すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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残念は大飯原発の再稼働。島根原発はストップを。

2012年07月01日 | 日記

 関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)が1日再稼働したと報道されました。2日には核分裂が安定的に連続して起こる「臨界状態」に達し、4日にタービンと送電線をつないで運転を再開(再稼働)し、8日にはフル稼働となる見通しだそうです。4号機も最短で17日に起動し、24日にフル稼働する見込みです。国内のすべての原子力発電所の稼働が止まっていたのですが、これで、その一角が崩れました。

 今回の再稼働は残念でなりません。ひとつは原子力規制庁も発足しておらず、技術的科学的な議論ではなく、政治的な議論に終始して再稼働を決めたことであり、もうひとつは、そこに国民的な議論をしたあとで、国民合意の上で再稼働を決める姿勢が政府に全くなかったことです。

 福島第一原子力発電所の事故で、原子力の安全神話が崩壊し、国民の原子力発電所への不信は深いものとなりました。加えて、私はシューマッハが著書のスモール・イズ・ビューティフルの中で警告したように、核廃棄物の問題が解決されていないことに深い憂慮を覚えます。

 島根原子力発電所の1号機、2号機の再稼働問題をやがて起こってきます。1号機は稼働から38年経過しており、40年で廃炉という政府の方針を利用して、廃炉へ追い込むべきです。2号機は定期検査もれが見つかり、3号機は稼働前のテストで制御棒が動かないという信じられない事態が生じています。鳥取県と中国電力の原子力安全協定には事前同意条項はありませんが、県民の皆さんの安全のためには、絶対、稼働を容認してはならないと考えています。

 その意味でも、今回の大飯原発の再稼働は残念でなりません。

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