エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

尊敬するナチュラリスト 田淵行男

2015-11-30 | エッセイ

 

昨夜、テレビでドキュメントドラマ「蝶の山脈~安曇野を愛した男~」を視聴した。

尊敬する山岳写真家・田淵行男の妻日出子の目から描く、安曇野の夫婦愛の物語だ。

彼は14年間にわたり9種類の高山蝶の生態研究を続け、その成果を『高山蝶』にまとめた。

その探求の日々を知り、数々の高山蝶、それらの驚きの細密画や北アルプス常念岳の大自然の美しい映像に魅せられた。

彼は、蝶を求めた私の青春に一本の道を教えてくれたナチュラリストだ。

何度も訪ねた穂高町の田淵行男記念館では、その都度新しい発見があり、写真はもとよりスケッチやエッセイ等、彼から学び導かれたものは実に大きかった。

いつしか老いた身に、ドラマを見ながら、二度と戻らぬ青春の感動が静かに甦ってきた。

これからもそれらを胸にカメラ、スケッチブックを携え、昆虫や植物をテーマに自然とのさらなる豊かなふれあいを楽しみたいと思っている。

久々に、本棚に並ぶ沢山の彼の写真集を手に取った。

 

何年も前に記念館で求めた絵葉書 「蝶の色彩」の一部

  

                                                                                      

 

 


玄関からは入れません。

2015-11-28 | Weblog

 

                                        玄関をふさいだ植物園は鬱蒼としている。

 

         

例年だともう初霜、初氷があっても良いが、昨日はみぞれ、未だ雪は降らない。

すでに先月中半、庭の鉢はすべて風防室に取り込んだが、何となく暖冬の気配だ。

数日前からオイルヒーターを点けた。

シャコバサボテンがきれいに咲きはじめた。

        

メダカたちも小さな金魚鉢に入れ取り込んだ。

3月まで、みんな元気で厳しい冬を乗り越えてくれるだろう。

   

      


お葉漬け

2015-11-23 | 日々の生活

 

今年も大きな段ボールいっぱいの信州の野沢菜が届いた。
何年も変わらず続く、この時期の妻の実家からの贈り物だ。
昨年膝を手術した姉が、さぞ無理をして育て、送ってくれたのだろう。有り難い。

   

薄日の射す庭で、早速お菜洗いが始まった。
お葉漬け用の漬け物樽に漬け、備え付けの平たい石をいくつも載せた。

 

 


今朝、お初物の切り漬けを頂いた。他におかずは要らない。実に美味しい。

信州で、桶に張った氷を割って取り出した野沢菜を思い出した。
2,3日で水も上がるだろう。 

 冬の間、おかずに、お茶請けに、お酒の友にと楽しめる野沢菜だ。

     

   


地域懇談会

2015-11-19 | 日々の生活

                    大きな身知らず柿  開封日がきた

 

  地域懇談会が多い、テーマもいろいろで、5月には総合計画に向けたワークショップ、来週は地域福祉計画の策定に関しての懇談会、.昨日は総合的治水対策に関するものだった。

約1時間半だが、いつも時間帯は夕飯時だ。

いくつか意見を述べてきた。

今回の治水対策、もともとは昨今の地球温暖化に伴う記録的豪雨による災害の対策のようだが、総合的な策定であれば、雪の季節に関わる治水をお忘れなくと。

夏の雨の被害もあろうが、利便性からは地域柄も、より重要な課題だろう。

現に我が町内では、水路が雪や凍結で塞がれて溢流し、何件かの床下浸水が起こっている。

もう一つは、最近多い休耕田を治水に利用できないかとの提言だ。

水を貯めてビオトープとして利用を訴えてきたが、自然環境の観点からの工夫検討が出来ないかを訴えた。

会議では、各町内から戸の口堰の問題や、具体的水路改修などの話がでたが、この会議の趣旨は総合的な計画策定のためなので、

個々具体的な改善要望は別に話し合いの機会を設けるべきだ。

いづれにしても、いろいろなテーマもしかりだが、一回限りの懇談会、市の期待度はどの程度だろうか。形式的な開催実績だけで終わって欲しくない。

来週の福祉関連では、我が町内に多いお年寄り一人世帯の心配について聞いてみたい。

 

 雨の登校 一足先に   少し遅れて 重い重い


残された時間 長く感じたい

2015-11-18 | 日々の生活

  

 庭をきれいに彩った菊の花もいつしか色あせ、小春日に黄色いクマシデやオオモミジの葉がはらはらと散り急いでいる。

 それぞれにいのちを全うしながら、今年も残りわずか、いま静寂の世界を迎えた。

 最近、あまりに速い時の流れを思っている。気忙しくしていたためだろうか、毎日が瞬く間に過ぎていく印象だ。

 地球は1日かけて1回転している。時間の経過はいつも変わらないのに、なぜ短かったり、長かったり感じるのだろうか。

 雑事にかまけて無為に、貧しく流れる時間がつかの間に感じられる。

 小さいころはもっと時間がゆっくり流れていたように思えるが、それは、未知との新鮮な出逢いが多いかったからではないだろうか。

 とすれば、歳を重ねるごとに加速する時の流れをもっとゆるやかにするには、これからでも新しいことに挑戦し、豊かなこころを求めればいいと思う。

 これから残された時間を長く感じるために、秋の日にしばらく考え続けた一つの結論だ。


サクラの苗木の雪囲い

2015-11-16 | 自然観察

金堀の雪囲いボランティアに行った。毎年この時期、恒例だ。

春に追加して植えた桜の苗、1本枯れたようだが、6本が少しづつ太く育っている。

日当たりもいまいちだが、何より雪でやられてきた。6年目になる一番太いのは来年は咲くだろう。

  

作業は早めに終わり、Annさんの差し入れの柿をみんなで戴いた。誰も穫らない柿を収穫し、お土産にした。

珍しく新鮮なのアザミが咲いていた。ナンブアザミも終わりを迎えた。

    ナンブアザミ

帰りに久々に晩秋の里山を巡った。太い木々の幹にアキアカネが止まっていた。キチョウ、ヒメアカタテハが暖かい日に誘われ舞っていた。ノシメトンボも。

  

 ノシメトンボ  アキアカネ♂

水辺に回ると、キトンボが数頭敏感に動き回っていた。実にめざとく敏捷だ。

  キトンボ♂ 

 

   

いつものポイントに落葉松の紅葉を見に寄った。忙しくしているうちに、すっかり冬のたたずまいだ。

美しい秋を垣間見た。秋色の中、磐梯がどこからも麗しい。

        ツルウメモドキ    ヒオドリジョウゴ     

 

木々の葉が落ち、赤井谷地の湿原らしきものが見通せた。

 日だまりにスミレが咲いていた。

    飯豊の山脈も美しかった。

久々の里山での自然との対話に満足、満足。

帰宅後、庭のドウダンの雪囲いを終えた。

 

我が家の紅葉 : キリの大木の脇に、葉を見ると黄色いのはオオモミジ、赤いのはイロハモミジのようだ。

化学的成分では葉緑素の残る葉に、まばらに黄色(カロチノイド)や赤く(アントシアニン)なる。

季候と、日当たりが演出する秋の彩りだが、木によっていろいろで遺伝因子にも因るのだろう。

クマシデが美しいが、イチョウのように赤くはならない。 

トウカエデは黄色いままだが、このヤマモミジは赤くなるのだろうか。

 

 


瞬く間に時が過ぎ去る

2015-11-14 | 日々の生活

 

  父27回忌、母13回忌の法要があった。お寺でお経を上げて頂き、雨の中豊岡に参った。

  父、母を偲んで生粋で会食、3時前に兄、妹、甥、姪たちはそれぞれに帰途につく。

 まだまだ先のことと思っていたが、つかの間に法事を迎えた。

 

 一昨日、かつての同僚を訪ねた。5年前、突然頸椎を傷め、回復の見込みなしと言われたが、かなり回復したと聞いていた。

 見舞いにと思いながら2年経ち3年が経ってしまった。 Kota先生の近くと聞いていたBa先生を訪ねた。ようやく川沿い家にたどり着いた。

 懐かしい顔が出てきた。庭に腰を下ろして、積もり積もった話しをした。リハビリで100mほど歩けるようになったと。

 互いに頑張ろうと約束しお暇した。会津高校前を通ると見事な紅葉が昼下がりの陽に輝いていた。
 この前お参りしたばかりの墓に寄り、秋のお城を見てきた。

 会津高校前 

    

 昨日、心配な植木に雪囲いをした。ほぼ、冬の備えは終わった。

 

庭のモミジ、カエデ、クマシデ   ドウダン

 11月に入り、蕎麦会からスタート、つかの間に2週間が経ってしまった。忙しい日々だった。

 途中途中もえちゃんのマラソン応援、会議あり、葬式あり、町内会の雑用をこなしながら法事、その後県議選のお手伝いあり、病院の検診予約日あり・・・、休む隙なく時が流れた。

 来週も忙しい。今年もあとわずかとなった。新しい年を迎えるが少し憂鬱だ。

 


カリンに重ねてきた思い

2015-11-05 | Weblog

朝のあいさつ運動 、今朝は一箕中学校へ一番のりだった。

7時20分、霧の中、部活の朝練が始まっていた。

わが子3人が通ったあの坂道に「あいさつ坂」の看板が立っていた。あれから30年ほどが経った。

元気で登校する中学生の姿、それぞれの家庭の、家族の思いを巡らせながら「おはよう!」と声をかけた。明日は松長小学校。

    

 

今日、庭のカリンを収穫した。
ざっと50個、今年は一段と大きいが多い。ごつごつした黄色い実が好きだ。

あまり使い道もないが、ご近所の友達に配っている。小生、机に置いてときどき香りを楽しんでいる。

   

ブログ内検索をすると、沢山記事にしていた。
 【カリンの収穫 2013-11-09 | 日々の生活 】には、10年前の冬の写真【鮮やかな残りカリン しんしんと降る雪】と、スケッチが載っている。
        http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/8ae29c29babacba0cf14b7c3d0831d5f

 

 また、【秋の実(その4)2006-11-10 | 自然観察】には 初めて実を付けた喜びもあった。
  桃栗3年柿8年、カリンは20年だったのか。そこには〈 来年は何個なるだろうか。〉とあったが、翌年からがらがらとなり始めた。
        http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/c3c1d99c90d925975845b97a6e8df3ed

カリンに重ねてきた日々を思っている。

  霧の梅雨に濡れて


健康マラソン

2015-11-05 | 日々の生活

もえちゃんが地区の健康マラソンにに挑戦した。先月の鶴ヶ城マラソンに次いでの3kmの挑戦だ。

短距離が得意だが、走ったことのない距離、本人は消極的だったがドッジボールのメンバーと走った。

11時30スタートと聞いて、午後の予定を気にしながらばーちゃんと見に行った。

大学構内を2周してグランド1周でゴール。夕方、立派な賞状と銀メダルを見せてもらった。

           

出発までの間、グランドの周囲のきれいな葉っぱを拾った。

 

    

文化の日  いよいよ秋深まる。 (2015.11.3)

 


のんびり日曜日

2015-11-01 | 日々の生活

  

 もえちゃんはドッジボールの試合で新潟まで遠征、毎日休む暇なしで心配している。

たけくんは日曜日はいつも家から一歩も出ない。ばーちゃん、ママと一緒にお昼を食べに連れ出したようだ。

僕は自転車で会津大学方面へ、最後の秋を楽しんだ。

風もない小春日和、グランドのクヌギのドングリを写してみたかった。校内の色づいたポプラ並木が空に向かって聳えていた。

ドングリはほとんど落ちていて、はかまが散乱していた。どうも幼稚園児が拾っていったのだろう、目の届きにくいところに残っていたドングリを拾った。

大学の林にはいろいろな雑木があり、色づきが素晴らしかった。

   

美しい紅葉 何の木?  ハナミズキ

イヌウメモドキ?

 ナナカマドではなさそう   クヌギ

ムクドリ     ノシメトンボ

  キチョウ     春菊 ハナアブ

グランドの北側には小高い林の遊歩道があり、グランドの際にクヌギが植えられていて、珍しいと思った。

所々に、落ち葉や倒木の集積場があり、カブト虫を育てているようだった。

 

自転車でのんびり帰る途中、本屋に立ち寄る。今朝ラジオで紹介していた姜尚中著「悪の力」を購入し、一先ず帰宅。

 一人留守番の僕、午後は思い立って、SLの雄姿を見に出かけた。

 若松2時25分発の磐越西線【SLばんえつ物語号】、新潟へは17時01分着。

 写すまで分からなかったが、SLは若干小型 C57180で貴婦人と呼ばれているようだ。

 ネット調べると、、〈戦争の傷跡が残る国土を力強く走り抜け、昭和44年秋「終のすみか」となった新津第一小学校にその身を横たえた。

 時代を超えた遺産として、平成11年3月に復元修理が完了し、磐越西線で定期運行されるようになったと〉あった。

 磐梯山を背景にしたかったので、神指まで自転車を走らせポイントをゲット、なんとか写した。

 春に広田辺りで撮ったときの、煙を吐き力強く走るD51とは違って、まさに貴婦人という走りだった。

 

 夜、トド伯父さんの町内会に混ぜて頂いての蕎麦会があった。

 一年ぶりのスナックで、Mitaさんの打った新そばを楽しんだ。

 いつものことながら、お酒が過ぎた。タクシーで帰還、11時半を過ぎた。反省、反省。

 久々にゆっくり出来た日曜日となった。     (11/1日曜日 晴れときどき曇り 夜冷え込む)