大臣ピン：大川博

大臣パン：大川信之

大臣ポン：市川浩平

役人：井上雅人

合唱：二期会合唱団（合唱指揮：佐藤宏）

管弦楽：新日本フィルハーモニー交響楽団

歌舞伎座新開場十周年 二月大歌舞伎

松緑、愛之助、七之助の座組。通しとなると、勘三郎、芝翫、福助のコクーンが一番印象深いが。

七之助はちょっと、セリフのタメが大き過ぎかなあ。七五調意識しすぎ。愛之助は和尚もやったことあるが、お坊がはまり役だと思う。松緑は和尚をはまり役として祖父を目指すのだろう。

河竹黙阿弥 作

　　三人吉三巴白浪（さんにんきちさともえのしらなみ）

序幕 二幕目 大詰 浄瑠璃

大川端庚申塚の場 巣鴨吉祥院本堂の場 裏手墓地の場 元の本堂の場 本郷火の見櫓の場 「初櫓噂高音」

〈序幕〉 〈二幕目・大詰〉

お嬢吉三 お坊吉三 おとせ 和尚吉三 和尚吉三 お嬢吉三 手代十三郎 おとせ 捕手頭長沼六郎　 八百屋久兵衛 堂守源次坊 お坊吉三

七之助 愛之助 壱太郎 松緑 松緑 七之助 巳之助 壱太郎 橘太郎 橘三郎 坂東亀蔵 愛之助

MEGA THREATS

世界経済を破滅させる10の巨大な脅威　ヌリエル・ルービニ著　村井章子訳　日経BP　2022

非常に刺激的で面白かった。債務や人口、スタグフレーション、金融、グローバル化、AI、米中、気候変動等、経済学者の著者の専門分野でない部分もあるが、コロナ、ウクライナ、インフレまで最新の動向がカバーされ、語られる。グローバル化で比較優位で貿易によりそれぞれ厚生が上がっても、国内で産業移動がおきて、取り残された人々は見落とされているというところは特にそうだなあと思った。

東京フィル定期

クライバーンコンクールで優勝した韓国の10代のユンチャン。線は細いがしっかりと弾き切った。華もあるような演奏、皇帝と言うのもあるが。

マンフレッド交響曲は大河のように力強く。

全般的に力強いオケの演奏だった。

東京オペラシティコンサートホール

出演

ミハイル・プレトニョフ（Cond）、イム・ユンチャン（Pf）、東京フィルハーモニー交響楽団

曲目

・ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73「皇帝」
・チャイコフスキー：マンフレッド交響曲 op.58

日本オペラ協会公演 日本オペラシリーズNo.84 源氏物語

休憩を挟んで三時間半。

衣装は結構しっかりしていた。セットはちょっと中途半端。和風に徹底するか、シンプルな幾何学にするか。

日本語で歌手は頑張っていた。字幕もあったが、聞き取れた。ドイツ人やイタリア人は自国語オペラ、聞き取れるものなのだろうか。

源氏物語の中でも六条の御息所はオペラになりやすいと思っていて、上手くそのポイントは付いていたが、もう少し喜劇要素を入れるとか、ケレンミを出すとかあっても良かったと思う。グローバルなオペラになっていくにはそういうのが必要なのではないか。和の楽器も入れてあるが、ただの日本趣味を超えたものであって欲しい。

新制作・日本語上演世界初演　オペラ全3幕＜字幕付き日本語上演＞

会場：Bunkamuraオーチャードホール

スタッフ

原作：紫式部
日本語台本・作曲：三木稔

総監督：郡 愛子
指揮：田中祐子
演出：岩田達宗

光源氏 　　 　 ： 村松　恒矢
六条御息所　　： 砂川　涼子
藤壺　　　　　： 古澤真紀子
紫上　　　　　： 芝野　遥香
明石の姫　　　： 中井　奈穂
葵上　　　　　： 髙橋未来子
頭中将　　　　： 川久保博史
桐壺帝　　　　： 下瀬　太郎
明石入道　　　： 豊嶋　祐壹
弘徽殿　　　　： 松原　広美
朱雀帝　　　　： 高橋　宏典
少納言　　　　： 城守　　香
惟光　　　　　： 平尾　　啓

合唱：日本オペラ協会合唱団
管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団