エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

庭の花

2013-06-30 | 日々の生活

 

午前中は庭で遊んだ悠ちゃん、夕方はばーちゃんにだっこされて萌ちゃんを私道までお迎えに行く。いつもの日課だ。

  (金曜日に)

その頃3時過ぎから花を開き始めるのが2つのサンジソウだ。幾鉢にも殖えたタンポポのような黄色いサンジソウは鮮やかでかわいい。

もう一つのちっちゃなピンクのサンジソウもあちこちに花茎を伸ばして咲き始めた。

 

何年か前にHuさんからいただいた八重のドクダミが殖えた。一度終わったバラのわき芽からまた一輪咲いた。

 

午前中は晴れていたが、曇りから夕方は本降りの雨となった。30度近くまで昇った気温が一気に下がった。

窓から雨に濡れる花を写した。

ベコニアも、雨に元気を取り戻した。

 

 黒いペチュニア ノリウツギ

穏やかな日曜日だが、孫たちは午前中は町内子供会のボーリング大会、3時過ぎからは、市営プールに飛び込みの練習と忙しい。

ボーリングは二人とも女子、男子の3位、ママはブービー賞でそれぞれ商品をゲットしてきた。

市の水泳大会7/18は、大会2年連続チャンピョンの萌ちゃんは、今年は4年生一緒の組だそうで心配している。武くんもがんばって欲しい。

夜は町内の役員会、いよいよお祭りの準備が始まる。

 


心配なトンボ池

2013-06-28 | 自然観察

 久々にトンボ池に立ち寄ったが心配な状況だった。

ここ数年は池の管理者へいろいろな要望を伝えてきた。

ここは水の流入が無く、地下水をポンプアップしていて、以前にもポンプの故障があった。1度は回復したが、4,5年は水が入っていなかった。

今までこんなに水位が低かったことはなく、もともと浅い池は岸の近くは4~5mも底が乾いて、多分満水時から60~70cmは下がっている。

水温も上がり表面に藻が発生して水質も悪化し、これから現れる貴重なトンボたちには過酷な状況と思われる。

 明らかにトンボの数は減って来ていてかつての賑わいはなく、昨年は毎年見られていた絶滅危惧種が見られなかった。池が住みにくくなっているのは間違いない。

 いよいよトンボ保護の必要性を話して改善をお願いしているが、心配でならない。

これからチョウトンボやクロスジギンヤンマ、オオルリボシヤンマなどが例年のように元気な姿を見せてくれることを願っている。

 

 別の池とレンコン池を巡った。

こちらは比較的元気な状況だった。まず、先日たきがしら湿原で見たモートンイトトンボは、成熟した♀が多かった。

 モートンイトトンボは、環境庁レッドデータでは準絶滅危惧種に指定されているが、会津では結構見られる。

でも、昨年多く見かけた水田脇には見られなかった。ヤゴで越冬するからいつも水が枯れない場所が必要なのだろう。
 

このトンボは体長は大体25~30mmで他のイトトンボに比べて小さいが、特に未成熟の♂の色がカラフルでさわやかだ。

それにL字状の眼後紋も魅力的だ。♀は未成熟体は複眼だけ白く全身鮮やかなオレンジ色で、成熟すると全体が独特の黄緑色になり、また眼後紋が細長いいわゆる猫の目型だ。

モートンはイギリスのとんぼ学者Kenneth J Morton(1858~1940)に由来する。

 成熟♀ 成熟♂

 ♂ 未成熟♀

● 他にモノサシトンボの産卵 と 連結

 

●クロイトトンボ♂  今日は他にはコフキトンボ、キトンボを初見した。

 キトンボ未成熟


F地点はアマゴイルリトンボの里、ヨモギが腰ほどに伸びた林道に三々五々見られた。

今まで気づかなかったポプラの木が一本、その樹液にシータテハ、ヒオドシチョウが来ていた。

近づくとチョウの下で、小さいクワガタやゾウムシ、ヨツボシオオキスイ?、キマワリなどが来ていた。

 

珍しくゼフに出会った。思えば夕方里山を歩くことは少ない。

懐かしい飛翔をしばらく眺めていたら、目の前の桑の葉上に止まった。灰白色の明るい裏面が新鮮だった。

多分エゾミドリシジミだろう。                                     新鮮なクロヒカゲ

 

しばらく前までホバリングしながら愛嬌よく出迎えてくれたサラサヤンマの姿は見えなかった。 

そこここにヒメシジミが飛んでいた。美しさに、何度も何度もシャッターを切った。

いずれも♂

一週間ぶりの里山、すっかり夏の気配に変わった。

 


アゲハの成長

2013-06-27 | 自然観察

今朝アゲハが蛹化した。

手紙と写真を添えて、萌ちゃんの担任の先生へ届けた。

タマゴから幼虫、脱皮を繰り返して終令に、その都度箱に入れて教室へ持たせてやっていた。

小学校3年生の理科で、昆虫の育ち方を学んでいる。

5頭が終令まで育ったが、庭の山椒に付けておいたら、一斉にいなくなってしまった。

ようやく1頭を見つけ出し、金魚鉢に入れて玄関に入れて観察した。

その貴重な一頭を、安定した花ビンにセットして届けた。できれば、教室でみんなで羽化を観察できればいいと思っている。

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●産卵が5/24                                                   ●光沢がなくなり中に黒みが

  5/30 孵化直後 体長3mm

●直に黒くなる                                         ●脱皮2令幼虫 9mm鳥糞状

 

 

 終令幼虫 6/23 午前10時

●前蛹態  6/26 午前6時                              ●蛹化 6/27 午前6時

  

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学校へは、他にキアゲハ、ジャコウアゲハの成長の記録をコピーして提供した。

今、庭のフランネルにキアゲハの終令幼虫が2頭いる。

でも、例年ウマノスズクサに沢山産卵していくジャコウアゲハが全く来ていない。どうしたのだろうか。

今日は嬉しいことに、1頭だけだったホシミスジが2頭見ることができた。もう少し増えてくれればと期待している。

もうじき7月、この夏はどんなドラマが見られるのだろうか、楽しみにしている。

 

 

 


ヒメシジミを撮る

2013-06-26 | 自然観察

 

この時期、大好きなヒメシジミを撮っている。昨日はたきがしら湿原で、今日は近くの里山で・・・。

魅力的なのは、♂のきれいなブルーと翅の縁の長い白い縁毛、そして何より♀の斑紋だ。

6年前に東山でかなりの斑紋異常の個体♀を撮った。それ以来、斑紋を気にしながら撮影している。

昨日も載せたヒメシジミ。(2007.7撮影)

昨年は発生が少なかった。かつては草原一体にかなりの数が舞っていたが、今年も少ない。

今年は例年より寒い冬で、積もった雪がなかなか解けないでいた。気候の影響もあるのだろうか。

そういえば、庭に見るベニシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミもほとんど飛んでいない。

今日は梅雨らしい雨がしとしと降っている。昨日は快晴で30度を超えたようだ。

真夏には、多くのチョウが吸水に集まるいつもの林道に、新鮮なクジャクチョウやテングチョウが来ていた。

中には、羽の傷んだルリタテハも、疲れたね、ご苦労様と声をかけた。

  表裏は真っ黒

●ルリタテハ                                         ●アキアカネ 暑い暑い!

  

●今日の目的ヒメシジミ

 

♀  

後翅亜外縁の黒斑内にミヤマシジミに特徴の輝く青藍色鱗粉が見える。           交尾 上が♀

 ♀

 

心地よく吹く風の草原で、愛おしいヒメシジミがいつまでも棲息してくれることを願った。(2013.6.25)

 

 

 


大自然独り占め

2013-06-25 | 自然観察

 新潟県阿賀町の「たきがしら湿原」に遊んだ。

朝8時30分出発、西会津まで高速道、49号を一路上川へ、片道走行距離は丁度70キロだった。帰宅は5時を回った。

昨日は日曜で賑わったことだろうが、広い駐車場にわが輩の車1台、独り占めの湿原を巡った。

早速テングチョウが車に止まって歓迎してくれた。

  

このたきがしら湿原は大自然の中のビオトープとしての意義を感じているところだ。

ここは昭和51年までたきがしらという集落が存在し水田として耕作されていたところだ。

全戸が集団移転後は荒れ地だったところを、平成3~5年に自然観察できる湿原に整備されたという。

植生は自然そのものではないが、いまはオオバギボウシ、ニッコウキスゲ、シモツケ、オニシモツケ、コウホネなどがきれいに咲いていた。

●シモツケ                                       ●オニシモツケ                                 ●ノリウツギ

  

●ゼンテイカ (ニッコウキスゲ)

 

 

●ヤグルマソウ

 

●コウホネ  花弁状の萼片は5枚、中に紅いものがあった。種類が違うのだろうか。

  

●ミズバショウ                                     ●サンカヨウはもう藍色の白い粉を吹いたような果実ができていた。  

 

●オオバギボウシの群落

 

 ●ヒメシジミがかなりの数発生していた。斑紋を確認しながら写した。

 いつもはメスに多い斑紋の異常だが、今日は♂に凹型の異常を見た。

●ギョウジャニンニクの花に  ♂

   ♀ ♀  ♂には珍しい斑紋異常  ♂   ♂  ♀  ♂

東北地方では♂の表面の後翅外縁各室に小黒斑が並んでいる。下はいつも揚げる写真だが、数年前に若松の東山地区で撮ったものだ。

  【斑紋異常の♀ 2007.7 若松東山】

 

湿原の周囲の山は、学習林になっている。新潟県内の子供たちの森林学習のための森になっているようだった。

途中展望できるところのある、約1600mのカモシカ歩道を巡った。

深閑としたブナ林の間を整備された細い遊歩道を続いていた。所々、木々には名前のプレートが付いていた。

    

池の周りでイトトンボを観察した。エゾイトトンボ、オゼイトトンボ、モノサシトンボ、モートンイトトンボなどが生き生きと動き回っていた。

●ワインマークのオゼイトトンボが連結して産卵を繰り返していた。

 オゼイトトンボの交尾 産卵

●まだ未成熟のモートンイトトンボが水際の草の間をスイスイ、雄の色合いが美しい。  

 未成熟の♂未成熟♀

●モノサシトンボ                                   ●オオイトトンボ?                                ●オオアオイトトンボ?

  

 湿原から少し下ったところにの道路沿いにパーキングがあり、不動滝の看板があって滝まで徒歩6分とあった。

どんな滝か覗いてきた。昼なお暗き涼しい幽谷の世界だった。なかなか趣のあるいい滝だった。

その途中に、変わった花を見つけた。何という植物だろうか。

  

●その他のチョウやトンボ類、

 ・サカハチチョウ                                  ・ダイミョウセセリ

 

・コサナエ                                                                                  ・ショウジョウトンボ

♂  

・シオヤトンボの交尾                                     ・アキアカネ、シオカラトンボも初見  

   

 

 復路はなじみ深い49号をずっと下道を走り、柳津の従兄弟宅へ寄って月見が丘の温泉で汗を流した。

いつものお花屋さんに立ち寄った。橙色の花を付ける球根ベゴニアと紅いレックスベコニアなどの鉢物を求めた。

最近は山を歩いて、取り戻した健康に感謝し続けている。

今日はお目当てのハッチョウトンボには会えなかったが、モートンイトトンボとヒメシジミの撮影は時間の経つのも忘れて楽しかった。

 (2013.6.24)


心豊かなくらしは 豊かな自然から

2013-06-22 | 日々の生活

 

  梅雨の晴れ間に今日もホシミスジがユキヤナギの茂みのまわりをスイスイ飛んでいる。

 

今年も再会できたホシミスジを見つめながら、いろいろな思いが去来した。

 もう40年も前、街中の我が家の庭にもオオムラサキの雄姿を見ていた。

夏の訪れとともに、梅の木のまわりにはミスジチョウが、ヤナギにはコムラサキの舞う姿も見ることが出来た。

でも、いつしかこれらのチョウは消えてしまった。また、夏祭りのころ、その頃残っていた田んぼにもホタルが舞っていた。その田も住宅地に造成されてしまった。

 チョウやトンボ、ホタルが消えたとしても、人間の生活には何ら影響はないかも知れない。しかし、寂しく残念でならない。

 庭のサンショに産み付けられたアゲハチョウの卵も無事に蛹に育った。

いまはキアゲハの幼虫がフランネルの葉を元気に食べている。

 心豊かな暮らしは、心を癒す「豊かな自然」なしでは成り立たないと思っている。

 


ヒメシジミ

2013-06-20 | Weblog

 

   里山巡りは、いつも2時間~3時間ほど楽しんでいる。筋肉の衰えを感じてからは、なるべく歩くようにしている。
 梅雨空だが雨はない。午後になってときどき薄日が射してきた。
そろそろ、ヒメシジミが・・・。
 今日初見出来たのは、ヒメシジミ、キトンボ、オオチャバネセセリなどだった。

●休耕田のノアザミ、ウツギに乱舞するウラギンヒョウモンと遊んだ。

 

 

 

●また、今日は何カ所かで、縄張りをホバリングするサラサヤンマを連写した。

  

 

 さわやかな緑の中で、いつも飽きずに同じメンバーを撮っている。

●ヒメシジミは発生間もない。すべて♂だ。また、斑紋異常の個体を見つけたい。

 

●山際の道は膝まで伸びた草、そこがアマゴイルリトンボのふるさとだ。

美しすぎるルリ色に見せられ、ときどき訪れている。

 

 

 

ついこの前まで産卵を繰り返していたオゼイトトンボ、エゾイトトンボはめっきり減った。

 オゼエゾ

●トンボ池ではキトンボがスイスイ

●他にはモノサシトンボも

 

●オツネントンボは、連結で産卵    隣では蓮の新芽の先で単独で産卵していた。他にはショウジョウトンボ、ギンヤンマも。

   

●あぜには新鮮なモンキチョウが

 ♂

●コチャバネセセリ                                 ダイミョウセセリ                      オオチャバネセセリ     

●ヒメジャノメ

 

●暗い小川には、ニホンカワトンボ♂(無色翅型と橙色翅型)

 

生きとし生けるものたちが、季節の移ろいに合わせていのちを謳歌していた。

今日も無心で、癒しの数時間が過ぎていった。

 

 


素晴らしい発想 ホッキ貝の釉薬

2013-06-20 | 教育を考える

 ホシミスジがトウカエデの葉上で翅を休めていた。

まだ1頭のみ、年に一回の発生のようだがなんとか生き延びているが、心配している。

局地的なものらしく、我が家以外では見ていない。昔撮った庭で羽化した写真は8/29だ。

 2009.8.26庭で

  2006.8.29撮影 庭のユキヤナギで

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 今朝の福島民報紙に嬉しい記事を見つけた。 見出しは《「復興の力に」に、教諭と二人三脚 茶碗”日本一”に輝く  》

ホッキ貝を上薬に配合して油滴天目茶碗を制作し《2013 年年会高等学校生徒セラミック作品展》で最優秀賞に輝いた。

この会津工業高校セラミック化学科の生徒と教諭の、「エコと復興」の発想に基づいた研究成果は素晴らしいと思った。

 陶芸は文化的伝統的な分野だが、今、進展する科学技術と取り戻すべき人間との接点を学ぶ工業高校の意義は大きいと思う。

 それは、こころ豊かな生活につながる共存だからだ。 

 たまたま、同紙・教養面に《真珠の輝き謎を解明》の記事を目にした。

 養殖真珠の輝きはアコヤガイが分泌する炭酸カルシュウムの結晶の重なりによるらしい。

 この貝に関わる二つの記事は無関係ではないような気がした。

 同校には、1300℃の高温で焼き上げた茶碗の美しい輝きをさらに解明して欲しいと願っている。

 

 

 


自然環境保全のための研修

2013-06-17 | 環境問題

  研修第1期の3日間が瞬く間に過ぎた。

●研修場所へ  安達太良山の麓

  

 この年になり、延べ16日間の長丁場の研修、躊躇しながらも受講生決定の通知をもらい踏ん切りが付いた。いろいろな巡り合わせがあったことだ。

 実は、ありがたいことかも知れない。気楽に、そして精一杯の取り組みをしたい。

この研修、自分のとっては「自然環境の保全」が目標で、関わる系統的な勉強がしたかった。

具体的には、長年観察してきたかけがえのないトンボやチョウの保護に取り組みたいと思っている。

 研修場所は、安達太良の山麓にある県民の森「フォレストマークあだたら」で我が家からはわずか80キロほど、

今回の1期の研修は3日間日帰りで望んだ。

 第1期の研修内容をテーマのみ挙げると
   ●福島県の森林・林業
   ●森林づくり  (造林・保育の技術)(間伐)(実践その1)
   ●ボランティア概論
    ●森林の生態系と森林の働き
   ●森林における放射性物質の動態
   ●森林除染
   ●野外活動(野外でのゲーム)
 それぞれに有意義な内容だった。

  第2期が来月7月、以下3期が10月、4期が11月、最終5期が1月に予定されている。

 ☆野外での研修の一コマ

   

   

 

 ☆研修の合間に撮った安達太良の自然写真を貼る。

 ビジターセンター付近の道路沿いには、エゴノキやヤマボウシがきれいに咲いていた。

 中に2本だけ、ピンクのエゴノキを見つけた。

 ●エゴノキ

  白

  ピンク

●ヤマボウシ                                            ●コクワ

   

●森林調査中にアサギマダラに出逢う                         ●昼休みレクチャーホールを出たらアカシジミが 

   

 

 「もりの案内人」は
  もともとは森林の役割や重要性を広く県民に伝えるボランテイア指導者だが、
今回、講義資料として示されたレーダーチャート  を見ると
「  ●自然観察指導員  ●キャンプ・レクリェーション指導者 ●ネーチャーゲーム指導者 ●グリーンフォーレスター林業作業士 ●森林づくり団体 」 などと比べると、
《○林業 ○山村振興 ○森林生態 ○自然保護 ○自然観察 ○森林レクリェーション ○林業体験》などの要因すべてに、バランスの取れた知識・経験が必要とされる森林インストラクターであることを再認識できた。
 ますます勉強しなければならない領域が広がってきたが、さてさて後何年元気に活動できるだろうか、多少のむなしさを感じてもいる。

 次回7月の第2期研修は 「野外活動の企画」に関わる内容だ。

  

 

 

 

 


ホシミスジ

2013-06-15 | 自然観察

 

今朝早く、ホシミスジと懐かしい再会が出来た。
4,5日前に前に窓越しのユキヤナギの茂みにちらりと見かけたが、その後風の強い日が続き見ることはなかった。ひょっとしたらコミスジだったか?と思っていた。
6時前の静かな庭にふわりふわりと舞うホシミスジが静かに山椒の葉に止まった。
ポツリポツリ雨が落ちてきた。


  ホシミスジを見つめながら、いろいろな思いが去来した。
 町内の自然環境は間違いなく変ってしまった。
35,6年前には、夏祭りのころホタルが飛び交っていた。街中の田んぼが徐々に減っていった。最近も、唯一残っていた田んぼの造成が始まった。
 そんな中、我が家の庭はこんもりした神社の林を控える救われる空間だ。
毎年山椒にはアゲハ、フランネルにキアゲハ、ウマノスズクサにジャコウアゲハがたまご
を産み、羽化していく。スジグロシロチョウもそうだ。彼らは遠く旅に出てしまうが、ホシミスジは毎年ユキヤナギをそうは離れず生息を繰り返している。他にクロヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲも生息している。嬉しいことだ。
 しかし、これら小さなチョウの明日は分からない。綱渡りの生息環境だ。

これから二本松へ研修に出かける。
環境保全の活動に必要な研修で、年も取ったが自ら求めて行くことにした。
第1期 6/14~明日まで、以降来年5期まで延べ16日間の長丁場だ。

 


初夏の里山

2013-06-13 | 自然観察

さわやかな初夏だ。

朝の白雲なびく麗しの磐梯は、ひときはさわやかに澄んで見えた。  (a.m.7:302階書斎から撮影)

台風の影響か、2,3日風の強い日が続いていたが、今朝はいくらか穏やかだった。

朝のうちに庭に出て一仕事した。

大きな株に殖えたヤブランを株分けして、南と西の窓際の植え込みに植えた。

また、あちこちのお宅に分けてやって、それぞれの庭で豪華絢爛に咲き誇っている薔薇がある。

嬉しがられているその黄色い薔薇を剪定し、挿し床に刺した。

ついでに、玄関に黄色い器に黄色いバラの一輪挿しを飾った。

 

 昼前に里山へ出かけた。

 今日の目的は、そろそろヒメシジミ、そしてアマゴイルリトンボのブルーだ。

 まず、モートンイトトンボの現れるレンコン池へ寄る。すでに葉を広げて、新芽が立ち上がり始めていた。

 隣の畑でインゲンに水やりをしていたWさんの奥さんと立ち話。雨が少なくて困っているという。

 いつかブログで格好のビオトープとしての意義を書かせてもらったレンコン池だ。

                                               ●ご苦労様でしたオツネントンボ                     ●羽化したてのモノサシトンボ             

  

●クロイトトンボの交尾 ♀は2つの型があり青色個体

 

 滝沢峠から強清水へ。広大な猪苗代湖を望み、久々の湖畔のレストラン西湖で「五目うま煮汁ソバ」をいただく。

 いつも変わらないおいしい味だった。

 今日出会った他の仲間たちを載せる。

● アオイトトンボが出始めた                                   ● ワイングラスの紋はオゼイトトンボ

    

●コサナエ♂ 一瞬イトトンボかと思えるほど小さい                 ●ショウジョウトンボも現れた  ♂         

 

●シオヤトンボ ♀                                   ●縄張りをホバリングするサラサヤンマ

  

 ●黒くなったハラビロトンボ 額の青藍色が光る               ●ニホンカワトンボ  無色翅型♂

 

●ヤマサナエ♀と同定したい。                              ●未成熟のオオイトトンボだろう。

 

●ウラギンヒョウモン   アザミよりもアカツメクサが好きなようだ。

  

●コミスジ                                        ●ヒメジョオンに吸蜜するコチャバネセセリ  

 

今日お目当てのアマゴイルリトンボはまだ個体数が少なかった。

♂                                                               

 

休耕田に咲いていたコウリンタンポポ

 

里山は夏到来だ。巡ればいろいろなドラマを見ることができる。

 

我が家の庭、いつもはキアゲハ、ジャコウアゲハが産卵に訪れるが今年は少ないような気がしている。

また、ベニシジミ、ヤマトシジミも少ない。はまだ早いのだろうか。

いましがた、今の網戸にヤモリが登場、毎晩のかわいい訪問者だ。

上手に蛾を捕らえた。

 

 

  明日から3日間の勉強がある。しばらく里山巡りができないのが残念だ。

 

 

 

 


風の強い一日

2013-06-12 | 自然観察

 

風の強く吹く日は、虫や花の撮影には不都合だ。

今の窓越しに、ホシミスジを見た。今年も元気で姿を見せてくれた。

カメラを手に庭に飛び出す。穏やかな日に生まれ出るはずだったのに、台風の接近によるものか風が強すぎる。

どこかに飛ばされてしまったか、木陰で休んでいるのだろうか、今年初めてのホシミスジを見ることはできなかった。

昨日はクロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメを見た。

 

今年はキアゲハ、ジャコウアゲハがまだ産卵に訪れない。いつもならもう結構大きく成長しているころだ。

キアゲハは大きいのは3令になりたくましい。5,6頭がもうじきみどり色になるところだ。

終令幼虫を写そうとカメラを取りに家に戻る。その間に、幼虫が忽然と消えた。

蜂が枝の回りを獲物を見つけるように飛び回っていた。枝を探してもいない。約1mほどの地面に幼虫が落ちていた。

幸い草のクッションになりダメージは低かったと思われた。拾って枝に戻すと、元気に移動した。

ほんのわずかな時間帯に何があったのだろうか。壮絶なドラマを見逃したかも知れない。

推測だが、ハチが獲物を狙って攻撃したのだろう。その攻撃をかわして、幼虫は吸盤を外して、枝から落ちて逃げたのではないだろうか。

そうでなければ落ちるわけがない。その後も、逃した獲物を探すように蜂が回りを飛んでいた。アゲハを守ろうと、蜂を追い払った。

   

格好からしてヒメバチの仲間のようだ。翅は透けていて黄褐色、触角は長く黄色から先が黒い。眼は黒い。後肢の腿節部のみ黒色。

この特徴からクロハラヒメバチと思われる。同じ仲間によく卵をアゲハチョウの幼虫に産みつけ寄生するハチがいる。

 

風に揺れる木々、風が止み一瞬をパチリ。

八重のバイカウツギが満開だ。ユキノシタ、ドクダミ、キョウカノコが咲き始めた。

  

  サンジソウ 

         

スイカの雌花が咲いたし、インゲンの花が咲き出した。サヤエンドウは一回分収穫できた。

(2013.6.11)

 今朝、萌ちゃんはアゲハの幼虫(終令1頭,3令3頭)を学校へ持って行った。

 

 

 

 


森で遊ぶ

2013-06-08 | 自然観察

朝方までの久しぶりの雨降りで庭のみどりも生き生きしていた。

 

 

萌ちゃんが学校へ持って行ったアゲハの幼虫を花ビンで観察している。食べ残して乾燥した葉を取り除き、山椒の柔らかそうな枝を取り替える。じいの朝の日課になった。

脱皮して成長する過程で、何度か教室へ持って行くことになっている。大分大きくなった。

 

 

今日は、月曜に準備作業をした「森で遊ぼう」の第2回目があった。

朝起きて雨具が必要か心配したが、晴れ間が見えてきた。

なんとか8時半の集合に間に合った。実は9時の集合とばかり思い込み、大事な弁当を忘れてしまった。それも、真チャンが追いかけて届けてくれるまで分からないでいた。

金堀の「市民と共生の森」広場では、受付を済ませた子供たちが三々五々ビオトープをのぞき込んでいた。

集合、開会式、諸注意、準備体操を済ませ、林どうの自然観察に出発! 青空が広がった。

 準備体操、今日の参加子供23名、保護者10名だった。

リーダーのHoさんにくっついて子供たちと気持ちいい林の中を歩いた。

 

 

途中、いろいろな山の自然や植物の解説をするが、小学生を相手に話すことはなかなか難しいものだ。

いろいろ教えたいが、まだまだ分からないことが多いことに気づく。

約2キロのコース、ある程度の解説メニューを自分なりに考えてはいたが、ベテランのHonさんにお任せだった。

子供たちが興味を持ったのは、ササの葉で笛を吹く、舟を造る、またフキでコップを作るなどの遊びだった。

何度も笹の舟を造り、小川に流して追いかける。笹を工夫して吹いた。

は~るかむかし、自分にも純真に没頭する子供の時代があったのだろうか。

短い距離だったが、子供たちにはそれぞれに自然を肌で感じた、たっぷりの時間だったことだろう。

広場に戻り少し早い昼食。午後はちまきづくり体験だ。

金堀の婦人部の皆さんには、笹の葉、お米、スゲの紐まきの材料、さらに全員分のお土産の完成ちまきまで準備いただき、感謝!感謝!です。

初めてのちまき作り、紐の巻き方を何度も教わって、お持ち帰りのちまきを作った楽しい体験実習だった。

一転にわかにかき曇り、雨が降り始めた。予定の時間を繰り上げて閉会となった。

   

 フリーになったあと、一人で飯盛山までの旧道を歩いてみた。そこは猪苗代の十六橋から飯盛までの8,8キロが白虎隊の足跡をたどる新奥の細道となっていた。

金堀山の脇、峠の頂上に会津藩士の「戦死十八人墓」があり、お参りした。お墓の前に活発なチョウが舞いマーガレットの花の裏に止まって蜜を吸い始めた。

  トラフシジミ

静かな山間をウスバシロチョウが舞っていた。

そこから、途中石畳の道がある林道は通行止め、脇には「熊出没注意!」の看板があった。

いつか不動滝までの道を歩いてみたいと思っている。

 

 

 


時の過ぎるのも忘れて

2013-06-06 | 自然観察

   

里山に遊んだ。全く何もかも忘れて、自然の中で過ごす。そんな日を過ごしながら、何年もが過ぎていった。

ヒメシジミの発生を期待しながら、里山を巡った。何カ所か、ヒメシジミの楽園はある。でも、あるポイントでは、昨年ほとんど発生を確認できなかった。

まだ早いようだった。いつも吸水にチョウが群がる山道には、この時期コチャバネセセリが数十頭来ていた。

昨年は、コムラサキの集団吸水を撮ったところだ。

   

  

ヨモギの葉の上にクジャクの幼虫を発見。クジャクの食草はイラクサ、近くには見あたらなかった。よく見ると、ツル性の柔らかそうな新芽が絡みついていた。

しばらく観察していると、ツルの先の新芽を食べ始めた。あとで調べてみよう。卵塊から大量に発生する幼虫だが、付近には見つけられなかった。

クジャクの食草や写真から判定すると、カラハナソウのようだ。

   

 

妻と買い物の約束があり、約1時間で帰宅、悠くんを連れて野菜類の買い出しへ。

明日からはしばらく曇りの天気予報、午後は一番でマゴイルリトンボのポイントへ向かった。

 

いつも林の中にいたエゾイトトンボが林道へ出始めていた。いつもの場所で、サラサヤンマの縄張り飛行を見る。

 

池の周りに行くとほとんどがオゼイトトンボだった。ペアになり産卵を繰り返していた。

オゼの雄のブルーを基調とした色合い、また、メスの黄緑色とのコントラストが何とも言えずすがすがしい。

   【オゼイトトンボ♂】                                                                       【エゾイトトンボ♂】

    

 

【オゼイトトンボの交尾】                            【オゼイトトンボの産卵】                      【エゾイトトンボの連結】

   

 

 【クロイトトンボ】                                       【オナガサナエ】 

  

 池の端の菖蒲、黄菖蒲がきれいに咲いていた。

    

帰りにレンコン畑を覗いた。清らかな水が田に注ぎ込んでいた。カモが仲良く佇んでいた。

今度楽しみにいているのはモートンイトトンボだ。          (2013.6.6)

 

 

 


シラー・ペルビアナ

2013-06-04 | 自然観察

  見たこともないきれいな花、豪華な、そして清楚な花が咲いた。

 

 物忘れが始まったか、この花、いつ、誰が植えたのか分からない。少なくもここ数年、花はなかった。
 大分前からつぼみに気づいて、毎日楽しみに眺めていた。
 つい2,3日前に集合した小さなつぼみが外側から開きはじめた。

    

 中程のつぼみも数えると花は50を超える。全部咲くと、どんな形になるだろうか。

 もう30年以上前の園芸百科で球根類を調べると、シラー類に同じ花が載っていた。
この美しい花はシラー・ペルビアナと言った。庭の花はきれいなブルーだが、ネットの画像を見ると、他に白やピンク、紫がかったものなどがある。ともかく美しい花だ。
先に咲いた花が柄を長く伸ばしより豪華な花になるようだ。
 嬉しい。久しくない、感動の花だ。

 ムラサキツユクサやいろいろなバラがが咲き始めた。

 

  

   

 

 朝早く、今度の町内合同役員会の会議資料のコピーを終えた。5種類を役員、組長分の枚数をセットして2時間かかった。

  いろいろ重なって、忙しい日を過ごしたが、午後からもわがままになった悠君のお世話で、のんびりとは行かなかった。

  明日は少しやすませてもらいたい心境だ。どうなることか・・・。 

 

 夜は、サッカーオーストラリア戦を観戦、久々の感動を味わった。 何事も最後まであきらめないことだ。

 1対1の引き分け、これで来年のワールドカップブラジル大会への出場が決まった。心静かに眠れそうだ。