9月6日午前3時8分 北海道胆振東部地震発生 震度7(北海道初、厚真=あつま町) 震源37km深 マグニチュード(M)6.7 死者多数 住宅倒壊/液状化も 交通まひ 北海道全戸停電
津波も山崩れも一緒 自然の襲撃には勝てない。
土砂崩れが発生、家屋が倒壊した厚真町吉野地区。6日午前6時15分
北海道新聞(2018.9.6)
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…震源地からは遥か、遥か、遠く
手探りで部屋のドアを探しながら人間の無力さを感じている。
かけ声は二階にすら届かず、自然現象からみると
全身を覆うはずの暗闇の恐怖感もとても小さい。
人間一人動ける範囲はほとんどなく、
すでに運を天に委せている。
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二台のスマホで事態が分かってくる。
夜が空け
水道とガスはある
コーヒーと冷蔵庫のもので朝食。
やがて電波も消えて
新聞を買いに外に出るが
コンビニ2店とも固く閉まっている。
懐中電灯で夕食をとる。
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夜中にとつぜん電気がつく、
テレビをつけ、パソコンを開く
冷蔵庫も光電話も使える
文明の復活
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間際で
正常化バイアスの後姿をみる。
自分の中のバイアス(偏見)は
こうして日々培われている ──
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「3.11神はゐないかとても小さい」(照井翠)
釜石で被災した俳人の句を
北海道新聞の
コラム「卓上四季」が引用していた