エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

深まる里山の秋 

2015-09-28 | 自然観察

                   ♡ハートマーク   アジアイトトンボ 

 毎日矢のごとく過ぎ去る。

連休明けからは忙しすぎる毎日だったが、合間に何度か里山へ行った。

  あちこちで、秋の実りを見た。  

 エゴノキ     ミズキ   ナナカマド  マムシグサ

クリ   ニシキギ

カンボク   ツタウルシも色づき始めた

 

マダラナニワトンボ、池の近くの開けた場所に出ていていたが、最近は見えなくなった。おそらく連結して、産卵している時期だろう。姿が目に浮かんでいる。

打空産卵、水辺に適した湿地がないと駄目だ。進化の過程でそういう環境でしか産卵出来ないことが、絶滅が心配な現状につながっていると思われる。

そういう産卵適地を設けてやれば、増える可能性はあると思っている。

 

アキアカネやノシメトンボが多い。いつしか、マユタテアカネやマイコアカネは姿を消してしまった。ナツアカネも少ない。

 ナツアカネ♂  

 ノシメトンボ  アキアカネ 赤と赤

キチョウ  イチモンジセセリ

キタテハ 秋型 

  哀れイチモンジセセリ  

  遅い満開の ノアザミ

野菊の花  ああリンドウの薄紫の花咲けど

シロヨメナ

 

  しばらく ウラギンヒョウモン  ベニシジミ ♀ コクワガタ?  ミドリヒョウモン

                ノコギリクワガタです。「ぱて」さんからご指導いただきました。

 

コバネアオイトトンボがいよいよ水辺に

   

 ♂   ♀  ♂ 正にブルーの宝石

    3頭連結!

   何を間違えたのか、産卵中のコバネアオイトトンボのペアの♂に、アオイトトンボ♂が近づき連結した。3頭連結だ。 

アジアイトトンボは長時間交尾態で飛び回っている。 産卵風景は見られない。

  ♂

 

  

オオアオイトトンボ                       オオアオイトトンボ                    アオイトトンボ

   

秋も深まり、オオルリボシヤンマも極端に少なくなった。

   

 キトンボ   

ヒメシロチョウの様子を見に行く。またも複雑な気持ちに陥った。

10日ほど前、ヒメシロチョウが産卵を繰り返していた町所有の草原、心配してはいたがすっかり刈り取りられていた。

昨年から1ヶ月遅い草刈り、これはヒメシロチョウの発生にどう影響を受けるだろうか。少なくも、ここに産み付けられた卵のほとんどは失われたことになる。

この草刈りは必要なのだろうか。稲に影響を及ぼす虫たちの発生サイクルとどう関連しているのだろうか。秋の終わりの草刈りの意義を知りたい。 

   わずかに残るツルフジバカマ     

  

 未だに区別が付かない。 モリアオガエルのようだが  シュレーゲル?

 いよいよ秋が深まった。 里山もあとわずか、ずっとさびしくなる。

 

 

 


会津まつり 藩侯行列

2015-09-24 | 日々の生活

   清々しい秋のお彼岸、会津の先人に感謝し、戊辰の役で亡くなった方々への鎮魂こ心の底に、会津まつり最大のイベント「会津藩公行列」が繰り広げられた。

 総勢約500名が武者姿で市内を回る。一昨年の大河ドラマ「八重の桜」の主役綾瀬はるかさんが、昨年にひきつつき参加した。

その効果もあってか、まつり協会によると約18万3000人の見物客があったという。

     

     

     綾瀬はるかさん

 

全国ゆかりの市町村からも応援の参加がある。

滋賀の日野市(蒲生氏郷の生誕地)、三重県松坂市(蒲生氏郷の前任地)、神奈川県横須賀市(芦名の祖の出身地、会津藩江戸湾警護)、東京都日野市(土方歳三の出身地)

、三重県桑名市(松平容保公の弟 容敬公の領地)、新潟県長岡市(与板城主 直江兼続、奥羽越列藩同盟)、白河市(戊辰の役 白河口の戦い)

皆さんお疲れ様でした。(2015.9.23)

 


シルバー連休 会津まつり始まる

2015-09-23 | 日々の生活

20日、武くん誕生日おめでとう。17日はママ、一緒に昨日お祝いした。

20日は萌えちゃんは朝早くからドッジボールの試合。休みごとに遠征だったが、今日は地元でママが応援に。

家に籠もって留守番の武くんを連れ出す。ばーちゃんを3万石に下ろし図書館へ。お彼岸だ。実家にお供えのお菓子を送りに。

読書家の武くん分厚い本を借りた。僕も、借りていた本を返して、数冊借りた。じーちゃんの新聞掲載の記事をコピー。

ばーちゃんと合流し、武くんにささやかなお祝いをと、ユニクロへ。お昼は蕎麦と決めて強清水に向かったが、3軒あるお蕎麦屋さんはすべて満杯。

少し足を伸ばして、武くんにじいちゃんの里山巡りを見せることに。前日再会したマダラナニワトンボも。

4,5頭がヨモギの花穂や花の終わったオオマツヨイグサの先に止まっていた。武くんも初めての望遠レンズを覗いて撮影体験。

相変わらず混み合う蕎麦屋を通過、少し遅れたお昼になったが、一路武くん大好きなカッパへ。

翌21日は提灯行列、町内子ども会が行灯を作って行進した。

昨日22日は、快晴のもと、小学生の鼓笛隊パレードがあった。

萌えちゃんも最後(一箕小は5年生が行進)なので応援に行った。

何でも頑張り屋の萌えちゃん、ちょっと小柄だが、先頭のフラッグを大きく降って行進した。

こみ上げるものがあった。沿道の声援、その視線の先に、それぞれの愛する家庭の子がいて、孫がいる。

これからの一人ひとりに人生に前途あれと祈った。

最近、何を見ても涙もろくなったと思う。秋のせいばかりではない。歳のせいもあるのだろうか。

武くんはテニスの試合だった。

 

   

  

しんちゃん家族は中央公園前で、あっ子ちゃん家族は神明通りで声援を送った。

 

会津まつり、いつも僕はカメラを提げて自転車で様子を見にいく。天気がよいときは、戻るとすぐに里山へ行く。これが例年の行動。

今年はマダラナニワトンボを何度も観察できた。ここ数日、池を離れた林道にひなたぼっこをしていた。

静かに近づけが逃げることはない。行動パターンがよく分かってきた。大失敗は、望遠の一眼の電池切れだった。

仕方なし、もう一台のコンデジで撮影、初めてMF(マニュアルフォーカス)機能を使った。

数センチまで近寄っても、彼女は逃げることなくモデルを勤めてくれた。

  

 

     

 

 

  

   (2015.9.22)

 


祝 今井美術収蔵館 来春開館の運びに

2015-09-20 | 文芸

                                                                                        【初冬の鳥海  1998年  F20】  (今井繁三郎作品集より)

昨年、惜しまれながら休館していた、鶴岡の今井美術収蔵館が仮オープンの運びとなった。
館長さんからお手紙をいただいた。早速、返事をと思いつつ,気忙しさに何日かが過ぎてしまった。
 そうしている内に、昨日メールまでいただき、早速返信することが出来た。
*********************
今井収蔵館プレオープン、そして来春再開の報に,心からお慶び申し上げます。
おめでとうございます。
しばらくでした。お手紙をいただき、気にしながらもご返事遅れていました。
開館をめざした刻一刻の準備の様子を報じる庄内日報の記事を嬉しく拝見しました。
やはりあるべき方向に向かっていることを嬉しく存じます。
「このままにするのは惜しい」との沢山のこころが結集し、新しい時代の幕開けですね。
素晴らしいと思います。
 何気なく立ち寄ったのは14,5年も前になるでしょうか。あのときの裏庭から訪れた収蔵館の雰囲気を今も鮮明に思い出します。
 その後、山形で佐藤總右さんの奥様を訪ねし、霞城公園の詩碑を案内頂きました。その折りにたしか貴美術館を訪問し、あの藍染めの布をしっかり見てきた覚えがあります。
 良かったですね。いつかまた貴美術収蔵館に寄せて下さい。
 お身体に気をつけて,新しい春をお迎えください。
 小生、気忙しくしていますが、出来るだけいろいろ求めずに,こころだけでも穏やかに過ごしたいと思っています。
 まづはメールまで
********************
(*)8/30付 庄内日報の記事
「プレオープン控え草刈り作業に汗流す 今井繁三郎美術収蔵館 」
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2015:08:30:6798

かつて拙ブログで書いた今井美術館について,あらためて思い起こしてみた。
  以下は、かつての関連する拙ブログだが、それ以降は,「ヒマラヤシーダ」に関わるお付き合いが続いている。例えば 「ヒマラヤシーダの謎2011-11-18」
        http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/db45f23f2f644523218608450a601216
 懐かしい限りだ。
  ○「そこは新しい風の通り道」 2010-04-05
    http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/0ee25fa0252cc1aeca79763aaaa5f478
  ○「今井繁三郎美術収蔵館」 2006-02-14
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/bc72399fa2b3ef0d95cc9ec3419350c2
  ○「▽色彩の画家・今井繁三郎▽」 2006-02-19
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/98b3f2a2fc597da6929e1bd332fe787b
  ○「今井繁三郎作品集」 2006-10-18
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/f99511b659750a19a85fcaae10b4abce
  ○「3年遅れの礼状」  2008-10-30
    http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/4c10f5f0ec1b870831477f7bb910091d
 ○「詩画集・風の道」  2008-11-10
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/0f76e4e63e1eeee82b1063996f20e532

   いつかまた、今井先生の作品を鑑賞しに鶴岡を訪ねたいと思っている。


マダラナニワトンボに再会

2015-09-18 | Weblog

はるくんの保育園、祖父母参観に行った。隣はかなちゃんの幼稚園だ。

約1時間、はるくんと遊んだ。悠くんより一つ下だが、早くから保育園に出されているのでたくましい。

来月はかなちゃん、そのあとは小学校の笹りんどう祭と忙しい。その前に、会津まつり前日の萌えちゃんの鼓笛パレードと。忙しい忙しい

   

 

昼前に、午後からのすずちゃんの世話をばーちゃんに頼んで、里山へ。マダラナニワトンボとの再会を願って・・・。

環境省でも、県でも絶滅危惧1類に分類され、絶滅が危惧されているトンボだ。

数日前に、一頭に巡り会ったが、いよいよ水辺近くに相手を求めて出てくる時期だ。

一昨年,マダラナニワトンボの産卵が見られた水辺では,昨年は水位が上がり,周囲は笹藪で産卵に適した陸地がなくなってしまった。

マダラナニワトンボは,ノシメトンボと同じで、連結して水辺の陸地に打空産卵する。

昨年は見られなかったが、数頭を見かけることが出来た。水辺のミソハギやワレモコウのてっぺんに止まっていた。

  毎年、1頭だけを見かけていた水辺の林道で、今日は運良く4,5頭のマダラナニワトンボを見かけた。

いずれも,ヨモギの花穂のてっぺん,ススキの穂、オオマツヨイグサのてっぺんに止まっていた。いつも泰然自若近づいても逃げない。

彼の習性を知ることが出来た。他の赤トンボとは一回り小さく,オスは黒い赤トンボ、雌は黒くならず、胸の黄色が目立つ。

 ♂ 

 ♀  

 

 

 水辺の草に,小さいアジアイトトンボがスイスイ飛んでいたが、ほとんどが交尾態で飛び回っている。

少し大柄なのは、いよいよ産卵のために水辺に移動してきたコバネアオイトトンボだ。アオイトトンボが多く抽水植物に産卵していた。

笹藪では純肉食のゴイシシジミが、葉裏にアブラムシを探している。どこも個体数が少ないようだ。何とか生息を続けて欲しい。

秋になって、頭花を下向きにナンブアザミが咲き、イチモンジセセイリやキチョウが蜜を吸いに訪れていた。

コバネアオイトトンボ ♂                          アオイトトンボ                         集団で産卵

  

  ゴイシシジミ♂ モンキチョウ♂

カマズミの赤い実がたわわに実り、ウメモドキも美しい。こぶしの実も弾け始めた。ヤマウルシも色づき始めた。

 

 コブシ ヤマウルシ

 アキアカネ♂ ノシメトンボ キトンボ♂  マユタテアカネ♂ 

 オオリリボシヤンマ産卵

 ヤマボウシ     

R公園のヒマラヤシーダ  やはり、雌雄同株がまだ、信じられない。 今開花の時期だが、同じ木に雄花、雌花を一緒に見るまでは信じない。

 雄花 雌花

水辺での産卵風景を見たいと思っている。(2015.9.18)

  今日の麗しの磐梯

 


雨上がり 秋の朝

2015-09-18 | 日々の生活

7時過ぎ、孫たちを送る一足先に武くん、ばーちゃんが市道まで送る。

     「行ってきま~す」、続いて萌えちゃんは元気が良い。

カメラを手に、雨上がりの庭を巡る。

チラホラ咲き始めたキンモクセイが、あっという間に満開、優しいニオイが漂う。

サンショ、ムラサキシキブ、柿が色づいてきた。小さな実をつけるサンジソウ、アイもコスモスも満開だ。

  

  

 

アキノキリンソウがほころび、シオンのつぼみもそろった。オレンジ色の丸いのはスズランの実だ。もう終わったかと思っていたヤブラン。

鉢植えの盆栽に、どこから根付いたか、ツタが秋の色に染まっていた。

 

   

ブルーベリーの葉裏に、大きなイラガの幼虫を見つけた。何度か飛び上がる痛さに参ったこともあったが、うなずける棘は美しくさえある。

ばーちゃんにも見せた。 早速潰せと言うが、一寸の虫にも・・・、なんだか可哀相な思いだ。

見上げると、高いクモの巣にオニヤンマが引っ掛かっている。クモの巣がキラキラ輝いている。何を見ても、切なくなる。

    

定刻の8時、テレビ朝ドラ「まれ」を見ている。

いつもなんだか切なくなる。目頭が熱くなる。秋はそんな季節なんだろうか。


ヒメシロチョウの産卵盛ん

2015-09-17 | 自然観察

 

穏やかな日よりに、ヒメシロチョウの産卵風景を動画に撮った。

4~5頭が低空で飛び回り、10日ほど前に草刈りされた土手に新しく伸びた芽に止まる。

前脚でツルフジバカマであることを確認し、逆さになりやわら腹部を出し90℃に折り曲げて産卵する。

止まってから産卵まで時間のをかける。でも、生み終わると、すぐに飛んで離れていく。

産みやすい芽があるのだろうか、同じ芽にいくつもの卵が見えた。ほとんど葉の表だが、茎や葉裏に産まれたものもある。

    

そのうちYouTubeに投稿して、gooブログに貼ろうと思っている。

 

帰りに、A地区のオオルリボシヤンマの飛翔を撮ってきた。

写し方は慣れたが、くっきりしないのはカメラの限界だ。誰でも持つ高級カメラに憧れるが、我慢、我慢。

 

 

 尾に蜘蛛の糸か

   産卵

 年によって個体数が違うが、今年は少ないようだ。

 図鑑を調べると、生活史は、卵期間が6~8ヶ月、幼虫期間が1~3年とあり、1世代2~4年。

連休中は、会津まつりで子供会の提灯行列の手伝いがあるだけ、マダラナニワトンボに会いに行きたいと思っている。(2015.9.16)


愛おし マダラナニワトンボ

2015-09-15 | 自然観察

 

 寝床で背伸びをした。
ラジオ深夜便「明日への言葉」で、95歳になる祖父江さんのお話し「一期一会の人生を語る」から、多くをもらった。

祖父江さん自己流のストレッチ体操を真似て、布団の中で背伸びし、手・舌・唇を動かした。一日に何回もやると良いと。

祖父江流の長寿八快の勧めは、三快 → 快食・快眠・快便、そして五快 → 快尿・快歩・快談・快声・快笑,なるほどと思った。

また、キンさん、ギンさんの話で、《長寿の人は好奇心を持っている》に納得した。

 

 布団ストレッチのせいか、清々しい朝を迎えた。

この10日ばかり,忙しかった。会議5つ、講演会、研修会2つ。なんとかこなしたご褒美に、久々の里山へ。

神様のお導きか、1年ぶりにマダラナニワトンボと再会できた。思いがけない、偶然の出逢いだった。本当に嬉しかった。

もう1月ほど前に羽化したのだろうか、少し翅が傷んだ♀だった。枝の先端に止まり柔らかい日差しを受けて輝いていた。

何度もシャターを切った。愛おしさが込み上げてきた。

この黒い赤トンボ、メガネを外して顔を寄せてもじっとして動かない。泰然自若とはこのことか。

何十年、何百年、何万年の間、命がつながれてきた年月を思った。
 

 

 

 

今日は,絶滅危惧第1類に分類され、会津の里山に棲息し続けるチョウ、トンボ3種をゆっくり観察できた。

3化のヒメシロチョウは赤ムラサキ色の花の咲くツルフジバカマにさかんに産卵していた。産卵風景を動画に撮った

産み付けられた卵が黄金に輝いていた。でも、この広場、もうじき草刈りが行われそうで心配だ。
 

 ゲンノショウコに吸蜜   

 

山道の草むらにときどき胸の白い粉がふいたアオイトトンボが止まっていた。

目の前に飛び出した少し飛び方の違うイトトンボを目で追う、胸を確認するとコバネアオイトトンボだ。

連結したペアも飛んできた。いよいよ産卵の季節を迎えた。

 コバネアオイトトンボ♂    アオイトトンボ♂

    

コバネ                                     アオイト                             アジアイトトンボ

彼ら、彼女らが生息し続ける自然環境をいつまでも残してやりたい。

今日見た虫たち

  マイコアカネ ナツアカネ

ナツアカネ キチョウ

  ノシメトンボ オオハンゴンソウ ノシメトンボ

 キトンボ  ナツアカネ

 オナガサナエコアオハナムグリ

  ウラギンヒョウモン  ミドリヒョウモン

ヒメアカタテハ  ヤマボウシ

 

 トリカブトを見つけたツリバナ

  このきのこ何?

 打空産卵するノシメトンボ、連結ばかりと思っていたが♀単独でも産んでいた。


森で遊ぼう 木工クラフト

2015-09-13 | 自然観察

                                                                  心配しているコバネアオイトトンボ

 昨日は「森で遊ぼう」、あの昆虫ウオッチングからまた一月が経った。
ずっと雨降り続きで心配だったが、素晴らしい天気に恵まれた。今日はまた雨模様だ。
 林に囲まれたいつもの広場、テントの下で木工クラフト、エコ風車と、メニューはものづくりだった。
 子どもたち22名の参加、一班4,5名、これくらいが良い。
 見本の作品を参考に、思い思いにストラップや置物を作った。

  

続いてお昼までゲームで遊んだ。カムフラージュは第3回にもやったが、葉っぱの造花は難しかった。フラフープでは、一層仲間意識が出来るものだと思った。

   難問

 誰にも分かる   

午後は、Yu先生のプロヂュース、自然エネルギーについての話しの後、ペットボトルを根に利用した風車つくりに挑戦、みんな上手に完成させ家に持ち帰った。

LEDの点灯にはかなりの風速が要りそうだ。

  

来月は最終回、火おこし体験と、春に造った秘密基地の撤去、春に植え付けたサツマイモの収穫、それに地元のおばあちゃんの芋煮もご馳走になる。

これが済むと一足飛びに雪の季節を迎える。

*********************************************

子どもたちとの活動を終え、ちょっと強清水方面を歩いた。
E地点で、思いがけなくチョウトンボを見た。水路で息絶えていた。

オオルリボシヤンマが産卵中で、その横にはカマキリも浮かんでいた。秋のわびしさが感じられた。

 
久々にオオヒカゲを見た。未だ所々に咲くツリフネソウにミヤマカラスアゲハを見つけた。

 

 良いところが撮れなかった

  モダーンなデザイン

  オオアオイトトンボ アオイトトンボ

  コバネアオイトトンボ  哀れ

    アジアイトトンボ

  ナツアカネ   アオイトトンボ

  アキアカネ 赤い♀ マユタテアカネ♂

  ノシメトンボ♂  ♀

   マイコアカネ♂

    ゴイシシジミ イチモンジセセリ   キチョウ  ウラギンスジヒョウモン
 

 いよいよマダラナニワトンボの季節だが、今年も何とか会いたいと思っている。しばらくは通ってみたい。


地域の自然守る 自然史博物館を

2015-09-11 | 環境問題


先日、学芸員のTakeさんから案内状をいただき、県立博物館での特別講演会を聞きに行った。

前に、Huruさんから、6/4福島市で開催された『シンポジュウム「国立自然史博物館をふくしまに!」』の資料をいただいた。

その主催は設立協議会で、第一回の表明の集まりだった。

その後Huruさんからこのことに関連ある方々の会合に混ぜて頂いた。

そのときの話題から、感じたことをまとめておいた。

以下は、そのときのコメント

***************************************************

 自然史博館誘致に思う

 今月初め、福島市でシンポジウム「国立自然史博物館をふくしまに!」が開かれたことを知った。提言には、「動植物や鉱物などの自然史標本を収集保全し、人類の持続可能性の在り方を探る」とあった。本県には生物や自然に関する資料を標本として収集、研究、展示する博物館がなく、貴重な資料が散逸している現状らしい。そうであれば、国立にこだわることはなく町村単位でもいい、身近な地域の、おそらく私蔵され埋もれている多くの自然史を一堂にまとめることは急務ではないだろうか。振り返れば、昆虫少年のころから見つめてきた里山の虫たちも徐々に消えていった。かつてこの時期、我が家の庭でもオオムラサキの雄姿が見られ、ウメの木にはオオミスジが旋回し、ジャコウアゲハも卵を産んで行った。町内には小川が流れ、ホタルもサワガニもいた。この失われ続けた地域の自然の変化を冷静に見つめ、そんな人間の過ちを反省するためにも自然史博物館が欲しい。

***************************************************

今回、関連の第2弾で、その具体的な中身が自分の中で鮮明になった。

講師は東北大学術博物館教授 西 弘嗣氏 で、第1部の」演題は「ふくしまに国立自然史博物館を設立する構想を語る」

第2部は、博物館館長 赤坂憲雄氏と、西教授の対談で、視聴者からの質問もでた。

自然史博物館設立を目指すこの機会に、ことの重要性を再認識できた。

対談で、赤坂館長の語った「国立でなくても・・・」は、はからずも考えの一致する方向だと思った。

いろいろ考えさせられたが、以下に、この感想の一端をまとめておく。

***************************************************

地域の自然守る 自然史博物館を

 昨年、日本学術会議が、東北と沖縄の2箇所に国立の自然史博物館設立が望ましいと提言した。東日本大震災からの自然環境の回復を進め、人と自然の新たな関係を築くための好機と捉えて設立推進協議会が出来た。/先日、その協議会主催の特別講演「ふくしまに自然史博物館を作ろう!」を聴いた。自然史博物館の意義をあらためて認識でき、視聴後のアンケートには、この構想に賛成と答えた。この博物館の大きな目的は、散逸している生物標本の収集・管理にあるが、来館者に自然史標本で関心を持ってもらう次元でなく、明日の地域の自然を守るための自然史遺産の活用こそが必要だ。/であれば、国立にこだわらず、いまこそ県や市町村で失われ続ける自然を保全するための具体的な構想をたてるべきと思っている。気の遠くなるような長い時間に進化を遂げてきた野生生物が、毎日100種ずつ絶滅しているという。一度失われた自然は戻らない。一刻の猶予もない。

 ***************************************************

時代が変わり、昔の自然史ではない。標本の新しい次元での活用が求められる。

DNAや3D情報技術など新技術による新しい解析が、将来の生物多様性研究に生かされなくてはならない。

 


自然に親しむ よりよき人生

2015-09-10 | 自然観察

    

  先日、山の仲間の昆虫観察会で講師を務めた。 

確かに昆虫少年のころからチョウやトンボとの付き合いは深かったが、おこがましい限りだった。

 資料「会津のチョウ・トンボの保護」を準備して、撮り貯めた写真を見てもらいながら日頃の虫たちへの思いを訴えた。

昆虫と自然のしくみや絶滅の危機にあるふるさとのチョウやトンボとその保護などを。

その折り、自己紹介を兼ねて、小学生のころ父に買ってもらった蝶類図鑑を紹介した。

折々に手にしてきたその図鑑の序文には

「広く豊かな知性と識見をもって自然を鑑賞し,自然に親しむことこそよりよき人生の営みでなくてはならない。」

「自然の神秘は限りなく奥深く、私どもの未知の世界は無限である。」とあり、いつしか暗誦してしまった。

あれから60年、長い間昆虫を見つめ続けてきた人生の一つの岐路が、このボロボロになった図鑑の、いつもこころを癒してくれたこの一文にあったような気がしている。

**************************************************

昭和29年初刊のこの図鑑に、すでに絶滅してしまったオオルリシジミの記述がある。

「棲息地として・・・・・・・・・、福島では会津盆地、・・・・   」

 
                                 


昆虫観察会

2015-09-09 | 環境問題

  受付・資料配付 土壌観察

もり案の地区研修会に講師として参加した。

研修場所は、喜多方市中山森林公園、これまで、温泉には良く入りに行ったが、あの池の裏にこんな素晴らしい自然公園があるとは知らなかった。

雨が心配だったこともあり、また、昆虫が少ない実情を考慮して、90分ほどの与えられた時間を、写真を中心に虫の話を考えた。

前半は昆虫を僕の撮った写真で概観することにした。準備した写真は100枚を超えた。

後半は、いつも心配している、マダラナニワトンボ、コバネアオイトトンボ、ヒメシロチョウについて、保護の必要性を訴えた。

写真は、1週間かけてA4判写真用紙にコピーして、硬質のカードケースに入れた。

資料は全10ページを参加者分(17部)整えた。

 資料の内容は以下

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 テーマ 「会津のチョウ・トンボとその保護」

  1.昆虫概観  昆虫、トンボ、チョウ
  2.絶滅が心配される 会津のチョウ・トンボ
   (1)環境省の第4次レッドリスト
   (2)消えていく身近な虫たち
   (3)写真集:愛おしい会津のチョウ・トンボたち
  3.チョウ・トンボの保護を考える
   (1)自然の中のビオトープ
   (2)絶滅寸前のマダラナニワトンボ
   (3)B地区のヒメシロチョウの保護
  4.昆虫老人の願い
   (1)自然保護を訴える
   (2)自然保護思想を育てる
 (参考資料)

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (表紙に、テーマと内容タイトル、連結打空産卵しているマダラナニワトンボの写真を添えた。)

曇り空の中、管理棟の野外で約1時間20分ほどの話を、皆さん熱心に聞いてくださった。

その後、山へ入りわずかに飛び交うアキアカネ、ノシメトンボをとらえ観察した。

「これはこうで、アキアカネのオスです。」と解説したら、なんと捕らえた腹部の赤い尾からなんと卵を産んだ。

疑問のまま、その場ではメスであったことを不思議に感じた。あとで調べると、アキアカネのメスにも赤くなる個体もあることを知り、反省、反省。

昆虫観察をしながら、途中、土壌のことをE.satさんから指導を受けた。

朝8時45分開会式、(昆虫観察会と土壌観察会)の研修を終えたのが11時45分だった。

帰りに温泉に浸かる計画だったが、疲れた。かなり延びた会津縦貫道路を走りまっすぐに帰宅した。

秋風が吹き込む窓辺で、一仕事終えた開放感に浸った。   2015.9.5 (土)

         


秋雨の中のヒメシロチョウ

2015-09-07 | 自然観察

                                                  磐梯山  蕎麦の花

 何日も雨模様の日が続いた。ポツリポツリ雨が落ちる日もあったが、予定のない午前中は何日か、ヒメシロチョウ、コバネアオイトトンボを見に出かけた。

 いつものヒメシロの里へ着くと、雨が落ちてきた。小さな池にはオオルリボシヤンマが縄張り争いをしていた。

草むらから一頭のヒメシロチョウがひ弱にひらひら飛び出した。群れたヒルガオの花に止まって、雨の雫を吸っていた。

飛び立ちツルフジバカマの花に止まり、やはり雨水の吸水だ。

  

ズボンを濡らしながら鉄塔近くまで登ると、付近の丈の低いツルフジバカマがすべて刈られていた。

電力会社の管理道の確保だろうが、ここは結構卵を確認していた大切な場所だった。またがっかり、暗い気持ちになった。

町所有の草原は例年8月末に草刈りがされるが、未だだった。

鉄塔界隈にはムラサキのツルフジバカマが繁茂し、この日見かけた2頭目のヒメシロがその若葉に産卵していった。

 

 日が射した

これからは土手の草刈りはないだろう。どこかで孵化した幼虫が成長し、無事に冬を越えて欲しいと願った。

色づき始めた稲穂の上を、連結したノシメトンボが空中から卵を落としていた。

 

コバネアオイトトンボのポイントへ寄ると,いつか蕎麦畑に転用された畑にイチモンジセセリが集まっていた。

今年も渡りの季節がやってきた。もうオオチャバネセセリはいない。

よく撮れた飛翔  吸水 ツバメシジミ

 

コバネアオイトトンボは2,3頭見かけたがアオイトトンボが多かった。

 

池までののぼり道でゴイシシジミを数頭見かけた。笹の裏に止まるが、葉裏にアブラムシ類は見えなかった。

幼虫が純肉食のこのゴイシシジミは、どこかそんな雰囲気を漂わせている。

 ウラギンスジヒョウモン

池では、シオカラトンボ、ギンヤンマが旋回していたが、新顔はアジアイトトンボ、ほとんどが交尾態で飛んでいた。

 アジアイトトンボ

 キトンボ

しばらくぶりにキトンボも見かけた。まだ羽化したてだが、翅の先端は前縁部だけが橙黄い。

蕎麦畑の側溝にマユタテアカネがさかんに打水産卵を繰り返していた。

 

 

目に赤みがない.シュレーゲルアオガエル。                         ニホンカナヘビ             
 
  

マユタテアカネ ♂                                 ノシメトンボ♀ 

 

ナツアカネ ♂未成熟                                仲良くコアオハナムグリ

 

今年も、貴重なチョウ、トンボの生息を心配しながら、季節が終わって行く。
これから9月中半からは、一番心配しているマダラナニワに会いに,おそらく頻繁に出かけることになるだろう。

どうか、どこかで無事に羽化できますように。そして、その姿を確認出来ますように祈っている。


懐かしのKJ法

2015-09-07 | 教育を考える

       

 ともかく会議や研修会で縛られることが多く、毎日多忙な日々を送っている。
町内や地区の役員会、所属する山関係の会の研修会、どうしても聴きたい講演会などなど。 
 

先日初めて「ワークショップ」なるものに参加した。ところが、KJ法そのものだった。若かりし発想の豊かさが浮かび、楽しく進めることが出来た。

思えば入社した年、初めて知ったKJ法。

その後、KJ法は我が思想構築の助けになり、教職についてからも、いつしか「創造的な教育活動」がテーマの一つになった。

川喜田二郎(K.J)の「発想法」「続・発想法」は特に懐かしい。

思いつき、物置に眠っている書棚を覗いた。かつて繰り返し読んだ、変色した本を手に取った。

若いころのむさぼるほどの情熱を思い出した。不思議な感慨だ。

並んだ関連の本をメモした。
「教育の課程」「集団思考の心理」「21世紀の教育世こんにちは」「本当の教育者はと問われて」「創造力の育て方」「学問の創造」「創造力」

「創造の原点」「創造の風土」「創造的人間」「創造学のすすめ」「創造力の育て方・鍛え方」「私の知的生産の技術」「脳と創造性の謎」「独創の方法」

「活力の構造」「超発明」「創造する技術」「行動科学入門」「管理者の問題形成」「カンの構造」「チームの知的生産の技術」「可能性の探検」

「創造思考の技術」「脳を育てる」「発想の論理」「創造性の開発」・・・・

これらの書籍から教わったこと、考えたことが、もっと、血となり肉になっていればとの一抹の寂しさが湧いた。

我が人生の、確かにあった夢のようなときが甦ってきた。