the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 

月光  



GITANESは月に似合うのに・・・。
それとは無関係に・・・。

「さあ、行こうか。」と、犬と夜の散歩。

飼い主の死から2週間足らず。
ビスケット数十枚でようやくそのショックを乗り越えた犬と、
田んぼのあぜ道を歩く。
注文の付け様がない名月は、山際をグレーに際立たせ
稲穂の波もシルバーに染めている。

月を眺めながら、そして犬を注視しながら歩いた。
なぜなら犬が先週、用水路に落ちて泥だらけのずぶぬれに
なったからである。余所見にも程があると説教したが
もともとこの犬は人の説教を素直に聞くタイプではない。
仕方がないので、こちらが注意してやるしかないのだ。



散歩から帰り、庭に置いた椅子に座り月見。

家の中の照明をひとつずつ消していき、最終的に真っ暗にして
月見。
窓から室内に差す明かりは、暗いのはもちろんなのだが
充分でもある。


戸外でアイスコーヒーを飲むのは、今日の気温なら
ちょっと寒いほどだ。


今日は祖父の命日にもあたる。
いろいろ供養しながらの
アイスコーヒーが美味い。




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コメント
 
 
 
Unknown (風信子)
2007-09-27 19:53:29
ご無沙汰してしまって、最近お邪魔していなかったので、
最初の日記?ブログ?を読んで、
“家中の明かりを消すなんて、ご両親と同居でそんなしゃれたことできるの?”なんて思っていたら・・・。

お父様が亡くなられたそうで。
何と申し上げたらいいのかわかりません。

でも。
お父様が亡くなられる前に、息子さんが建てた家に一緒に住むことができていたのなら、
とても親孝行が出来たと思います。
自分の息子が、自分の力で建てた家に迎えられる、
というのは、
親にとってはとても嬉しいことであり、子どもの成長を実感できることであったと思います。

私は実母を亡くしたのは10歳の頃でしたから、
母が亡くなるまでの父の辛さや大変さが分かりませんでしたが、
今はある程度のことが分かる年になって、
それで父母の死をまた迎えるということが
とても辛いことであるのではないかと思っています。
でも、それは子どもとしていつか受け入れなければならない時間なのだとも思っています。
でも分かっていても、それはとても辛いことだと想像することはできます。

sgcさん、色々とお疲れ様でした。
後は時間が何かをどうにかしてくれるのだろうと思います。

見ず知らずのsgcさんではありますけど、
決して邪険にはできないsgcさんと、
そのお父様に。
お疲れさまでした。
 
 
 
Unknown (sgc)
2007-09-28 01:22:31
ご丁寧にありがとうございます。
親父の病気が発覚したときから、その日を迎える為のように、病院に近い土地を探し、突貫工事で家を建ててもらい、そして、トータルでわずか2ヶ月足らずでしたが一緒に暮らすことができてよかったです。
最期も自室でテレビを見ながら、眠っているのと勘違いしてしまうような様子だったし、病室を嫌っていたので、彼にとってもきっとよかったのでしょう。
母もなんとか平静を保てているし、今のところは
まあやや寂しいこと以外は問題ないです。
これからゆっくり時間に癒されるというよりも、
病気がわかった瞬間から、いやもしかすると私は、
ずっと昔から「いつかやってくる別離の瞬間」に
取り乱さずに対応するために、長い長い時間をかけて
すこしずつ「お別れ」をしていたのかも知れません。
そのせいか、涙も出てこないし、枕元に親父が立つこともまだありません。

我ながら不思議な感じ、変な反応かもしれないが
まあ仕方ないですね。
生まれつきだろうし、そしてそれは親父の遺伝子でも
あろうし、育て方の結果でもあろうし。

家のことよりも、死ぬ順番を守れてよかったなあと
単純に思います。
 
 
 
Unknown (風信子)
2007-09-29 02:19:54
>家のことよりも、死ぬ順番を守れてよかったなあと
>単純に思います。

確かにそうかもしれません。
私も実母が亡くなったとき、
それまで全く泣かなかった祖母(実母の母)が、
私の実母が火葬場で骨になって出てきたとき、
一番泣いていました。
子どもが親より先に死ぬなんて、
一番の親不幸だと。

実母も死にたくて死んだわけではないのですがね。
祖母もそれは充分承知のうえでしたが。
 
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