施工ミスの基本認識
この件に関する宮城県当局の公表「図面」はどれもナンセンスだ。業者まかせということもあるが県民への真摯な説明の姿勢がない。工事用専門図面そのものではないかと思われる。少なくとも工事用から描き起こしている=これでは県民向け公務広報とは言えない。内容はダブルスタンダードどころか何本もの基準をとっかえひっかえして同じ平面に並べて… 、これでは賢明な宮城県民でもアタマが混乱する。図面の制作はおろか自分でも事態を理解していないようだ。弁明とかく乱に終始していると言っても過言ではない。
魚町地区の防潮堤躯体の高さの変遷
われわれにとっての基本認識を図面にしてみた。防潮堤についてはまず高さをどうするかが問題であったのでその経過を図面化した(T.P.基準)。変更に伴う問題の発生は当然いろいろある。しかし、まず表面的な変更を頭に入れなければならない。
※ 3、では他に岸壁の高さを0.6m下げるなど実務的諸変更があるが省略
魚町ではないが土地隆起にこのような現象がある。
※ フラップゲートの向きは反対かもしれない
※ 宮城県の広報全図面には「基準」がない。あるのは工事仕様とミスの弁解だけ
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<参考1>「施工ミスについて」(宮城県知事 村井 嘉浩)公表資料より
・施工ミス概要図(資料2 [PDFファイル/778KB])
・施工ミスに至った原因と経過図(資料3 [PDFファイル/545KB],資料5 [PDFファイル/795KB])
<参考2> 施工ミスとは?(1)より
・海抜 4.1mは(陸側から1.08mを含め)防潮堤の一つのスタンダードになるべきものです。時間と知恵の濃密な合意の結晶だったからです。
・図面によるミスの説明が分かりにくい、というより分かりません。業者の図面そのままではなく噛み砕いて分かりやすくお願いします。超利己的稚拙図面。フラップ機能などもそうですが、このような市民が分からないレベルの図面がミスの一つの原因だったと思います。市民への分かりやすい広報、ていねいな説明をどう考えているのか?! フラップゲートもデリケートとかでなくて有事に機能するかどうかが問題です、有事の機能は不明です。
①当初計画の陸側からの見た目の堤防高は 1.3m
②地盤隆起が22㎝あったため1.08mに変更。
③ところが当初の1.3mの高さのまま施工
④県は陸をかさ上げして陸側からの見た目の堤防高を1.08cmにしようとしている。
というのが経緯となるかと思いますが、当初計画で、少しでも低くしたいという住民側と1.3mで合意しているので、本来は妥協の範囲内なわけですよね。
地盤の隆起は今も続いているので、どうせ作り直しを主張するなら22cmではなく、今後の予測も含めて-50㎝ぐらいに言わないと、逆に、まわりは、根拠が何か理解できない。
「-50cmぐらい言わないと」とありますがそれは言っているのです。住民側は最初から低い方がよかったのです。防潮堤いらないということも言っているはずです。
1.3mの件は、私のブログを読んでもらっているナとありがたいです。ただし経緯としては私の見解は少し違います。1.3mか1.08mかという経緯は本筋ではなかったと思います。本筋は防潮堤躯体の高さを P.T. 4.1mという当初合意に戻すことだったと思います。陸側からは1.08mになりそれで合意したのです。
1.3mで合意したわけではなくあくまで海抜の高さが基準です。防潮堤も、目の高さも、盛り土も、岸壁の高さも…基本は海抜からもっていかないと合理的ではなく、図面にもなりません。
(あなたにもよく見てほしいのですが)ちなみに県の図面が全部でたらめに見えるのは、どの図面にも基準というものがないからです。利己的な工事寸法を採ることだけ考えて、基準が岸壁であったり、隆起前であったり後であったり、その場その場の都合のよいとこだけを書き込んでいます。本当に何を考えているのだろうとあきれてしまいますね。
余計な税金を使わせるな!
どんだけ国民が復興増税で復興費を
負担してると思っているんだ!!
また何十億円と余計な税金を使わせる
つもりか!?