新潟県阿賀町の「たきがしら湿原」に遊んだ。
朝8時30分出発、西会津まで高速道、49号を一路上川へ、片道走行距離は丁度70キロだった。帰宅は5時を回った。
昨日は日曜で賑わったことだろうが、広い駐車場にわが輩の車1台、独り占めの湿原を巡った。
早速テングチョウが車に止まって歓迎してくれた。
このたきがしら湿原は大自然の中のビオトープとしての意義を感じているところだ。
ここは昭和51年までたきがしらという集落が存在し水田として耕作されていたところだ。
全戸が集団移転後は荒れ地だったところを、平成3~5年に自然観察できる湿原に整備されたという。
植生は自然そのものではないが、いまはオオバギボウシ、ニッコウキスゲ、シモツケ、オニシモツケ、コウホネなどがきれいに咲いていた。
●シモツケ ●オニシモツケ ●ノリウツギ
●ゼンテイカ (ニッコウキスゲ)
●ヤグルマソウ
●コウホネ 花弁状の萼片は5枚、中に紅いものがあった。種類が違うのだろうか。
●ミズバショウ ●サンカヨウはもう藍色の白い粉を吹いたような果実ができていた。
●オオバギボウシの群落
●ヒメシジミがかなりの数発生していた。斑紋を確認しながら写した。
いつもはメスに多い斑紋の異常だが、今日は♂に凹型の異常を見た。
●ギョウジャニンニクの花に ♂
♀ ♀ ♂には珍しい斑紋異常 ♂ ♂ ♀ ♂
東北地方では♂の表面の後翅外縁各室に小黒斑が並んでいる。下はいつも揚げる写真だが、数年前に若松の東山地区で撮ったものだ。
【斑紋異常の♀ 2007.7 若松東山】
湿原の周囲の山は、学習林になっている。新潟県内の子供たちの森林学習のための森になっているようだった。
途中展望できるところのある、約1600mのカモシカ歩道を巡った。
深閑としたブナ林の間を整備された細い遊歩道を続いていた。所々、木々には名前のプレートが付いていた。
池の周りでイトトンボを観察した。エゾイトトンボ、オゼイトトンボ、モノサシトンボ、モートンイトトンボなどが生き生きと動き回っていた。
●ワインマークのオゼイトトンボが連結して産卵を繰り返していた。
オゼイトトンボの交尾 産卵
●まだ未成熟のモートンイトトンボが水際の草の間をスイスイ、雄の色合いが美しい。
未成熟の♂未成熟♀
●モノサシトンボ ●オオイトトンボ? ●オオアオイトトンボ?
湿原から少し下ったところにの道路沿いにパーキングがあり、不動滝の看板があって滝まで徒歩6分とあった。
どんな滝か覗いてきた。昼なお暗き涼しい幽谷の世界だった。なかなか趣のあるいい滝だった。
その途中に、変わった花を見つけた。何という植物だろうか。
●その他のチョウやトンボ類、
・サカハチチョウ ・ダイミョウセセリ
・コサナエ ・ショウジョウトンボ
♀♂
・シオヤトンボの交尾 ・アキアカネ、シオカラトンボも初見
復路はなじみ深い49号をずっと下道を走り、柳津の従兄弟宅へ寄って月見が丘の温泉で汗を流した。
いつものお花屋さんに立ち寄った。橙色の花を付ける球根ベゴニアと紅いレックスベコニアなどの鉢物を求めた。
最近は山を歩いて、取り戻した健康に感謝し続けている。
今日はお目当てのハッチョウトンボには会えなかったが、モートンイトトンボとヒメシジミの撮影は時間の経つのも忘れて楽しかった。
(2013.6.24)