中学・高校講座(10)
日本経済新聞の今日のベタ記事です。中高生の皆さん
分かりますか?!
── 今回は、記事の内容ではなく「分かる」か「分からない」かにこだわります。
大地震の発生確率が70〜80%の意味が分かりますか?
いわゆる概念的に(中学生にも分かるように具体的に)分かりますか?
地震がいつ起こるか分かりますか? 70%と80%の違いが分かりますか?
日本経済新聞(2022.1.14)
分かるはずがないのです。
政府も調査委員会も、気象庁も、マスコミも、いつもこのような言い方をします。
「30年以内のM7.4程度の地震発生確率は70〜80% だあ」と。
まさに 前ページの津波被災の記事と同じです、
「死者19.9万人、経済被害31兆円 だあ、さあ驚け!対策を!」と、
政府のは狼少年と同じで国民はもう驚かなくなっているのです。
なぜなら、意味や根拠が…説明されていない、
数字の意味するところや、そのよってくる根拠が説明されていないからです、
驚かないのは 分からないからです。
分からなければ対策の立てようもない、
気象庁の役人も、新聞記者も、おそらく学校の先生も政府の口真似だけで
それ以上のことは言っていないのです。
分からないからです。
押し付けです、
本来その人たちが噛み砕いて説明するべき事なのです。
「分かる」という点で
日本はどんずまりです。
[関連記事] 全国地震予測(陸上)2020年版 2021.3.28
☆
<注意>
とりあえずここの答えだけは書いておきます。
※ その導き方は上の[関連記事] のリンク先で 注意2)を見てくださいよ。
発生確率80%とは今から37.5年間に1回の確率
発生確率70%とは今から43年間に1回の確率
ということです。
ちなみに
発生確率60%とは今から50年間に1回の確率
ということです。
これが私の「概念的」の答えですが、
政府の確率はこの「今から◯年間に一回」
の段階を飛ばしていることが分かります。
…いきなり「◯%だあ」と言われてもねえ?!
はあ? 分かるはずがないのです。
まだまだ色んな人の色々な「概念的」(分かりやすい)回答はあります。
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