Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ガラス張りの瓦

2007-05-12 13:32:08 | 農村環境


 ブログでこんな書き込みを探し当てた。「宮古高校出身で花園出場経験のあるOBからトマトとケチャップ、ジュースが届いた。突然のことで、○○らしいのだが、生物なので返すわけにも行かず、取り合えずジュースを飲んでみると・・・!!!!これは、濃厚なトマトジュースだ。説明書によると「GOKOアグリファクトリ」という会社のもので、元々カメラを作っていた工場をトマト用として使っているようだ。このトマトジュース、今まで飲んだ中で、一番おいしいよ。無くなったら取り寄せようとネットで調べてみるとジュース、ケチャップともに1000円以上もする。安全でおいしい物はやめられなくなるなあ・・・。ビールを我慢してトマトジュースにするか!?」とまあ、トマトジュースの話である。ジュースというやつの多くは、闇の世界に入っていて、そのまま口をつけて飲んだりするから、中身に何が入っているかしらないうちに飲んでしまうなんていうこともある。トマトジュースだって、瓶詰めならともかく、缶となったら、ほとんど見ることはない。加工後の姿だけ見ているから、中に何が入っているか、なんていうのは、内容物の表示を信用するしかない。ところが、こうしたジュースも衛生的には、けっこう危なそうな話をよく効く。地方の地場産業品なんていうのも、けっこう場所によっては不衛生の場合もありそうだ。

 さて、ここに登場するGOKOのトマトジュース、飲んだことはないが美味しそうという話で、近くで作っているから今度味見をしてみたいものだ。実は冒頭の写真。まさにこのGOKOアグリファクトリの工場である。これもまた、犬の散歩をしていて通りかかって、朝陽の逆行に浮かんでいるガラス張りの屋根が、雲海のごとく光っていたので、思わず伊那山脈の山並みに融合させて見たくなったのだ。波の向こうに点々と光る家々は、中川村大草である。

 この施設、10億円を投じて温室栽培の野菜生産工場を造ったという。今や野菜も工場生産品である。もともとここにはGOKOカメラというカメラ生産工場があった。それが一転して野菜工場へ変身したのだから見事な変わりようである。2.3ヘクタールのガラス張り工場は、年間800トンのトマトを生産するらしい。同社の紹介によれば「ミネラル豊富な天然水と、トマトに必要な栄養を使った養液栽培で育てています。「オランダ式養液栽培法」を採用。土を使わず、工場内をできるかぎり無菌状態へ近づけることにより薬品の使用を極度に減少させています。廃液循環利用などのクローズドシステムを採用した環境保全型工場です。」というから、衛生的といえばそのとおりなのだが、そこからは土の香りはまったくしない。超衛生的なトマトと、土臭いトマト、何年もすると、前者のトマトでないと若者が食べなくなるかもしれない。
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