エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

 末娘の結婚

2010-08-29 | 日々の生活


 今日の良き日に、末娘が嫁いだ。
 例年になく残暑の厳しい中、遠路、伯父、叔父、伯母、叔母、いとこ、多くの親類に列席いただき、
心からの祝福を受けて末娘の結婚式が行われた。
 少しゆっくりだったが、良縁をいただき今日の日を迎えた。
 笑いあり、涙ありの、とてもいい式と披露宴だった。

 プロフィール紹介DVDは兄の作成したもの、ゲゲゲの女房のテーマソングをBGMに素晴らしかった。
ここ数十年の我が家族の来し方が、走馬灯のごとく浮かんできた。
幸せな家庭でなければならないと思った。
 記録的な暑さの中のライスシャワーは、忘れられない思い出となった。
 職場の同僚の余興は最高の傑作だった。

 娘には、二人仲良く、いつも明るく、楽しい家庭を築いてほしいと思っている。
 二人に幸あれ!






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ウマノスズクサの花

2010-08-28 | 自然観察
   
 庭にウマノスズクサがある。ジャコウアゲハの食草であり、小学生のころから知っていた。
 Hさんからいただいた一株が育って花を咲かせた。初めて見る花だった。
Hさんは、ジャコウアゲハのためにウマノスズクサを庭に植えている方だ。
 図鑑をあらためて調べてみると、実に花の秘密は興味深かいものだった。
変わった花を見た瞬間に、ギフチョウの食草カンアオイやヒメギフチョウの食草ウスバサイシンを思いだした。
 図鑑から、いずれもウマノスズクサ科に分類されていることが分かった。
 また、きわめて興味深いサイトを見つけた。「黒蝶の戦略 ジャコウアゲハの超能力」である。
そこには、ジャコウアゲハとウマノスズクサの切っても切れぬ深い関係が詳しく記されていた。
 あらためて自然界の不思議を思った。

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Wikipediaには、花について
『花は7~9月に咲く。葉液から伸びる柄の先につく花は、ラッパ状に細長く、やや曲がっており、先端は平らに開いて、一端がやや尖るという奇妙なものである。基部がやや膨らんでおり、雄蘂と雌蘂はここに収まる。雌性先熟で、受粉の仕組みとして花の香りでショウジョウバエのような小型のハエを呼び、花の奥にある球形の部分に閉じ込め、花が雄花になるとハエは脱出できるようになる。この時花から脱出するときに花粉が付き、次にウマノスズクサの花に入ったときに受粉する仕組みになっている。なお、花弁に見えるのは、実際には萼である。』とある。
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オオハンゴンソウの刈り取りと赤井谷地

2010-08-26 | 環境問題



 赤井谷地湿原の西側を走る林道脇で、草むらに入って何やら大がかりな草刈をしているグループに出会った。
車を止めると、咲き始めたオオハンゴンソウを刈り取っていた。
10袋位あったろうか、刈り取ったごみ袋をワゴン車の荷台に積みこんでいた。
市の教育委員会の方たちで、赤井谷地への侵入を防ぐためだと説明してくれた。

オオハンゴンソウは (外来生物法)により指定されている特定外来生物である。
 明治中期に観賞用に導入され、その後野生化し、現在では全国に分布する。
日光国立公園の戦場ヶ原や十和田八幡平国立公園では、在来植生への影響が出始めていることから、駆除作業が行われているという。

赤井谷地は「赤井谷地沼野植物群落」として天然記念物に指定されている貴重な湿原だ。
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猪苗代湖の北西岸で,比較的低標高に位置する高層湿原。
およそ4~5万年前の火山の噴火により,猪苗代湖の水位が高かった時期に湖沼であった地域が,
その後の水位低下と陸化によりおよそ2万年前から湿原が形成され今日に至っている。
このような湖沼から典型的な陸化遷移によってできた湿原は,日本では現在のところ赤井谷地しか知られていない貴重な湿原である。
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 会津若松市教育委員会では、最近(平成4年から)、赤井谷地の学術的価値の再検討と現状把握を目的に、
総合的な学術調査が行われ、報告書が作成された。
その調査結果に基づき、『赤井谷地沼野植物群落保存管理計画』が策定され(平成11年)、
天然記念物の管理団体に会津若松市が指定された(平成13年)。
 現在その計画に沿い、湿原からの漏水防止が図られたり、湿原内地下水位の自動計測など、
湿原の乾燥化を防ぐ方策がとられつつあるようだ。
貴重な湿原は今危機状態にあると思う。一度失われた自然は戻らない。


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久々に里山を巡る

2010-08-25 | 自然観察


 今日から2学期、孫たちは元気に登校していった。
長かった夏休み、よく遊び、いろいろな体験ができ、二人ともとても成長したと思う。

季節は秋となっても、毎日厳しい暑さが続いている。しばらく自重していたが、久しぶりに、虫たちに会いに行った。

強い日差しの中、いつも同じ自然観察の繰り返しだったが、こころ落ち着くひとときだった。
 暑い中にも、里山には秋の風情が漂っていた。その一端を撮りながら歩いた。
 畑には蕎麦の花が満開、ススキの穂も出始めた。キンミズヒキやツりフネソウ、ハギがひときわ鮮やかに咲いていた。


ススキの葯


キンミズヒキ


ツリフネソウ

いつもジャコウアゲハを撮っている山際の畑には、ケイトウが真っ赤に燃えていた。
 暑いのだろう、ジャノメチョウ、ヒカゲチョウ、コジャノメ、べニシジミなどチョウたちも柿の林の木陰に避難しているようだった。
どうしたのだろうか、ヤマキマダラヒカゲ(*)の翅が変に破損していた。 
 (*)「小学校のころかってもらった図鑑にはキマダラヒカゲはヤマ、サトの区別はなかった。
 何時から別種と認定されたのだろうか。確かに、斑紋や習性も少し違うようだ。
 サトには日本固有種とあった。
 手元にある検索図鑑では、裏面の基部の3つの丸い紋の位置が外側にずれているのがる→ヤマとある。
写真はヤマと思われる。」

 
ジャコウアゲハ 夏型♂

ジャノメチョウ♀


ヒカゲチョウ


 ヤマキマダラセセリ

 ケイトウの真っ赤なトサカにはキタテハ(まだ夏型)やイチモンジセセリが蜜を吸いに来ていた。
ジャコウアゲハは例年より少なかった。ちょうどモンシロチョウのペアが目の前に止まっていた。


キタテハ夏型


イチモンジセセリ


モンシロチョウ

道に飛び出す赤トンボは、マユタテアカネかマイコアカネだった。


 マユタテアカネ


 マイコアカネ 

 次のトンボのポイントでは、期待して行ったが、あの麗しのアマゴイルリトンボの姿はすでになかった。
こんな誰も知らない空間に、ひっそりと息づく貴重なトンボが愛おしく思われた。また、来年ぜひ会いたいと思っている。


アマゴイルリトンボ 連結 2010.7.19

 トンボ池のポイントではしばらくぶりにオオルリボシヤンマに会い、チョウトンボやギンヤンマも見かけたが、いずれもこの時期少なかった。
キイトトンボ、クロイトトンボ、産卵するオオイトトンボなどもわずかだった。


 キイトトンボ♀


 産卵するオオイトトンボ

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なお、10日前に初めて撮影したトンボは、ネットの「日本自然科学写真協会」の画像掲示板で訊ねた結果、エゾトンボであることが判明した。


エゾトンボ 2010.8.15
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 アブラムシ類に汚れたクマザサの付近には相変わらずゴイシシジミが舞っていたが、
 この前までたくさん見られたセグロベニトゲアシガは全く見られなかった。
それぞれに、一瞬間に生を受け一生を終えていく。
 人間も含めて、生き物の常である。
 来年もそれぞれの種のいのちのバトンタッチが永遠に続いてほしいと願わざるを得ない。

●「ケイトウ」にちてネットの記述に興味を持った。
 いつか、ノアザミの奇形花を観察したことがあった。

 『植物の茎の先端には成長点があり、ここで細胞分裂を行って上方に成長する。この成長点が帯状になり、「成長線」になると茎の先端は幅が広くなる。ケイトウの場合は、花序を作る成長点が帯化し、本来は円錐状の花序になるべきところが帯状の花序になってしまっているわけである。ケイトウの花を詳細に見ると、成長点の分裂細胞が1つであったものが2つになり、さらに4→8→16と二次関数的に増加した結果、花序の頂端は収まりきれなくなって複雑なフリルになっている。
 このような成長点が成長線になる現象を「帯化」あるいは経化、石化といい、時折様々な植物で観察することができる。』

 

 ノアザミの花の奇形

 (参考)拙ブログ「草原でアザミの歌を口ずさむ」2006-06-30

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往く夏を惜しむ

2010-08-21 | 日々の生活
【マツモトシモツケ】


 朝の涼しさに、往く夏を惜しむかの如くにミンミンゼミが鳴いている。
 この暑い夏もそろそろかと思うと一抹さびしいものがある。

今朝、ホシミスジの新鮮な2化の個体が舞っていた。
また、ジャコウアゲハが飛来し、木陰でひらひらと舞い、アジサイの葉に止まった。嬉しかった。
 手をさしのべると、「しばらくです、おはようございます」と挨拶してくれた。


【ジャコウアゲハ夏型♂】

 庭にウマノスズクサが一株、サンショに巻きついて伸びている。
新鮮な個体は、残念ながら♂であったが、何時の日か、ジャコウアゲハが産卵に来てくれないかと思っていた。 
そういえば、しばらく行かなかったが塩川のポイントにジャコウアゲハの様子を見に行ってみたい。


 【ジャコウアゲハの食草 ウマノスズクサ】

 庭に季節外れのバイカウツギが数輪、梢で咲いていた。
脚立に登って写真を撮ると、不思議なことに清楚な花は一重だった。
 実はこの木はきれいな八重咲きである。
 そして、数週間前に枝を払ったマツモトシモツケがまた花をつけ一斉に咲きだした。
 まだまだ残暑厳しいが、朝夕に秋を感じ始めた。




 【バイカウツギ】

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サントピアワールドに遊ぶ

2010-08-20 | Weblog
 
 終戦記念日には、あの悲惨な愚かな戦争を反省した。
 そして、幾多の人々の犠牲の上に今日の平和があることを改めて確認した。
 お盆も過ぎ、朝夕、ようやくしのぎやすくなり、虫の音にわずかな秋を感じるようになった。
 そんな夏の終わりに、孫たちとたちと遊園地へいった。

 夏休みも残り僅か、前から楽しみにしていた「サントピアワールド」行きだ。
 ママの早退、帰宅を待って、昼前に高速に載った。
 30年も前、「安田アイランド」のころ、我が子が今の孫たちと同じころに出かけたことが懐かしく思い出された。
 孫たちは、ジェットコースターに初めて乗った。もっとも、遊園地自体が初めての体験だ。
 ママと二人の孫はフリー切符でいろいろな施設を楽しんだ。
 ジイとバアは、孫のたちの喜んでいる姿を傍観し、カメラを向けた。
 平日で正解だった。混んでいる土、日などは、各マシーン前でかなりの待ち時間があるようだが、どこでもすぐに乗ることができた。
 一番のお気に入りはロックアドベンチャーで、合計6回も乗った。
 3人乗りの小さいボートで、急流を下っていく。
 何度も歓声を上げて楽しむ親子を、ジイとバアは木陰で見つめていた。



 空いている、冷房の利いたレストランでの時間はとてもくつろげた。
 昼食時間も惜しいように、ご飯後もいろいろな施設を巡った。
 メルヘントレインで頂上へ、そして秋立つ林の中を出口まで戻った。
 5時の終園が束の間に感じられた。
  汗を拭き、その水分補給は半端でなかった。暑い中よく歩き、いっぱい汗をかいた。
 でも、ときどき涼しい風が渡る、森林の中の遊園地は素晴らしかった。
 孫たちも大喜びの一日を過ごすことができた。
 すぐ裏にある宝珠温泉で一日の汗を流した。
お盆明けに、改めて平和を享受する今を感謝しながら帰路についた。 
(2010.8.19)






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 秋に向かう

2010-08-17 | 日々の生活
 【大きくなったアシグロツユムシ】
 
 朝早くからミンミンゼミが精一杯に鳴いている。また暑い一日がはじまる。
 数日前のお湿りに元気を取り戻した緑に、朝日が燦然と輝いていた。
 穏やかな朝のはじまりだ。

 お盆も過ぎ、しばらくの両親とも語らいも少なくなるだろうが、父や母のいつも家族を見守ってくれる気持ちは変わらない。

 すべてにかかわりなく、時が流れていく。
 日陰の萩が風に揺れて、一抹の寂しさを感じた。
 また、元気に生活したい。
 楽しい時間も素直に受け入れて、何より健康に気をつけながら穏やかな日々を送りたい。
 


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検診を終える

2010-08-14 | 健康
 また病魔の痕跡を見つけようと、お盆前の8月の予約検診を受けた。
月に1度の血液検査項目、肝機能はクリア一して一安心。でも・・・,Hが3項目,Lは5項目もあって少々溜息。
でも正常値からほんのわずか、コンマ1外れてもH、Lの判定もあり、あまり気にしないことにする。

 毎月の体調その他、いろいろ心配なことを話すが、思えば検診でお腹を触ってもらうことは皆無である。
医者も、患者も、精密な検査結果データが万能で、もっと心の通った温かい会話があってもなどと思ったりしている。
 体調より、コンピュータで打ち出された科学的データがものを言う。でも、データがすべてではないと確信している。

 身体の大改造からもう7年にもなった。
高速バスで、泊まりがけでの上京しての検診は、何時しか地元で見てもらえるようになった。
その頃の数値と比べてみると雲泥の差である。
欲を言えばきりがない、現代医療に感謝感謝である。
 まあまあ普通の生活ができる様になった今の健康状態には大満足である。


ゴーヤ 美しい造形

2010-08-14 | 日々の生活
 
ゴーヤなるものを初めてまじまじと見た。
今朝、妻に「きれいだよ」と見せられて、実に美しい造形に驚かされた。
苦いとだけ聞いていて、キュウリの親類くらいに思い 、あまり食べる機会もなかった。
知人から数本いただいたゴーヤがはじけて、中の種が見えていた。
緑が熟れて黄色くなって、驚きの美しさだ。



Wikipediaで調べたら、和名は「ツルレイシ」と言い、果肉が苦いため「ニガウリ」そして「ゴーヤ」はその沖縄方言であることを知った。
特徴に『果肉を構成する果皮は無数の細かいイボに覆われ、両端は尖り、未成熟な状態では緑、熟すと黄変軟化し裂開する。』とあった。
まさに裂開した状態だった。

 青いゴーヤも包丁で切ってみた。かじったらこれぞ苦さの代表だ。黄色くなったやわらかな果肉は味がなかったが、種は赤っぽくなり甘みを感じた。
 固い青いゴーヤを切って、野菜炒めにした。毛嫌いしていたゴーヤになんだか親しみを感じた。
これからもいろいろなレシピで楽しんでみたい。


セグロベニトゲアシガ 

2010-08-11 | 自然観察


 昨日のクマザサの葉で見た、足をばんざいしていた奇妙な虫は「セグロベニトゲアシガ」という蛾だった。また、先日大学の恩師から訊ねられたアゲハの卵を吸う奇妙な虫は「クサカゲロウの幼虫」と判明した。
 いずれも、何の虫かわからず、ネットの「日本自然科学写真協会」の画像掲示板<一般用> で訊ねた結果、早速に回答コメントが寄せられ、疑問が氷解した。実にありがたかった。
 それにしても、われわれが知る昆虫の世界は、ごくごくわずか、あらためて、自然の奥深さを感じた。

 今日午後、もう一度「セグロベニトゲアシガ」を観察し行った。
いつものゴイシシジミが舞う山道沿いのクマザサの葉に「セグロベニトゲアシガ」は、いっぱい付いていた。初めに出会った時には、ハムシかハナカミキリかと思ったが、蛾とは思いもよらなかった。確かにブラシ状の触覚は蛾と言われればうなずけるけれど・・・。
 止まっているときに肢をピンと立てている。腋から上に伸びている肢は、真ん中の足に見えたが、一番後ろの肢だった。偶然、足を下ろすと見ることができた。止まっているときに足をおろしている個体は他に見なかった。


【挙げていた肢を下ろした】

 触角の下で,頭の前に小さく出ているのは下唇鬚と呼ばれるもの、牙の様に上を向いているのでどのようにアブラムシを食べるのか心配だったが、今日、その下唇鬚 の下の口吻を伸ばして何かを吸っているところを観察した。そこにアブラムシはいなかった。


【口吻を伸ばして何かを吸っている】

 餌はゴイシシジミと同じで、ササコナフキツノアブラムシやタケノアブラムシを食べるとあったが、不思議とアブラムシの沢山いる葉の裏ではなく表に止まっている。アブラムシを食べるという表現は誤りだと思った。口吻は普通は頭部の下面に巻き込まれているが、その確認はできなかった。下唇鬚 (かしんしゅ)で、この器官は触角同様に匂いを感じ取ることができたり、複眼を掃除する役目にもなっているようだ。
体の色や模様はベニボタルに擬態しているらしい。ベニボタルは体内に毒を持っているため、鳥たちに食われることなく生き延びていると言う。
 炎天下での観察でいろいろ分かったが、どうして肢を上げているのかは分からない。
ゴイシシジミが盛んに卵を産んでいた。

  

 他愛のない観察の途中で、雷鳴がとどろいた。
 夕立ちを予想して帰路に着いた。帰宅する間もなく、本降りの雷雨となった。 


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里山は 秋の気配

2010-08-08 | 日々の生活
          【マイコアカネ】

何と無駄な日々を送っていることか。
でも、腐心の中心は孫の夏休み、ママがいない午前中は、爺、婆のお世話となる。
爺はマイペースで心は庭や里山ばかり、しわ寄せはみんな婆に来る。
婆ちゃんは少しお疲れ美味、ともかく、いつも玉のよう流れるな汗をかき、動きすぎだ。
最近は、ときどきひざに痛みを感じたりしている。

 爺は体調を崩ししばらくじっとしていたが、連日この暑さだが、少し里山の様子を見に行きたくなった。午後の夕立も心配だったが、3時過ぎに出かけた。

【なんとなく秋の気配】
 
 里山は、盛夏の真っただ中にあるのだが、暦の上ではもう秋、やはり秋の風情を感じた。
 ヒヨドリ花が咲き始め、栗の緑のイガが見え始めた。

 アマゴイルリトンボに会いたくて、いつものポイントに行った。歩を進める草むらに、マユタテアカネ、マイコアカネが出始めた。

 アマゴイルリトンボのほか、イトトンボは、数は少ないが、モノサシトンボ、オオアオイトトンボ、キトンボ、クロイトトンボ、オオイトトンボなどが見られた。
 大きな灌漑用のため池の周りを、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、コフキトンボ、コシアキトンボなどが飛んでいた。 


【アマゴイルリトンボ】
 
 

 【マユタテアカネ】



 【オオアオイトトンボ】


 【アオイトトンボ】

道沿いのクマザサの付近にゴイシシジミが舞っていた。ササの葉の裏を見ると、終齢間近かの幼虫を見つけた。


   【ゴイシシジミの幼虫】

 ササの表の葉に何頭もの小さい不思議な虫を見つけた。ハムシの仲間だろうか。
 体長は6~7mm、羽の縁に赤い線が入っている。3対の真ん中?の足を一対上にはね上げて万歳し、2対の足で歩いているようだった。跳ね上がった脚には枝のように分岐が見える。 ブラシ状の触覚のほかに一対のひげのようなものが見える。これは口器のようにも見えた。ハエのように軽く飛んで、すぐに近くのササの葉の上に止まった。
 なぜ、足を挙げているのだろうか。変わった虫でした。




近くの畑は蕎麦の芽が出始めていた。収穫の前の白い花畑が浮かべて、思いのほか遅い芽ぶきを思った。


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思いがけない いわき湯本温泉

2010-08-06 | 日々の生活


 遠路、いわきのスパリゾートハワイアンズへ。
 ここ数年は5~6月に遊びに行っていたが、孫の夏休みの思い出作りか急きょ行くことになった。
休み中、しかも土日はひどい混雑だろうと、ママと娘が休みのとれた今日になった。
朝のうちに、天日干し3日目になる梅を1階部分の屋根に広げて行った。
夕立も心配だったが、せっかくの夏の日差しがもったいないと思った。
ちょっと不安もあったが、高速なので、経験豊富な爺の運転で出かけた。
8月6日、ラジオで広島平和記念式典を聴きながら、一路いわきを目指した。
 「どうしたら、争いをなくすことができるのでしょうか。」子ども宣言の声が聞こえた。

孫の世話は勘弁してもらい、ずっと温泉につかった。
 孫たちが、流れるプールほかで楽しんでいる時間、午前中が2時間、午後3時間の長い自由時間だったが、この上ない時間の過ごし方を知った。
 空いているヒノキ風呂で、ゆっくり過ごすことができた。
 半分は露天、さわやかないわきの涼しい風が温泉にわたり、これ以上ない環境で有意義な癒しの時間を過ごすことができた。 
 ときどきぺットボトルの冷茶を口に含み、しばし思いを巡らす。
湯の注ぎ口に陣取り、半身浸かっりながら、持参した文庫本を手にしばしの読書、贅沢この上なしだ。
 長い人生初めての体験なり。
 決して長湯ではない、湯船の縁に腰かけ文字を追う。身体が乾いたころにまた湯につかる。ときどき周囲の緑に目をやる。そして、思いを巡らす。
 
 お昼には孫たちと合流、にぎやかなプールサイドでの昼食。勧められて、高価なビールをいただく。これで帰りの運転はできない。
孫の喜びを見つめながら満足、満足。
 6時すぎに無事帰宅。どうなる事かと思ったが、過ぎてしまえば、癒され元気をもらい、実に楽しい一日となった。



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薄っぺらい体験

2010-08-05 | 教育を考える
【庭にテントを張る】


 この歳になって、自分がいかに薄っぺらい生き方をしてきたことかと思う。
心豊かに生きるための体験が少なかったと。
でも、今の孫たちの生活を見ていると、もっと心配になる。
孫たちは、おおむね家に閉じこもって、DVDやDSに興じる。自然の中でのびのびと、学ぶ体験などはほとんどない。
たとえば、野原で思いっきり遊び、小川でフナをすくう、グワガタを追いかけ木に登る・・・そんな自然の中での体験は少ない。
孫たちに、自然の中でそんな夏休みの体験をさせたい。そんな毎日の面倒を見る爺や婆は大変だ。

自分たちのころ、子供たちの時代、そして孫たちの社会環境はずいぶん違う。
どんどん便利になったが、子供たちの血となり肉となるような体験はできなくなっている。
 幼いころの体験、奥の深い、ものの見方考え方や人として生きる力を育む様な体験をさせたい。
 極力、大人が見守っり導かねば、安易な、興味あることに没頭していくのは当然だ。
それが大人の育てなのだろう。


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ひとつのつながり

2010-08-03 | 日々の生活
【庭で、ようやくアブラゼミの羽化が始まった】



 昨日の墓参り、読経の後に坊さんからもらった小冊子にあった詩

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夏のきみへ

たとえばきみの親の親の親
きみの子の子の子
遠い過去からはるかな未来へと続く
ひとつのつながりの中にきみはいる
そしてきみは
わずかな時間を生きて死んでいく
だけれどもきみはきみ
ほかのだれをもっても替えられない
ただひとりのきみなのだ
道に迷ったら引き返せ
転んだらどうにかして身をおこせ
そうしてまた歩き出せ
きみがほんとうのきみになるために

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私には「ひとつのつながり」が心に残った。

 今日はラックの一周忌だ。庭の一隅、高台でいつも我が家を見守っていてくれる。
アジサイの横で線香を焚いた。
 思い出すと、涙がこぼれた。

毎日髭を剃ることにしよう

2010-08-02 | 健康
【アシグロツユムシ 終齢幼虫】
 妻には、いつも「髭を剃って」とうるさいくらいに言われている。
どこにも出なくなってからはどうも無精で、数日伸ばしてしまうことがあった。
普段は、「髭を剃っていれば見られるのに」とぼやかれるが、
今朝は、「具合が悪くても顔色だってわからない、また、いつ入院ということになるかも」と念を押された。
 昨日の夜中に具合が悪くなったから、特に。

 寝付いた夜中の0時15分ころ、何となくおかしい様子を察知したのか、娘が覗きに来た。 孫と寝ている隣室の妻も起こしてしまった。
 理由は大病を患った後の持病にあるのだが、血圧が79-42にまで下がっていた。
 脳貧血の症状なのだろう、顔面は蒼白、腕や胸に冷や汗が出て下着がぐっしょり濡れた。
 確かにいつもと違い、頭が真っ白になり、意識が遠のくようであった。
 かつて病院で経験したような意識の混濁を久々に体験した。そしてこうして簡単に病院に戻ってしまうのかと、不安がよぎった。

 妻が、救急車を、と言うのを抑えながら、頭を低く保冷剤で冷やして安静を保った。
 ときどき血圧を測りながら様子を見た。
 下の血圧が47、51と徐々に回復し、まっさおだった顔色も紅みが出てきたようだった。
 大分落ち着いてきたころは、午前1時半を回っていた。
 
 今朝の血圧は、110-60mmHgとやや低いくらいに回復していた。
 大分回復して本人はじきに寝たが、後から妻や娘はしばらく眠れなかったと聞いた。
  
 手術で失った沢山の臓器の働きを、いつしか月1度の検診と、日々の健康な生活への留意で乗り越えている現状を痛いほど知らされた。
 仕方のない原因と確認しながらも、もっと大切に過ごしていかなければと肝に銘じた。

 思えば7年前の今頃は、神奈川の大学病院へ転院し、大手術を待っていたころだった。
 

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