Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

畑を起こす

2006-01-29 01:11:17 | 自然から学ぶ
 だいぶ雪が減った。しかし、雪の下の探し物をするには、沈んで硬くなった雪なのでなかなか大変なことである。現場で雪を掘るが、表面はよいが、地面近くになると凍っている。結局探しきれなかったが、あたり一面の雪の下には畑が広がっている。しかし、その一面の畑も、冬場には利用できないという現実がある。
 以上は先日長野市近郊へ行っての体験である。
 昨日は、妻の実家に行って畑を起こした。猫の額ほどの小さな畑が並んでいる。そこへ一年中さまざまな野菜をつくる。あまりに小さいから、そうした畑は耕運機で起こす。かつてあった耕運機は、義父があつかって後進する際、足が巻き込まれるという事故をおこした。それ以来、豆トラを使っている。体が小さいから自重が軽い。そのため、冬場ということもあり、土が緩んだ午後をねらって起こすのだが、凍っているところがあると体が跳ねる。50m2程度の場所でも、けっこう時間がかかるが、一応起こすことはできる。跳ねないように少しずつ起こしていく。4枚の畑をこうして起こした。起こした畑には、たまねぎ、ねぎ、レタス、里芋などが、これから3月までに蒔き、植えられる。
 長野県内でも、こうして冬場にも畑をまんべんなく利用できる地域は少ない。先の長野市近郊では、とうてい考えられないし、妻の実家と同じ郡内でも、わたしの自宅あたりの土は凍っている。凍っていても耕作は可能ではあるが、ほぐれた土もすぐに凍ってしまう。気候によってこうも違うのかと認識させられるとともに、同じものを作っていては勝負にならないということがよくわかる。短い期間しか利用できないのなら、その短い期間に高収入を得られる作物をつくらざるをえないわけだが、そううまくはいかない。流通が発達して、一年中野菜がスーパーに並ぶように、ほとんどのものがどこかで作られている。気候に左右されるとはいうものの、その気候を利用できるというところが、農業の面白みなのかもしれない。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****