すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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韓国江原道議会議員の皆さんとの意見交換会

2012年10月31日 | 日記

 韓国江原道議会からキム・シソン副議長ら5人の議員が来鳥され、鳥取県議会の正副議長、常任委員会の正副委員長との意見交換会が鳥取県議会棟で開かれました。

 テーマは観光政策から経済振興策、さらには老人福祉まで広範囲に渡りました。

 ウォン・テギョン議員から韓国の福祉政策について、健康な場合、病気や介護が必要になった場合、亡くなる場合の3つの場合分けをして、詳しい説明がありましたが、その中で、「お年寄りの皆さんは国や地方に大変な貢献をされた方々という思いで、敬老思想を若い世代に広げている」という説明が印象的でした。

 キム・ヨンジュ議員は、DBSフェリーの重要性を指摘しつつ、「就航している3つの地域が差別化された商品をそれぞれ提供しているとは言えない。それは、3地域が一緒になって何かをしようというネットワークができていないからだ」と指摘。3つの地域の関係者が集まって観光商品をつくるための検討委員会を作ってはどうかと提案されました。また、図們江開発計画については、経済特区の指定を受け、鉄道を利用した物流基地として整備を進めていると説明。「物流基地を半島の東側でなく西側に作ったことの意味が大きい。大陸から日本のラインを考え、トンヘと鳥取がこのラインの中で物流の中継基地となるように考えていきたい」と話されました。

 キム副議長は「インフラの整備、特に交通網の整備が地域の活性化には不可欠。ソウルとチョンチュンを結ぶ高速鉄道が完成。さらに、チョンチュンとソクチュ間も2015年に着工する。完成したらソウルと1時間半で結ばれる。さらに高速道路網も整備される。そうなれば首都圏の企業も移転してくるようになるだろう。レゴのテーマパークの誘致に20年間努力してきたが、高速鉄道と高速道路の整備が決まると、こちらも急に決まった。鳥取も、知事、県議の皆さん、そして、地域選出の国会議員の皆さんが一体となって交通網の整備に努力されるといいと思う」と

 予定時間を30分以上も超過する熱のこもった意見交換になりました。大統領候補を抱えるセリヌ党、民主統合党の両党の議員が居られるため、午餐会では韓国の大統領選の近況も話題になりましたが、既成政党である両党の間隙をぬって、無所属の候補も健闘されているそうで、なんだか日本と政治情勢が似ているとも感じました。

 竹島を巡って両国政府が対立している時だからこそ、こうした地方間の交流を大切にしたいと痛感した1日でした。

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