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Pretenderの備忘録

ブロークバックマウンテン

2006-03-19 23:47:51 | 映画
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日曜日の最終の回、21:00過ぎから23:00過ぎまででしたが、結構混んでました。
美しい画面、地味だけど心に響く音楽、役者さん達の抑制のきいた演技。確かにクローズアップされたテーマが違ったら、アカデミー賞をとってもおかしくない映画でした。
貧しさ、夫婦の葛藤、子供等々、重量級のテーマが散りばめられていました。むしろ、同性愛というテーマは非常に抑えられていたと感じました。不倫の一類型に時代と地域の差別のスパイスを加えたという位置づけでしょうか。
ラストシーンは心に残るものでありますが、あえてああいう結末の描き方しかできなかったのかという想いは残りました。

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クラッシュ

2006-03-13 22:35:55 | 映画
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会社帰りにミュンヘンを見ようとしたら、本日は試写会のために最終回はないということで、クラッシュにした。

何人もの人間を取り上げて、カットの切り替えのテンポが早く、引き込まれた。テーマは重い。確かにLAではないけど、あの国に何年か住んで、自分でも嫌な思いをしたこともあるし、わかるような気がする。アメリカンビューティーや普通の人々みたいに、アメリカの現実を抉りとって描いて、救いようのない終わり方をするのかなあと思ってみていたら、最後が希望を感じさせるようなハリウッド的な終わりで、嬉しかったけど、ちょっと拍子抜け。

この映画がオスカーを取るのはわかる気がする。アメリカ社会にとっての重要性で考えると、下馬評が高かったブロークンバック・マウンテンの描いた世界よりも、こちらの方なんだと思う。

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三月大歌舞伎 昼の部

2006-03-12 23:18:55 | 歌舞伎
1階4列17番

吉例寿曽我
曽我物は正月ということで、これもいかにも正月らしい曽我物。第一場と第二場の話の脈絡がほとんどないの。第一場で、進之介が近江、愛之助が八幡でした。愛之助が、りりしく若き孝夫さんを思わせます。ただ、これ両者を入れ替えても観てみたいですね。がんどう返しは凄いです。これだけでも見る価値があるかもしれません。
第二場、一同が揃ってせり上がる、いかにも正月です、笑。存在感に欠ける五郎、十郎でした。我當さんのおおらかな芸風が出てました。

吉野山
義経千本桜で、吉野山に限らず、随分色々な人の忠信を観てきましたが(染五郎を含め)、これほど愛嬌のない狐は初めてです。狐は西洋ではむしろ狡猾というイメージに使われるから、これでよいのかもしれないなどと皮肉りたくなります。福助の静は安心して観ていられました。来月は万野、五月は白拍子花子です。

道明寺
先代の仁左衛門さんと孝夫さんが編集者や文人が良く来る、縁あって私が学生時代から遊びに行っていたレストランにいらしていました。今考えると、目が悪いことが漏れないところというのを選んでいらしたのでしょうね。そこに、当時私も20になるかくらいのガキでしたが、独特のやわらかい気品みたいなものを感じてました。舞台も何度か拝見してますが、すでに目が見えなくなってからのものでした。気品に、存在感、緊張感が加わったものを感じておりました。
今日の15代目さんは、存在感で勝負できてました。まあ60は過ぎたわけですが、立派な役者になられたなあと感心しておりました。来月の貢、違った顔を見せてくれるわけで、楽しみです。

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ピアノの日 リクライニング・コンサート・シリーズ

2006-03-09 21:44:43 | 音楽 Classic
Hakuju HallI列2番ピアノ 青柳晋モーツァルト:アダージョショパン:ノクターン 第7番 第8番 ポロネーズ 第7番リスト:巡礼の年 第2年 「イタリア」より ペトラルカのソネット第47番 第123番 ダンテを読んでーソナタ風幻想曲Hakuju Hall、今住んでいるところから自転車で行く距離ですが、初めてです。タクシーで井の頭通りを通るたびに行きたいと思っていて、なかなか果たせませんでした。リクライニングコンサート。私が座ったI列以降がリクライニングになります。ただ、角度は新幹線のリクライニングくらいかなあ。182cmの僕の足が前方に着くことはなかったですが、中途半端なリクライニングで腰が痛くなりそうでした、笑。ホールは、立派ないいホールですね。ただ、今日はホールのためか、ピアノのためか、非常に音が硬く響きすぎという印象を受けました。青柳晋さんの演奏は初めて聞きました。イケメンで、二村英仁の時の様な女性ファンもいらしたかなという感じでした。30代半ばに差し掛かるくらいでしょうか。今日は基本的にはゆったりとまどろみたかったので、モーツァルト、ショパンはウツラウツラしておりました。でもなんか、ちょっと音が硬質って気がしました。ショパンが終わったところで、軽い解説があり。リストは、エネルギッシュに弾きまくっていましたから、ちゃんと聴いていました。その後の解説でも、リストはリクライニングには攻撃的過ぎましたね、と語ってました、笑。最後にまたショパンのノクターンをアンコールでやって終わり。楽しそうに演奏しているという印象でした。
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マーラー5番他 チョン・ミョンフン指揮 ロンドン交響楽団

2006-03-07 23:01:34 | 音楽 Classic
ミューザ川崎シンフォニーホール

2階RB4列10番

ショパン ピアノ協奏曲 1番 ピアノ:横山幸雄
マーラー 交響曲5番

ミューザ川崎、初めて来ました。川崎って、競輪場とか風俗とか川崎大師以外にはそういうイメージしかなく、何年か前に来たときは地下街は充実しているけど、外に出るとみたいな印象を持ってました。ミューザ川崎はJR駅からそのまま行けて、イメージアップの努力中みたいなのが伝わってきました。
ホールは変わったつくりというか。サントリーみたいに、全面座席で。平場の一階席が少なくて、階段状に4階まで正面席がある。これは後ろの方はかなり遠いと思う。フィラデルフィアの2002年にできたフィラデルフィア管のホームのKimmelCenterがこれを一回り大きくしたような感じでした。でもミューザもほぼ2000入るようでビックリ。

ショパン、横山さんのピアノは初めて聞きました。結構繊細で綺麗に聞かせるなあと。LSOの響きが控えめにうまくマッチしていい演奏だったと思いました。
マーラー5番、最初の出だしの音だけちょっとヒヤッとしましたが、基本的に安心して聞いていられる金管。弦もそれなりに厚みのあるメローな音を出せる。このくらいのレベルのオーケストラで客演とは言え、指揮者は何に力を入れて表現したのか。正直それが良くわからなかったです。安心して聞いていられましたし、無難にまとまってたし、アダージョで凄い繊細に泣かせるのかなと思ったら、割合とサラッとだったし。何人か立ち上がってブラボーって言ってたけど、ぐっと来る感動みたいのは僕はなかったです。オケの配置が、第一バイオリンの後ろがコントラバスで、隣がチェロでとちょっと変則でした。これはステージにあわせてなのでしょうか。
11年前、ロンドンのバービカンで、ティルソントーマス指揮で、LSOのマーラー5番を聴いたことがあります。その時は、不気味なマーラーで、ある意味、指揮者のカラーが出ていたと思うんですが、今日はそれがなかったかもということかな。

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