北海道、洋上風力発電 スカ
「促進区域」段階 ✖︎
「有望区域」段階 ✖︎
「準備区域 」段階 ◯
本州に送電するためというなら福島の例もあって、政府による地元首長の申請の拒否、事業者のエントリー足踏みは、喜ばしいこと。単に地方の利便な地域というだけの理由であれば地元の環境保護団体とともにこれからも洋上風力促進区域NO ! を進めていく。
経済産業省の見立ては単純に送電線量、漁業者との調整ということを却下の理由にしているが、実際は地元の反対勢力からの強いアゲインストの風圧を真正面から受けているから簡単に申請許可できない面もある。石狩市においては地元の「石狩湾岸風力発電を考える石狩市民の会」による反対攻勢は地元首長・議会のほか北海道への要請、陳情活動、面談などを行い。同様に、風力発電事業企業、経産省、環境省への意見書など、関連団体連名で切らさず文書を送付し続ける。市民向けには幟(のぼり)を立てて毎週各所で行われているスタンディングやチラシの文書配布、署名活動など反対市民の盛り上がりが注目される。また政党議員にお願いして参議院環境委員会への石狩市における風力発電の現状を訴えた国政の場での論議の効果も大きかったと思われる。
国は単に事業者や電力会社への指導圧力、漁業者への調整要求の2つの促進教唆だけではなく、広がりつつある地元地域住民の健康、景観、産業等の環境保全面からの複雑で幅広い再生可能エネルギー反対、風力発電反対の照り返しにも適切に対処しなければならない。北海道の大自然への環境アセスの評価結論は厳しい。北海道民の環境保全意識は高い。この緊張状態は続いていく。「準備区域」指定も返上したい。
緊張状態がゆるむと一気に「促進地域」段階に駆け上るバランスの中にある。
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日本経済新聞 北海道版(2021.9.28)
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