Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

おかしな信号機

2006-01-18 08:15:55 | つぶやき
 通勤途中に長野県庁前の交差点を通る。この交差点、最近車線の数が変更になったりしていたが、このごろ信号機も変わった。四さ路であるが、どの方向からこの交差点に入ろうとしても、右折専用信号機(矢印)が点灯する。今までも右折専用信号機は点灯していたからいいのだが、点灯の順番などが変わった。「今度赤から青に変わるぞ」と思って待っていて、違う変化を見せたりすると、ドキッとしたりする。それらは慣れもあるから、そのうちにどうとも思わなくなるだろうが、もうひとつ、わたしが今までには経験したことのない信号機の動きを見せる。
 それは歩行者専用の信号機の動きなのである。南北方向に渡る機会が多いのだが、この交差点はスクランブルではない。したがって、渡ろうとしている方向に交差する側の道路が赤色になると、渡ろうとする側のすべての信号機は青になるはずである。普通はそういう動きをするものと思っていると、まず歩行者専用信号機が青になる。2秒ほどだろうか、その歩行者専用信号機だけが青で、ほかのどの信号機も赤色のときがあって、その後歩行者と同じ方向の自動車用信号機が青色に変わるのである。普通なら、自動車を運転していると、交差する側の信号機を見ていて、赤色になると、次は自分の側が青色になると思うはずだ。ところが、同じ方向についている歩行者用信号機が先に青色になるので、発進しようとしてスクランブル交差点なのかと、一瞬あたりを見回してしまう。
 もちろん見切り発車は安全運転上好ましいものではないが、こころの持ちようというものがある。自動車学校はもちろん、警察における安全教育においては当たり前のことといわれればそのとおりかもしれないが、人は習慣的に覚えてきたものは、自然と身についてくる。したがって、それを安全のために否定されたとしても、では人にとって経験とか、応用というものも否定されるものなのか、と質問したくなる。どの信号機も違う動きをする。あるいは必ずしも青→黄→赤という動きが決められたものでなければ、おそらく人は、交差点で信号機を注視するだろう。もちろん、今も注視しないわけではないが、ある信号は赤から黄、青と変わったとしたら、その交差点の信号機の動きはどうなんだと、真剣に見入るに違いない。しかし、交通安全は、信号機だけ見て安全とは限らない。したがって、運転中に信号機ばかり気にしていたら、事故は多発するだろう。ある程度法則的な動きをするからこそ、人は、運転にゆとりを持つし、予測ということができるわけである。交差する側が赤になったので明らかにこちらは青になるとわかっているから、交差する側から猛スピードの車がやってきたら、たとえこちらが青色になろうと、発進は控えるはずである。そんな予測の世界を超えている動きは、危険としかいいようがない。このケースの場合、歩行者も躊躇するし、自動車も躊躇する。わたしはよく経験するのだが、青色から一旦赤色に変化した後に、右折専用信号機が点灯する場合、赤色になったのでしばらくは駄目だと、目線を移してしまうことがある。ところがその移したとたんに実は右折専用の矢印が点灯したりする。昼間なら三つ並ぶ信号機の下に専用信号が付帯していることに気がつくことがあるが、夜間ともなればそれに気がつかず、その交差点は右折専用信号機がないと思ってしまうことはよくある。だからこそ、一般的ではない不思議な動きをする信号機を設置しないでほしいのである。
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