写真1 パラペットの型枠に生コン注入
ブログ<被災地ガイド岩手県宮古市田老地区を案内する男の想い日記>
299月命日(2014.1.11)より ※海側から撮影
写真2 型枠をはずしてパラペットが完成
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297防潮堤かさ上げ工事(2014.1.9)より ※陸側から見る
写真3 完成写真(南向きに撮る)
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297防潮堤かさ上げ工事(2014.1.9)より ※左が海側
写真4 完成写真(北向きに撮る)
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297防潮堤かさ上げ工事(2014.1.9)より ※右が海側
写真5 完成写真(旧ブロックが見えている)
防潮堤本体頂上の旧ブロック隊列を残すつもりなのか?その事になにか意味があるのか?
ブログ<防潮堤は壊れても~たろうの海~> 受け入れる方も…
(2014.1.12)より
写真6 本体壁面(海側)はどんな養生が始まるのか?
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309防潮堤付近の地質調査(2014.1.22) より
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この<田老「第一防潮堤」の今>シリーズの過去記事を目にした人なら、この「完成」記事自体がなにを意味するか分かってくれるものと思う。それは「完成」という喜ばしい言葉の意味と裏腹に、深刻に、地域のみならず全国民が反省的に共有すべき諸問題なのである。
この「完成」によって、設計思想の不備、また鉄筋や、パラペットの据え付けの不備・不正が生コンの注入によって一応完璧に隠された形であるといえるが、歴史を繰り返さないように、この防潮堤の「完成」かさ上げ部分をはぎ、物事のけじめを付けなければならないということである。
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[関連記事](「完成」かさ上げ部分をはぐ…)
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