次に訪れたのは阪急百貨店うめだ本店。鳥取自動車道の全線開通を記念して5月22日から1週間、地下2階食品売場で「まるごと鳥取フェア」を開催したそうです。
青果売場に来ました。
ここでは「朝採り直送野菜市」が開催されたそうです。未明からブロッコリー、白ネギ、キュウリなど収穫して朝5時にトラックで出発。午後一から販売したそうです。
次は鮮魚売り場を覗きました。県漁協とも連携し、毎日、アジやスズキ、白イカなどを運んで「鳥取港直送市」を開いたそうです。訪れた日も、ハルカスと同様、境港産の天然マグロが「本日のおすすめ品」として販売していました。
調理即売するキッチンステージでは、ハタハタの南蛮漬け、鶏とブロッコリーのコク旨中華炒めを調理して、食べ方教室も開催したそうです。
日本酒コーナーでは、「千代むすび」が売り切れて、入荷待ち状態でした。人気があるのか、それとも、入荷量が少ないのかは確認できませんたが、大人気であって欲しいと思いました。
醤油のコーナーの充実ぶりには驚かされました。大都会ではこんな商売が成立するんですね。考えさせられます。
ヤマザキ製菓の「ランチパック」のコーナーもありました。ここでも、くまモンが人気ですが、広島や岡山のランチパックはあっても、鳥取のものはありません。寂しい感じがしましたが、関西本部では「鳥取のものがないのは確かに寂しい。働きかけをしてみます」とのことでした。
阪神百貨店にも足を運びました。山陰の海産物を売るコーナーがありました。
ハタハタの干物もありました。4匹880円とけっして安価ではありませんが、大きて脂が乗ってそうで、これなら満足できる値段だと思いました。境港産の本まぐろ魚醤もありました。
関西本部では「鳥取県サポーターズ企業」様向け施策説明会が午後3時半から開かれましたので、デパート回りから戻った私たちも、傍聴させていただきました。これが今回の視察での最後の調査です。
7月4日に鳥取県に進出して10年未満の企業を集めた説明会を開催しており、24日は10年以上の企業を集めての説明会だそうです。19社から24人が参加され、関西本部、商工労働部のほか、県産業振興機構、ふるさと鳥取県定住機構、県産業技術センター、4市4町の担当者、鳥取大学、鳥取環境大学、県内金融機関など34人が説明にあたりました。
米田本部長の挨拶で始まった説明会は、鳥取県経済再生成長戦略など県の企業支援策の説明が延々続きましたが、パワーポイントなどを使うわけでもなく、要領を得ない説明もあり、もう少し工夫できなのかなと正直思いました。意見交換は4時45分から始まりましたが、その時間は20分足らず。むしろ、ここの時間が必要なのではないかなと思います。
「厳しいことを言いますが、商工労働部の人間は企業に来ませんね。来るのはコーディネターばかり。一度くらい誘致したら訪ねてきたらどうですか。それに環境立県と言いながら、太陽光発電を導入しようとしたら、期間や費用などで問題も多い。どんな支援策が用意されているのですか」という声があがりました。「担当部署が違うので、調べてから説明します」と答弁すると、「環境に優しい鳥取県といいながら、どうして企業エコについて商工労働部が答えられないのですか。そういう縦割りが問題だと思う。様々な雇用支援策があるが担当部課が分かれている。特に本体の商工労働部でワンストップの窓口体制ができていない」という声が上がりました。
太陽光発電の補助金制度は、系統連系と利子補給の制度が用意されていることは私でも知っています。簡単に説明したうえで、詳しくは担当課から連絡させますと言えば、良かったのにと思います。 会の終了後、発言した方とも話したのですが、自分の担当外のことは触りたくないのではない。政策ごとではなく、企業ごとに担当者があってもいいのではないかと思いました。民間企業の営業マンは企業ごとに担当者を置いていて、その企業のことならば担当者は会社を走り回って提案などをまとめます。こうした担当者によるワンストップサービスの方が企業にとっては利便性が高いのではないでしょうか。
米田本部長は「関西本部は企業1社1社に出向いてお話を伺うことから始めていますし、必要なら関係部署の人間と一緒に伺うので安心して下さい。何かあれば連絡ください。すぐに対応します」などと躍起になって理解を求められておりました。
「鳥取県内で大学生の採用ができない。鳥取環境大学の学生は私たちの企業に就職してくれないのか」という声をありました。環境大は環境大で、学生の就職で一生懸命です。そのマッチングができていないのはなぜなのか。鳥取に帰ってから、この問題はきちんと調べてみようと思いました。