(15=完成)よりつづく
もはや期日も守られず、工事の収拾もつかなくなった
田老第一防潮堤のかさ上げ工事
第一防潮堤のブロック隊列を一部範囲で残す事にしたがために、ここにきて無理なコンクリート補修が行われている。海側の面を厚くして、そこにパラペット状のコンクリート塊(かたまり)を乗せようというのである。最後まで常識のないばかな事を続けるようだ。旧第一防潮堤のブロックの役割りや意味も調べもしないで、なお、世論におもねてブロックの一部を残さなければならないという苦しい設計がここにきて中途半端な工事となっている。
どのような完成形になるのでしょうか?
おそらく(ブロックを避けるために)完成済みの長いかさ上げパラペットと面(つら)を合わせるのではなく垂直面にがっき(段差)をつけてパラペット状のかさ上げがここだけ海側に出っ張るものと思われる。パラペット状の部分に鉄筋が入るかどうかは不明。格好わるい!(この格好悪さが防潮堤のアキレスの腱になる)。
2014.2.11
壁とパラペットの一体型と言えば聞こえはいいが壁は鉄筋で張り付けたとして頂上は支えのない塊が突き出ただけの置物である。しかし、この工事全体の真の犯罪性から見ると、たとえこの一体型のコンクリート頭部が壊れても、この工事範囲には(ブロックを残すために)防潮堤本体に破壊のメスが入っていないから比較的に崩壊はない。
写真 8 本体壁面一部(海側)を厚くしている
ブログ<被災地ガイド岩手県宮古市田老地区を案内する男の想い日記>
防潮堤工事の進捗状況(2014.3.3)より
※錯覚のように見えるが手前両脇に旧ブロックが立っている。上からの撮影
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訂正
(14=その後)よりつづく
下写真の X形に組み込まれた細い鉄筋について、さきに補強のための追加鉄筋と書いたが、型枠の造作板を支える鉄棒ではないかの指摘を受けた。2月11日に足を運んでそのようであったのでここに訂正する。なお、この鉄棒自体がそのまま埋め込まれてパラペットの鉄筋の一部になるのかどうかは不明。
(14=その後)写真6-2
海側の型枠板を支える横棒
2014.2.11
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