エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

伝統の初市 十日市

2007-01-10 | 日々の生活
            《風車と起きあがり小坊師》

夕方十日市へ行ってきた。何年ぶりだろうか。子どもたちが大きくなってからはほとんど行かなかった。十日市は会津若松の初市で、420年以上の長い伝統を誇る年中行事で会津地方では、もっとも賑わい10万余の人出がある。
「荒れる十日市」と言われ、例年この日は大雪や吹雪のことが多いが、今日はチラチラ雪が舞う程度の穏やかな初市だった。
 昔は、大町通りの漆器を目当てに行ったものだ。昔のようなにぎわいはなかったが、懐かしい、植木屋や陶磁器の店や海産物の店は少なく、相変わらず、やきそばやお好み焼き、たこ焼きなどの店が多かった。

 
  《起きあがり小坊師 よく起きあがるものを求める》

 神明神社へお参りして、縁起物の店で起きあがり小坊師と風車を求めた。起きあがり小坊師6個、家族プラス1個が普通で、私と妻とまだ家にいる2女、そしてじきに結婚する長男と嫁の5人プラス1である。「起き上がり小法師」は、底に粘土の重りがついていて、転んでもすぐ立ち上がるところから、「粘り強さと健康」のシンボルとして縁起がよいといわれ、子孫繁栄、家内安全を願って買い求められるものだ。
「風車(かざぐるま)」は仕事やお金など、何事もクルクルと回るようにという願いが込められている。8本の竹に福、の、歳、寿、などと書かれた色紙の羽をつけ、豆で芯を止めてある。
 妻は菓子器の漆器を定価の半額にまけてもらい3つも買った。お買い得の鮭のすじこや市飴も買った。孫には、レンタルビデオの中古品を見つけた。
 十日市が終わると、会津ではこれから春まで、・団子さし(1/14)・歳の神(1/13~16)・会津絵ろうそくまつりや会津冬の陣(2月2週)・会津彼岸獅子舞(3月18日~24日)などの年中行事が行われる。