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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

鍬ヶ崎地区も高台移転の参考にしたい/釜石市唐丹町花露辺地区

2011年12月21日 | どうなる住宅問題

釜石市の13世帯が高台移転に合意
(2011年12月17日「asahi.com マイタウン岩手」記事の全文)

 震災で津波被害を受けた釜石市唐丹(とうに)町の花露辺(けろべ)地区で、住民が16日、市の復興計画に合意した。一部世帯は高台に移る。高台移転の合意は県内では野田村の一部に次いで2番目。19日、市と地区住民が合意書を取り交わし、2012年度中に災害公営住宅の完成などを目指す。

(写真クリックで拡大)


高台移転するのは住民のごく一部とはいえ来年度中の移転が可能になった。グーグルの地図で見るとほんの小さい集落であるが鍬ヶ崎や田老ににとってもいろいろ貴重な参考になるであろう。大事に見守りたい。

 地区には津波前、68世帯約230人が住んでいた。このうち17世帯の家が全壊、8世帯が一部損壊した。13世帯が高台移転を希望、3世帯が地区外への転居を予定しており、残りは自宅の修繕などを予定している。

詳細はともかく全壊の17世帯と一部損壊の8世帯は港近くの住宅であると思われる。計25世帯が住宅被災,うち50%強の13世帯が高台移転を希望。

 市の計画では、従来通り防潮堤は設けず、市道で津波を防ぐため、7~3メートル盛り土して海面から16メートルの高さにする。地区の最も高台にある花露辺漁村センターを取り壊した跡地に13戸が移転する。12世帯が災害公営住宅に入り、自力で自宅を再建するのは1世帯になる見通し。

ここでいう市道は海側の道であると思うが盛り土や防潮堤など今後の防災対策は釜石市と地区住民の一致した選択であろう。しかし高地移転のほとんどが公営住宅への入居希望で、自宅再建が1世帯というのはよそ事ながら淋しい。※岩手日報では「住宅が全壊した17世帯のうち、10世帯が公営住宅へ入居を希望、3世帯が移転先で自力再建の意向だという」と報じている。

 地区のある唐丹湾について、県は防潮堤の整備目標を14・5メートルに設定していたが、地区の下田恵寿町内会長は「防潮堤がなくても津波を道路で防ぎ、避難することで意見がまとまった」と話す。「住む場所が決まり、ひと安心。復興への第一歩の合意で、今後、市は個別の要望に応えるようにしてもらいたい」

住む場所は復興の第一歩だ。今後もお金や環境の問題など生活の要望を強く出していってもらいたい。ここからが復興の本番です。県の計画する防潮堤は、どこのものも、安全性の検証がなく杓子定規だ。防潮堤を必要としないのも地域の見識である。

 市はこの日、復興まちづくり懇談会を開き、参加した地区の約50人に復興計画を説明した。雑貨店を流され仮設住宅に住む川畑辰さん(79)は「計画通り進めてほしい。住宅ができれば、地域に人が戻ってきます」。

 

 

 

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