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 藤田幸右 管理人

気仙市民は団結を!!防潮堤施工ミス(7)

2018年10月02日 | 気仙沼市、宮城県、福島

- 同じ事を何度でも言おう

不正工事強行は許されない!

から謝罪はいらない。ミスを認めて修復を!!

 

<防潮堤施工ミス> 村井知事一問一答

造り直し「選択肢を提示したことは良くなかった」 ※ ?!… 

 

河北新報 オンラインニュース 2018.10.2

 

 気仙沼市内湾地区の防潮堤高を県が誤って施工した問題で、村井嘉浩知事は1日、市役所で報道関係者の取材に応じた。県が住民に対応策として示した選択肢を巡り「当初から造り直しは難しかった。そういう選択肢を提示したことは良くなかった」と語った。一問一答は次の通り



写真は朝日新聞(デジタル宮城版10/2)より

 

◎厳しい批判覚悟の上

 -理解は得られたのか。
 「(出席者から)合意なしで防潮堤の工事が進められるのは残念との意見があった。造り直しを求めないわけではない、との指摘も受けた。住民感情として納得する段階に至ってない

 -合意なき工事再開は 強行 ではないか。
 「時間的な問題がある。事業が2回も繰り越しており、来年の4月以降は国費で工事できない状況まで追い込まれている」

 -県が示した三つの案の中から住民は「造り直し」を選んだ。
 「庁内で検討した結果だが、今思えば、造り直しを選択肢に入れることに無理があった

 -知事自身の責任は。
 「過去の事例と照らし合わせて、誰がどのような形で責任を取るべきなのか検討していきたい」

 -不信感は根深い。
 「失った信頼を取り戻すのは大変だ。東日本震災でダメージを受けた気仙沼の発展のために一緒に知恵を出し、気仙沼に対する県の思いを理解してもらうことで融和が進むはずだ」

 -5月の住民団体の会合で述べた「(造り直しは)県民の理解が得られない」「サイレントマジョリティーはいる」との考えは不変か。
 「物事を判断する時には県全体の利益を優先する哲学がある。発言を訂正することは哲学に合わないので難しいが、言い方が適切ではなかったことは認める」

 -村井県政に汚点を残す結果になったのでは。
 「厳しい批判があるかもしれないが、覚悟の上で決断をしたということだ」

2018年10月02日火曜日

 

 

1)村井知事は菅原市長はだませても、気仙沼市民をだますことは出来ない。「住民に迷惑をかけた」は空(から)謝罪。間違ったままの不正工事の強行(宮城県)、合意なき先行かさ上げ工事(気仙沼市)は許されることではない。理由は、どれも、とってつけただけのもの。 

 

 2)村井知事は姑息に津波災害の風化を味方として、県民の関心離れを読みながら提案している。沿岸住民は県民の全てではなく沿岸部のごく一部の住民だという知事の意識。 県民全体が防潮堤に関心をもっているわけではないという思い。これらの知事の思いは、津波被害の風化を一層促進し、県民の津波防災の意欲や一体感に水をかけるものだ。反省してもらいたい。

 

 3)予算、予算というが防潮堤の予算は厳密には全て国の予算である。国民の税をベースに、国が防潮堤予算を策定したものである。防潮堤工事は基本的に国民に対する負託であり国民に責任をもつ事業である。ミスを修復しないという考えは通らない。

 

 4)ミス修復分の予算は当然県が負担しなければならない。知事はミスの謝罪をして自分と職員の処分を決め、速やかに設計・施工側業者との瑕疵責任割合を話し合い、県の持ち出し予算または予備費の使用を議会に承認してもらわなければならない、それがスジである。県の持ち出し分はそれほど大きいものではないように思う…。知事の謝罪を県議会が承認しなければ辞職か議会解散をして県民の審判を仰ぐことになる。

 

 5)知事がそのことを躊躇するのには、県の予算を持ち出してまで防潮堤を造ることに疑問があるからであろう。防災効果など防潮堤そのものに対する不信。「県の予算を使ってまで防潮堤はいらない」それが知事の本音なのである。おかしなことである。国が出すから造る(自腹では造らない、平等でないから)が哲学だというのだ。おかしな哲学。

 

 6) 防潮堤に対する県民の疑問や不信は、その膨大な予算、不自然なデザインや材質、自然崩壊、防災効果、景観阻害、地場経済の後退、港湾業務への影響、コミュニティ破壊などだ。住民のネガティブな見方や考えが払拭されないままである。地区によっては合意形成もないまま見切り発車という現実が蔓延している。その矛盾が完成への意欲、事業への忠誠心などモラール低下につながっていた。使命感なき投げやり工事といえる。設計者、工事従事者、管理監督者、ひいては前述した知事その人にまで影響して今回のミスの大きな原因になったのである。コミュニケーション不足や連携ミスなどではない。それを生み出したそもそもの原因が深刻なのである。



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