すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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5万4千人を超える署名の意味

2011年07月21日 | 日記
 鳥取市庁舎の移転新築を住民投票で決めようという署名運動は5万4千人を超える署名を集め、市選管で点検作業が進められてます。
1カ月という短い期間で、しかも、集めることができるのは届け出ができる受任者だけで、押印まで必要なやっかいな署名です。にもかかわらず、これだけの署名が集まったことの意味は小さくありません。

 点検作業の中では、様々な記入漏れや押印忘れなども出てくるでしょうが、市選管は選挙と同様に、できるだけ有権者の意思をくみ取る方向で、点検作業を進めて欲しいと思います。名古屋市のように混乱することがあってはなりません。

 その次にくるのは市議会での審議です。3分の1の有権者が署名したが、3分の2は署名していないので、住民投票に反対するのがサイレントマジョリティーという意見も聞きましたが。「署名しなかった人=住民投票に反対の人」という図式は余りに短絡的です。署名運動終了後も、「署名したかったができなかった」という声を何人もから聞きました。期限が1カ月と区切られた市民運動ですから、残念ながら市内の全世帯に署名を持っていくことができなかったことがその原因だと思いますし、病気や仕事の関係で在宅されていなかったケースも多々ありました。そういう状況の中での5万4千人の署名は、本当に大きなものだと思います。

 東京では総務省の合併特例債の担当者と会いました。担当者は「合併特例債は合併した市町村が自由に使える制度ではなく、合併に必要な公共施設や合併地域の均衡もたらすための資金を調達する制度」と強調されておりました。合併から6年経って新築する庁舎が合併のために必要な公共事業と言えるのでしょうか。

 市議の皆さんは市役所の控室を出て、有権者の皆さんの声に、また、様々な専門家の意見に耳を傾けて欲しいと思います。そして、将来に禍根を残すことがない判断をしていただきたいと願います。
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