Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

5月4日って何の日

2007-05-02 08:17:51 | 歴史から学ぶ
 通称ゴールデンウィークというが、この期間の祝日の連続は、どの日が何の日なのかも解らなくさせる。子どものころは、5/5が子どもの日ということは理解していたし、4/29が天皇誕生日だということも割合覚えていた。では5/3は?と聞かれると、ちょっと考えないと出てこなかったものだ。もっとも意味ありげな日なのに、もっとも疎んじられていたのかもしれない。そのころは土曜日が休みじゃなかったから、とびとびで学校へ行ったものだ。その後どうでもよい間に挟まれた5/4が指定休のようについでの休みにされ、休む方には気楽な連休となった。この時代、サービス業が盛んだから、人が休む日にこそ一生懸命働く人たちも多い。だからいっそ4/30から5/2も祝日にすればよいのに、なんて思ったりするがどうだろう。でもわたしにしたら、こんな時期に何日も休みがあるより、正月の休みを長くして欲しいと思うばかりだ。

 さて、今年も5/4は「国民の休日」かと思っていたら、なんと「みどりの日」だという。またしても祝日が知らない間にいろいろ変わっている。「知らない」やつが認識不足で、間抜けだと言われればその通りだ。妻に「5/4って何の日か知っている?」と聞くと、やはり「国民の祝日」という。やはりわたしだけではなかった。みどりの日になったということは、昨年までの4/29は何の日になったのかと思うと、「昭和の日」だという。4/29だというのに、とくに「昭和」を意図した報道も聞かなかった。過ぎてから何の祝日だか解ったようではまさに間抜けで、祝日であることを忘れて会社に行かなかっただましかもしれない。

 子どものころ、よくこんなことを思ったものだ。祝日だと暦にあっても「本当に休みなんだろうか、もし学校だったらどうしよう」なんて悩むのだ。もっといけないのは暦にない休みだ。学校ごとの休み日があるものだが、そんな休みはそんな不安がとてつもなく大きくなったものだ。気の小さいとはこんなものなのだ。子どものころのそんな思いは、今も時おり思い出すことがあるし、「あれ、今日って休んでもよかったっけ」なんて思うこともある。

 ところで「子どもの日」のことは子ども体験があるから忘れることはない。でもその主旨を改めて読んでみるとこんなことが書いてある。「子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに母に感謝する日」が祝日法に定められた意味である。最後の「母に感謝する日」ということをわたしはまったく認識していなかった。きっとわたしばかりではないと思うのだが、5/4がみどりの日になったことすら知らなかったわたしだから、そんなことを行っている間抜けは多くはないのかも知れない。よく「母の日」という日があって盛んに商戦にのぼるが、実は5/5も「母の日」みたいなものだ。

 とまあ、情けない話ばかりだが、これもどの日が何の日というより、「ゴールデンウィーク」という祝日になってしまっているためだろうか。
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