尼崎ウエイトリフティング道場へ

2018年12月04日 | トレーニング日記

12/2は大阪で久々のセミナー活動。

タイトルは前回も紹介した通り「腰痛症のロジカルマネジメント」。

参加対象は中級者となる若干難易度の高い設定の講義になる予定。

遠隔地での講義では前日入りとさせていただいているため診療時間は余裕を持たせて頂いて午後休診。

え?

ちょっと早すぎないかって!?

はい、じつはちょいと野暮用と申しますか…

せっかく大阪に行くのでいつもと違った環境でウエイトリフティングの練習がしたいなと…

え?

そんな暇あったら治療しろ?

ごもっとも…(^_^;)

いろいろとよこしまな動機が絡んでおりますが、

そんなこんなで午前の診療を終え次第、マッハで電車に飛び乗った44歳なのでした。

向かう先は以前から一度は行ってみたいと思っていた「尼崎ウエイトリフティング道場」

この尼崎ウエイトリフティング道場、とてもユニークな練習場なんです。

なんと阪急線の高架下、屋外にあるんです。

きっと台風の時などは練習が中止になることもあるでしょう。

ですが、このロケーションには大きな利点があるんです。

ウエイトリフティングの練習ではバーベルを床に落とす関係上、おおきな音と振動が生じます。

これが都市部でウエイトリフティング場を設けるうえで最大のネックとなっているんです。

電車の高架下はそうした都市部特有の問題をクリアできる好立地。

まさに逆転の発想です。

でもそんな発想の根底に、

「純粋にリフティングを愉しもう、技術の高みを目指そう」

というシンプルかつ実直なコンセプトを感じずにはいられません。

実に心に響く素敵な練習場、それが尼崎ウエイトリフティング道場なのです。

(↑「なのです」なんて断定しちゃってますが、あくまで私個人の印象?妄想?の話)

 

さて、話を移動の時点に戻します。

食事もとらずに飛び乗った新幹線。

気が付けば、朝も缶コーヒーしか口にしていなかったのでふらふら。

ふと、出がけに患者さんからいただいたお饅頭をカバンに忍ばせていたことを思い出します。

ありがたい!

新幹線の車内でお茶を購入し、遅めのブランチに舌鼓です。

M先生!ごちそうさまでした!

窓を見るとそこには大きな富士山。

日の高いうちに移動したからこそのご褒美でした。

でも、いつまでも見惚れてはいられません。

明日は大事な講義がありますから、ひと時も無駄にはできないのです。(; ・`д・´)

車中では翌日の資料にじっくり目を通します。

そうしてあっという間に時は過ぎ、新大阪に到着。

尼崎ウエイトリフティング道場は阪急園田駅徒歩3分のところにあります。

新大阪から大阪駅へ移動し、そこから梅田駅へと徒歩で移動します。

と、その時です。

 

 

グゥ~…

グググゥ~~~…

 

腹の虫が大合唱。

お饅頭でゲットしたカロリーは車内で使い果たしてしまったようです。

さて困った。

とはならないのが食い倒れの町大阪です。

ふわりと鼻腔をくすぐる御出汁の薫り。

練習まで40分…

まだ時間はある!?

時代を感じさせる「立ち食いうどん」の暖簾に吸い込まれるようにピットイン。

大阪といえば!

ということで、キツネうどんを一杯いただきました。

ここのお饂飩、素晴らしくうまかった! 

サクッと食べたらすぐに移動です。

阪急梅田駅から4駅先の園田駅につくと線路沿いに歩くこと3分(もない感じ)

尼崎ウエイトリフティング道場に到着です。

まずは監督の井本 勝先生にご挨拶。

井本先生は試合会場などでお見掛けするものの、お話しするのは今回が初めて。

風貌は優しそうなラオウ(by北斗の拳)といった感じ。

話し方も柔らかで朗らか。

ネットで調べたところ、ご年齢は私より3つ上。

悔しいかな、二枚目です。

 

練習所に隣接する集会場のお部屋をお借りして着替えを済ませ、いざ練習開始です。

経験者というには頼りない私ですが、初心者というわけでもないので

「好きに練習していいよ」

となるのかと心配していましたが、基礎からご教授いただけることになりました。 

テーマはスナッチ。

リフティング歴5ヶ月という女性会員さんとペアで練習させていただきました。

まずはキャッチ(跳ねあげたバーベルを頭上で支えるフェーズ)の安定性を高めるための練習から。

キャッチの動作を分解して15kgの女子用のシャフトでじっくりと練ってゆきます。

バーベルを乗せる位置を身体に教え込み、

位置が定まったら落下するバーベルに負けない受けを身体に教え込みます。

次に、ウエイトリフティングで一番重要かつ習得の難しいセカンドプル(バーベルを腰の高さから上へ跳ね上げるフェーズ)の練習です。

一番の要となるエクスプロージョン(爆発)ポイントからのセカンドプルを繰り返し、

次にパワーポジションからエクスプロージョンポイントを通過してのセカンドプルを繰り返し、

さらに膝上からトランジションを経てセカンドプルにつなぐ練習を繰り返し、

最期にスナッチにたどり着く。

ずっと女子用のシャフトでの練習だけでしたので、

途中

「ずっとシャフトだけですが、とても大事なところでもありますのでもう少し続けていいですか?(;´∀`)」

と心配される井本先生。

とんでもない!

一つ一つが興味深過ぎて、飽きる暇なんて皆無でした。

「ずっとシャフトのままでもいいぐらいです(*´Д`)タノシ~デスゥ」

と私。

一つの動作を要素ごとに分割して習得の効率化を図る「分割法」という練習法なのですが、

井本先生のそれは実にポイントが明瞭で分かりやすく、非常に戦略的に練られた構成になっています。

この指導を通じて、私の場合、エクスプロージョンポイントとトランジションに難があることも分かりました。

ここまでに4~50分を費やしましたが実り多き時間を過ごすことができて大満足!

シャフトだけでここまで愉しませるなんて尼崎ウエイトリフティング道場恐るべしです!

 

その後、30kg、35kgと挙げた後、

「あとは好きに挙げていいですよ!」

と先生。

実は11月は十分な練習時間を割くことができずにおりまして、この日の練習はほんの様子見にするつもりでした。

でも、挙げ始めてみるとどうにもいい感じなんです。

先の練習の数々が効いているようでしたので、思い切って重量に挑戦することに。

結果としては自己ベストの3KGアンダーの70kg止まりでしたが、

75kgに挑戦し、潜り切れずに失敗したものの感覚的には軽かったので

粘ればとれるかな…とも思ったぐらい。

ですが翌日の講義も控えていましたので、そこまでとしました。

ともあれ、井本先生の指導が確実な手ごたえとして感じられた瞬間でした。

練習を終えると井本先生はパーソナルでの運動指導があるとのことでここでお別れ。

クライアントさんは三重からわざわざ指導を仰ぎにいらっしゃったとか。

驚きはしましたが、それも納得です。

その後、ホテルに移動し一人遅めの夕食に舌鼓。

↑もつ煮丼とハイボール

↑鳥そぼろラーメンとパクチー水餃子

どれも美味しく大満足!

こんな感じで大阪初日は実に有意義な時間を過ごすことができました。

皆さんも大阪に立ち寄られた際はぜひ「尼崎ウエイトリフティング道場」へお立ち寄りください。

初心者(まちがいなく)大歓迎です!

ビジター参加1500円。

指導内容から見ても破格のお値段です。

お勧めですよ!!

=終わり=


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