Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

すっとぼけた飯田市の対応

2007-05-21 08:21:41 | つぶやき
 新緑の季節だから都会からけっこう人も入っている。喬木村九十九谷ではクリンソ草祭りが行なわれていて、村中心から妻の実家まで行く途中は大混雑。道路が駐車場になってしまって一般の行き交う住民は迷惑、というところである。実はこの道がそこそこ混雑していることは予測していて、この日は本当はこの道を通る予定ではなかった。

 一度妻の実家に行く際に、大鹿周りで最近気になっていることを調べながら行こうと思っていた。天気が良かったこともあってそれを20日に実行したのだ。予定ではふだんの道なら30分程度かかるが、大鹿回りなら1時間ちょっとと踏んでいた。代掻き後の梯子引きを頼まれていたので、午前中に一仕事はしたいと思っていた。さすがに天気が良いということで、大鹿へ向かう県道には他県ナンバーの車も走っていた。中川村渡場から小渋川をさかのぼるのだが、約20分ほどで大鹿村役場までたどり着く。地元の者だからこのくらいの時間で到達するが、よそ者では30分はかかる。それだけカーブが多く、狭いところも多い。大鹿村役場前の国道152号の脇に立て看板があった。「通行止」というものである。「えっ」と思って停車して確認すると、「しらびそ高原ヒルクライム大会のため、しらびそ高原入口からしらびそ高原まで通行止め」とある。この看板だけでは国道152号が通行止めとは判断できない。わたしはしらびそ高原までの区間が通行止めだと思い、車を進めることにした。大河原から小渋川を渡って青木川の谷に入るところにも立て看板があったが、役場前のものと同じものだと思って停車せずに進んだ。下青木の集落を過ぎた辺りで、おじさんたち2人が道端に立っている。車を止められるので「まさか」と思って話を聞くと、この先前述の大会のため、午後1時まで通行止めだという。どうみても頼まれて立っているようで、大会の関係者ではなさそう。ちょっと頭にきたので、「わたしは松川の方から来たけれど、渡場の信号機のところには立て看板無かったですよね」ときつく言った。すると、「そうかもしれない」とすまなそうに言う。大会の詳しいことはほとんど知らされていない様子で、あくまでも午後1時までの交通規制の整理に村あたりから頼まれて立っている様子。「この大会どこが主催なの、村ですか」と言うと、大鹿村はまったく関係ないという。「飯田市」というから主催は飯田市なのか、悟った。

 ここまで来てただ引き返すのも頭にくるから、中央構造線安康の露頭が、昨年7月の豪雨の際に埋まったということを聞いていたので、そこまで行って見てくることにした。停止された場所から約5キロほど登って戻って来たのだが、その間何台か県外ナンバーの車が地蔵峠方面に上って行った。引き返してきて再びおじさんたちに「県外ナンバーで入っていった車がいたけれど」と言うと、「規制が終わるまで待っているから」と言って入って行ったという。この道、地図で見れば解るように、大鹿村から遠山谷へ向かう一本道で、迂回するとなると、天竜川沿いまで戻らなければならない。どう考えたってふざけている。よその人がこの道が通ろうと入ったとしたら、おそらく2時間くらい迂回でロスする。

 渡場まで引き返しながら、いったい看板には何が書いてあったのか、と改めて確認しながら戻った。大河原の小渋橋にあった看板が写真のものである。ここには午後3時まで通行止めとある。おじさんたちが言っていた午後1時と違う。「なんで」と思いながらよく見ると、看板の下に紙が張ってある。その紙を確認すると、確かにわたしが通る予定の場所も通行止めだとわかる。しかし、いくらなんでも大河原まで来なければそれがはっきり解らないという規制看板がいけない。大鹿村役場前の看板まで戻ると、その看板はこの看板とちょっと違って、前述のような書きぶりだ。地図など張ってない。もちろん渡場の信号機に戻ったが、そこに看板はない。大鹿にはもう一つ、松川町生田から上る県道があって、そこの分岐でも確認したが、看板はない。もっと言うと、ずっと南下して、喬木村阿島の県道上飯田線の入口にもそんなものは一切無い。さらに、喬木村九十九谷を過ぎて富田というところの辻にも看板はない。自転車で町づくりなんていっている飯田市に「ふざけるな」と言いたくなってくる。

 帰宅して検索して見ると、大会の主催者は「しらびそ高原ヒルクライム大会 事務局 (有)アール・アンド・アイ」とある。飯田市市制70周年記念行事だという。当初予定していたルートが、土砂崩れのため、ルートを変更し、短くして大会を開いたようだ。当初のルートだったら、わたしが通ろうとした道が通行止めになることはなかったようで、距離も長いから午後3時まで通行止めだったのかも知れない。とすると看板は、いつ用意されたものか、不思議な話となる。こんな対応のまずいことをして許されるのか。

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