日本海に向かって伸びる登山道
満艦飾。
紅葉の中を進む登山道。
１２：１２、サワガニ山に着いた。
ここまで、小屋を出てから約７時間だ。
栂海新道は日本海の新潟県糸魚川市親不知から新潟県と富山県の
県境に沿って朝日岳までの約２７ｋｍを指し、行政と闘いながら、
１９６８年から約３年間を掛けて個人で切り開いた登山道だ。
その、個人が、「栂の林と海」に因んで名付けたのが「栂海新道」。
単純高低差は約２４００ｍ、累積標高差は約４０００ｍと言われる。
登山道は、維持管理が比較的楽な「尾根通し」につけられている。
ルートの途中には、避難小屋「栂海山荘」がある。
黒岩平の景色。
１０：１８、標高１６２３ｍの黒岩山に着いた。
吹上のコルを過ぎて、２０分程で「照葉ノ池」と
呼ばれる所に着く。
景色の素敵な場所だ。
「チングルマ」の葉が紅葉を迎えていた。
そう言えば、先日、西穂の小屋から上高地に
下っていたら、１２泊１３日で親不知まで歩く
と言うご夫婦とすれ違った。順調に行けば、
最後の行程は、この栂海新道を経て、日本海の
親不知、と言う事になるのだが、無事完徒出来た
のだろうか？
辺鄙な山小屋での、この素晴らしい夕食に、
この小屋の「苦境」が現れている、と感じた。
5:19 小屋を出る。目の前に早暁の朝日岳が浮かぶ。
栂海新道へは、昨日登った朝日岳を登り返す。
６：１７、朝日岳の頂上に戻る。まだ明けやらぬ、
この時間が、私は最も好きだ！
鞍部が、昨日の「吹上のコル」。栂海新道は
ここから始まる。