エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

梅雨入り間近

2013-05-30 | 自然観察

                                      【萌ちゃんお帰り  悠ちゃんとは従兄弟】

 

 関東・甲信越までが梅雨入りした。 そろそろ東北南部も梅雨入りかと思ったが、この先一週間の予報は晴れ模様が続きそうだ。

 我が家の菜園、サヤエンドウが実を付けはじめた。 ピーマンも2,3個そろそろ収穫できそう、わずかだが、毎日成長を見守っている。

去年の 残り物のネギの葱坊主を採った。何かで聞いたが、天ぷらにでもしてみたい。

 

 カボチャ                               

  

スイカ

いつも苗を買ってくるが、インゲンのツルなしとツルありの種をいっぱい蒔いた。 いつの間にか一人前に成長し、そろそろつぼみが見え始めた。

ナデシコがいろいろカラフルに咲いている。小さいカマキリが止まっている。

体長1cmくらいだが、ハナアブが近づくと捕獲態勢を取る。大したものだ。

  

  

 

刈り取ったきれいな葱坊主、もったいない。妻に頼んで葱坊主の天ぷらに、なかなかいける。good!

ゆっくり過ぎゆく時の流れを楽しんでいる。 (2013.5.29)

 


今日も 「求めない」

2013-05-29 | 日々の生活

  【日当たりのよい場所のバイカウツギが開いた。】

 5,6年前になるか、中野孝次の著書から加島祥造を知った。折しも加島の著作「求めない」がベストセラーになっていたころだ。

 久しぶりの雨が、庭の乾ききった緑を潤している。梅雨入り間近の静寂に、ぼんやり庭を眺めている。

 特別沈んでいるわけではないが、ふと、本棚の「求めない」に手をやった。
 めくったページには
  「 求めない-
   すると
   時はゆっくりと流れ始める  」と。    

 昔の拙ブログを、「求めない」で検索してみた。
  あらためて、ひとりの弱い人間のときどきの救いを見た思いがした。
  ときどきの悩みを、この「求めない」の心が一つの安寧を与えてくれた。

・「朝のひととき」               2012-11-05
・「良寛の無一物の生活を思う」 2012-08-27
・「求めない すると」           2012-03-27
・「地上にて」                    2011-01-16
・「年頭の所感」                2010-01-16
・「求めない」                    2009-08-26
・「ときおりのタオイスト」        2009-01-19
・「心を静かに見つめる」       2008-12-06
・「行く雲と水の流れ」          2008-07-24
・「 ゆったりと時が流れる」    2008-06-15
・「生きることの意味」          2008-05-10
・「「老子」を学ぶ」              2008-03-30
・「春がそこまで」               2008-03-24
・「求めない すると-」        2008-03-09

そんなある日のブログから

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日々が無為に過ぎ去っていく。きょうも実りのない一日が終わった。
何かが足りない日々、一日を、一時を反省して悔いている。
そう思う度に、焦るな、明日がある。疲れたら休め、と言い聞かせる。
そんなとき、詩集「求めない」の数行に目をやる。
 とても、こころがやすらぐ。
● 求めない
   すると
   こころが静かになる
 ● 求めない
   ということは
   いまのままでじゅうぶん
   と知ることなんだ
● 求めない
   すると自分の別の顔が見えてくる
   それは
   柔らかい顔をしている

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2,3日眠れない夜を過ごした。月に1,2度のことだが、辛い。
そんなとき、忘れていた「求めない」を思いだし、焦らずにと言い聞かせている。
 
  ・ 求めない すると      心が静かになる
  ・ 求めない  すると      心が澄んでくる
  ・ 求めない すると       時はゆっくり流れはじめる
  ・ 求めない すると       自然の流れに任すようになる
  ・ 求めない すると       心が晴れてくるのを感じるよ
  ・ 求めない すると       自分の声がきこえてくる
 
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ときどきてに手にしたい詩集だ。

 


 ニシンの山椒漬け   ミヤコワスレが咲き始めた

2013-05-28 | 食文化

 

 今日は一日、風の強い日だった。トンボの撮影にはうまくない。
庭で過ごした。アオキ、ヤエヤマブキ、マサキ、ハナイカダを挿し芽にした。
裏のベニカナメが育ちすぎ、下の方の風よけの植木が欲しかった。
 四国まで梅雨入りした。天気が変わり目、明日からしばらくは曇りの予報だ。
 
 サラサドウダンがきれい、ミヤコワスレが咲き始めた。

 

 
 
 身欠きニシンの準備があったので、ニシン山椒漬けを作った。

 容器は風情を楽しむ心からは、当然本郷焼のニシン鉢が良いのだが、冷蔵庫は手狭で、タッパーにした。

冷蔵庫の片隅に未だ昨年の浸かりすぎのニシンが残っていた。お皿に取り出し、容器を洗った。

庭の山椒の新芽をざるに採取して、先ずは溶液調製(懐かしの専門用語)、醤油、酢、酒を準備、適当加減で作った。

ニシンを半分に切り、山椒をはさみながら詰めた。10分で完成、冷蔵庫へ。2,3週間で食べられる。最高の酒の肴だ。

 手抜きニシンの山椒漬け

   

 拙ブログ

 ニシンの山椒漬け2006-05-19 http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/37950d425b62c79b0837e117464a2e30

ニシンの山椒漬け2007-06-09 http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/d0deb18cb941fc0511dc35c2fc76decb

  今は保存食だが、昔は冷蔵能力からか、なるべく早く食べるようにしていたようだ。

 


「友の会」のウオーキング

2013-05-27 | 街中散歩

 

昨日は友の会(町内の老人クラブ)で、初夏の一日を滝沢の白糸の滝までのウオ-キングを楽しんだ。
85歳を最年長に平均77歳12名の参加だった。

 
10時会館出発、妙国寺、滝沢本陣から不動川の上流にある白糸神社を目指した。約4キロの短い行程、和やかに話をしながら快適に歩いた。
山道に入ると、ウスバシロチョウやツマキチョウが舞い、道ばたにはオドリコソウやシャガ、ヤマツツジがきれいに咲いていた。

  

紫の花は、ラショウモンカズラだろうか。下唇の中央裂片に長い白い毛が目立つ。クルマバソウが清楚に咲いていた。

    

 コミスジ、ダイミョウセセリ、ニホンカワトンボを初見した。

   

途中、子どものカモシカに遭遇い、一同静かに見守った。こんな街に近いところで会えるとは思わなかった。

     

赤い旗が並ぶ参道が不動川沿いの林の中を続いている。涼しい滝の境内で、心洗われるのんびりしたひとときを過ごした。

白糸の滝は滝沢不動滝と言われ、約25mの高さから白糸が垂れたように見え、心地よい涼しさだった。

  
  

白糸神社に並んで、川をはさんで北向稲荷神社、不動尊堂、観世音菩薩堂が建っている。
 観世音菩薩堂は会津三十三観音の第十八番札所だ。

【ご詠歌】  ”滝沢(たき ざわ)の 落(お)ちて流(なが)るる滝(たき)の水(みず)   かかる末々(すえずえ) 弥勒(みろく)なるらん”

来た道をのんびり下り、丁度お昼に町内会館へ到着。留守部隊の準備してくださったお昼は、おにぎりとお漬け物、味噌汁、おいしくいただいた。

帰宅後、小生、最年少、庶務として「ウオーキングの記念写真」をA4サイズ1枚に編集し、コピーして参加者宅へ配って歩いた。

 

先輩たちの後ろ姿を見ながら、街中を歩き、林道を歩き、神社にお参りした。

このようにして歳月は過ぎて行く。

 

 

 


 


ジャコウアゲハのそっくりさん

2013-05-26 | 自然観察

  朝早く、庭の植え込みから黒いチョウ飛びだした。オッ!ジャコウアゲハと思いきや、アゲハモドキだった。

  小さいしすぐ分かったが、地面に止まった間に、カメラを持ちに部屋に戻りながら、ひょっとしてと思い直した。

 カメラを向けて近づくと、二枚だけ写してくれたが、なんと2階の高さまで勢いよく飛び上がり数軒先まで飛び去った。

 なおも追ったが見失ってしまった。蛾とは思えない飛翔だった。間違いなくアゲハモドキとは思いつつも、PCで確認した。

 ジャコウアゲハにそっくりさんだ。花の蜜も吸うし、腹部の赤い模様も、上翅の薄い色合いも♀にそっくりだ。

 それほど似ている理由は何か。たまたま蛾に分類されるが、擬態の典型とされている。

 ジャコウアゲハには毒があり鳥も食べないと聞いた。身を守るための擬態なのか。それにしても見事な飛翔を初めて見た。神は偉大だ。

 ついこの前は、イカリモンガを見かけた。こちらも一見チョウのようで、はっと驚かされたことはときどきあった。


天才歌人 啄木の人生

2013-05-25 | 文芸

久々に憧れの歌人啄木の人生を見つめた。
昨夜のNHKTV「そして、歌が溢れた~松本幸四郎×石川啄木~」を視聴した。
(見過ごしていた5月6日(月)NHKBSプレミアムの再放送)
  ---番組解説から---
   啄木の波乱の半生を、幸四郎さんは50年前に舞台『悲しき玩具』で演じた。破滅的な啄木の生き様と格闘した当時から今に至るまで、幸四郎さんにはずっと抱えていた疑問がある。なぜ、絶望的な生活の中で、啄木は瑞々しい短歌を紡ぎ出せたのか。その答えを見つけるため、幸四郎さんは啄木と向き合う旅に出る。

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はからずも啄木のわずか27年の人生を振り返りつつ、青春のこころに戻り忘れていた感動に浸った。

    書棚の蔵書 「新潮日本文学アルバム 石川啄木」よりまとめてみた。

渋民尋常小学校の階段、教室、黒板が目に浮かぶ。
 ”そのかみの神童の名よかなしさよふるさとに来て泣くはそのこと
  北上の岸辺に建つ文学碑
 ”やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに
盛岡へ堀合節子との初恋、退学、上京    【明治35年 17歳】
 ” 師も友も知らで責めにき謎に似るわが学業のおこたりの因
○ 「明星」(啄木に影響を与えた与謝野鉄幹が主宰)に掲載された一首。
 ” 血に染めし歌をわが世のなごりにてさすらいここに野にさけぶ秋
渋民へ帰郷    【明治36年 18歳】
  結婚 代用教員  【明治38年 20歳】
   詩集「あこがれ」刊行
北海道へ渡る    【明治40年 22歳】
  ”船に酔ひてやさしくなれるいもうとの眼見ゆ津軽の海を思へば
   函館:函館日々新聞 遊軍記者
  ” 潮かをる北の浜辺の砂山のかの浜薔薇よ今年も咲けるや
 ” 函館の青柳町こそかなしけれ友の恋歌矢ぐるまの花
  札幌:北門新報社校正係 
  ” アカシヤの街?(なみき)にポプラに秋の風吹くがかなしと日記に残れり
  小樽:小樽日報社       
  小樽へ旅行したとき、高台の小樽公園に啄木の歌碑を訪ねたことがあった。
 ” かなしきは小樽の町よ歌ふことなき人々の声の荒さよ
      *事務長小林寅吉と喧嘩し退社
     小林は会津高田出身 法用寺に歌碑  (参)拙ブログ「雪の中の 啄木歌碑」(2008-02-12 )
                                           http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/21638bf167d5a30168f39fdea59c15ca

 釧路 :釧路新聞
  ” さいはての駅に下り立ち雪あかりさびしき町にあゆみ入りにき
  ” しらしらと氷かがやき 千鳥なく 釧路の海の冬の月かな 
  ” 子を負いて雪の吹き入る停車場にわれ見送りし妻の眉かな

上京 朝日新聞校正係【明治41~明治43   24 25歳】
   明43年  詩集「一握の砂」刊行
  明治44年  慢性腹膜炎で入院
  ” 水嚢の下より眼を光らせて寝むられぬ夜は人をにくめり
   明治45年  4/13永眠  27歳   病名:肺結核
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    啄木のはかない生涯を見つめた。
  かつてゆかりの地を訪ねた。
   盛岡、不来方の城跡へは3度、渋民へも、学生時代とその後1度訪ねた。
  ” 不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心
   ” 己が名を ほのかに呼びて涙せし 十四の春に かへる術なし
   〈十四の春〉は教室で生徒に何度となく語ったこころだ。

 不思議な夜を迎える あふれ出た歌はこころの奥底からほとばしり出る。
 天才である。彼は平易な言葉で感動の歌を苦もなく歌う。
  切ない歌人・啄木の胸中が甦った。


アゲハ来訪

2013-05-24 | Weblog

 

 山椒の木にアゲハが産卵を繰り返している。我が家に4,5本大きく育った山椒がある。日当たりのよい、例年人目に付きやすい山椒が好まれている。

チョウには蝶道といわれる道がある。丁度その道沿いの木に沢山産んでいくことになる。

ゆっくりはしていない。つかの間の産卵、飛び立ちまた来て産卵。入れ替わり立ち替わり訪れる。

夕方確認したら、柔らかい新芽の部分に、6個のタマゴが生み付けあっれていた。1週間ほど前に産んだ卵が今日孵化した。もう2㎜くらいで盛んに葉を食べていた。

山椒だって付近にそうはない。食草を探しての一日の飛翔距離もかなりなものだろう。そういえば、最近カラタチも見ない。

    1令幼虫 

 庭のフランネルを狙ってくるキアゲハはまだ来ていない。そろそろジャコウアゲハも訪れるだろうが、ウマノスズクサは数本が芽を伸ばしたところで、まだ小さい。

そこに、かまわず沢山卵を産んでいくから困る。危なくなると、毎年Hさんのウマノスズクサ畑に疎開させてもらっている。

我が家で育つチョウは、他にホシミスジ、ヤマトシジミ、スジグロシロチョウくらいだろうか。時折成長を見つめながら季節は巡っていく。

オダマキの白に次いでピンクが咲き誇っている。どこからも顔を出し、勢力を広げている。紫が本流だが、弱いようだ。

ヒメウツギも開き始めた。顔を少し下に向けている花は、よく見るとかなりの美人だ。

  

  ヒメウツギ

ウズラバタンポポが咲いた。どこから来たのか、数年前から庭のあちこちに咲いている。

この花を長い間コウゾリナとばかり思っていたが、葉の模様が独特だ。ウズラの卵の模様に似ていてそう名付けられたようだ。

ひょろとして弱げだが、つぼみや葉の模様が好きな花だ。石の割れ目から芽を出し、とても強い多年草だ。

 

今日は少し風がありじっとしていた。日がな一日、庭の自然と対話して過ごしている。

 

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今日も、穏やかな一日が暮れた

2013-05-23 | 日々の生活

                                                                                  【夕暮れの天使のはしご】

午前中、悠くんが寝付いてから2時間ほど、東山まで外出させてもらう。   このところ、バアは疲れ気味。

深緑の山の空気はおいしかった。ウスバシロが舞っていた。他にアカタテハ、サカハチチョウ、シオヤトンボなど、まだまだ虫たちは発生が遅いようだ。

  ナナカマドにウスバシロ  スジグロシロチョウ 

ダムの周囲は、八重桜が満開から少し散り始めといったところ、「あわれ花びら流れ をみなごに花びら流れ・・・」の世界だった。

シダレザクラが青空に美しかった。

 

 東山ダム 

フジがきれいだ                                          遠目からだが、アオダモと思われる

 

辺りの草原はヒメシジミの斑紋異常が見られたところ。昨年は時機を逸したが、今年は時期を確かめていい写真を撮りたいと思っている。

 

午後は、スイカ、カボチャ、ナス苗を植えた。所狭しと花の間に植えた苗は、インゲン、サヤエンドウ、ピーマン、レタス、キュウリ、ミニトマトなどだ。

早くに植えたミニトマトはいっぱい花が咲き、もう青い実を付け始めた。サヤエンドウも花が咲き始めた。わずかだが、ときどきつまんで食べる野菜はおいしく楽しいものだ。

庭の大木、ホウノキが咲いた。芳香が漂っている。時期を同じくして、短大のトチノキも咲き出したはず、夕方孫たちとグランドへ向かった。

  ホウノキの花

 

     トチノキの花

 

武くんは野球に興味を持ち始めた。なぜか阪神ファン、最近プロ野球の試合結果を新聞で見るようになった。

萌ちゃんの小さなグローブを手に、相手をした。年相応に、ボールが早く、遠くに投げられなくなったことを知らされた。

グランドでは、大熊中の生徒が野球練習をしていた。陸上部も終わったところだ。

4月に会津大学短大裏の蚕糸試験場跡地に大熊中学校の仮校舎が完成した。短大ではほとんど使っていないグランド、テニスコート、体育館が有効活用されている。

  

 【磐梯山の残雪が消えつつある】                              【大熊中学校 野球部練習 後ろは飯盛山】

こうして歳月は静かに流れた、今日もまた穏やかな1日が暮れた。

 

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夕日は赤し 身は悲し

2013-05-22 | 日々の生活

 

まだ日没までには間がある夕日。夏の日差しを避ける紗を張った。 
 
書斎は西と南に全面の窓がある。
今の時期、紅く染まる夕日を背に、我が頭の影が壁に映っている。
振り返って、山の端に落ちる夕日を木々の葉越しに眺める。  そんな夕方の日課が好きだ。

夕日を見つめていると、口をついて出る歌がある。
  ”夕陽は赤し 身は悲し 涙は熱く 頬濡らす~”
東海林太郎の「湖底の故郷」だ。直立不動の東海林太郎が浮かぶ。

なぜこの歌なのだろうか?学生のころ生意気にも飲みに行くと、この歌をリクエストした。
 その頃有線放送に希望曲をリクエストする。確かその頃は、カラオケではなくただ流れる歌声を聴いていたような気がするが、どうだったろうか。
 他に、”リラの花散る キャバレーで逢て~”もよく聴いた。理由は分からないが、なぜか好きだった。ナツメロが好きなバンカラ学生だった。

 「湖底の故郷」は3番まで諳んじて歌える。つい懐かしさが込み上げてきた。

1.夕陽は赤し 身は悲し
  涙は熱く 頬濡らす
  さらば湖底の わが村よ
  幼き夢の ゆりかごよ
2.当てなき道を 辿りゆく
  流離(ながれ)の旅は 涙さえ
  枯れてはかなき おもい出よ
  あゝうらぶれの 身はいずこ
3.別れは辛し 胸傷し
  何処に求む ふるさとよ
  今ぞ当てなき 漂泊(さすらい)の
  旅路へ上る 今日の空

 

 

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トンボ・チョウの季節

2013-05-21 | 自然観察

                               

里山を巡った。カワトンボが目的だったが、まだのようだ。

シオヤトンボに次いで、今日初見の新生トンボはヨツボシトンボとコサナエとエゾイトトンボとオオイトトンボだった。

ヨツボシトンボ コサナエ

農道でわずかに見つけたエゾイトトンボ、林の中に入ると結構発生していた。♀は翅胸の第1黒条の斑紋で、♂は腹部第2節背面のスペード状の斑紋で分かる。

    エゾイトトンボ♂

    

    エゾイトトンボ♀                                                                                            オオイトトンボの未成熟♀      も出始めた。

    

  滝沢峠のウスバシロの楽園、木々が生長し静かな林になった。のどかな林の間をウスバシロチョウがたおやかに舞っていた。

何度写しても、上手に撮れないものだ。

   

    

厳しい冬を越しようやく役目を終えて、ぼろぼろになったクジャクチョウが静かにタンポポに止まっていた。愛おしいチョウにねぎらいの言葉をかけた。

その脇で、美しいベニシジミがスイバの葉に、ツマキチョウがセイヨウカラシナに産卵中だった。

 

  

田植えの済んだ土手に、カラスノエンドウやヒメジョオンが清々しい。林にはフジの花が風に揺られ、ウツギが開きかけていた。モズが飛んできた。  

   

   

カシグルミ、オニグルミが房状の雄花を下げていた。オニグルミは雌しべの直立した紅い色がきれいだ。もう受粉(風媒らしい)したのか少し膨らんでいる。

   

カシグルミ雄花                                オニグルミの紅い雌花と垂れ下がる雄花

帰りに、リンゴの花が見たくてHさんのリンゴ畑へ寄った。

 

 ジョナゴールド  つがる

暑くも寒くもない、いい季節になった。

これから晩秋まで、健康で、そして自然環境が保全されて、今までと変わらずに虫やみどりとおつきあいをお願いしたいと思っている。

 

 

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「そのようにして歳月は静かに流れていきます。」

2013-05-20 | Weblog

                                                    【クロアゲハ春型♀】

 雨上がりの新緑がみずみずしい朝、庭にクロアゲハが旋回している。木々の梢を渡るように舞い、ときどき葉上で羽を休めている。

後翅前縁の黄色い線は見えないが、後翅外縁の赤い紋から♀と分かる。まだ交尾前だろう、我が家にたくさんあるサンショの植え込みには見向きもしない。

柔らかい朝日に、羽化したばかりの翅を乾かしているようだった。

  

 今庭には、ツツジ、サツキがきれいだ。オダマキ、サクラソウ、スズラン、マイズルソウ、デイジイ、黄や紫のプリムラ、クレマチス・・・、すべてがさわやかに咲いている。

   

  

   

  

 

 今日、ある講習会に参加応募の願書を出した。ふとしたことがきっかけとなった。

いろいろと考えあぐねたが、少し専門的なボランティアをしたいと思った。この年で、そんなこと勉強してももう遅い、と言う声が聞こえてくる。

まあ、2、3年でも元気でやれれば良いかと考えた。

願書には、受講の動機や認定後やりたいこと、ボランティア活動の実績や考え方等を書いた。6月に選考結果通知が来る。

この講座、2泊3日が5回の結構ハードな内容だ。今まで勉強したことのない領域だが、関心のある好きな道だから、選考されたら1年間通おうと思っている。

もう少し若かったならと思いつつ、選考結果を不安と期待を持って待っている。

 

 「そのようにして歳月は静かに流れていきます。」ラジオ「日本のメロデイー」の中西龍のオープニングを思い浮かべた。 

 参:拙ブログ  「歌に思い出が寄り添い、思い出に歌は語りかけ」(2009-02-01 | 文芸)
  http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/2cd57e723944d55171ce90ed53409614

 

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快晴に恵まれた大運動会

2013-05-18 | 日々の生活

                                                                               会津坂下町 〈教育のもり〉から磐梯を望む

 

 一箕地区の町民と一箕小学校の合同大運動会があった。快晴に恵まれ、暑いくらいの一日だった。

萌ちゃんも武くんもよくがんばった。ママは総務役員で活躍。ばーちゃんは炎天下で終わりまで応援。

じいは例年通り、頃合いを見計っての写真撮影だ。

  

萌えちゃんは燃えていた。リレーの地区代表で第1位、さらに100m走もダントツの1位だった。他に、Go Goひとみ探検隊と保護者と一緒のボール運び「心を合わせて」と、大活躍だ。

  

武くんは130m走、団体は「輝け!ベストカップル」、そして5年生は「白虎隊」(これしかない霧島昇の”戦雲暗く~”)を雄壮に踊った。

  

豪華なお重のお昼を一緒に食べて、じーちゃんはさよなら。坂下にイワカガミを見に行くことにした。

 三太郎さんのブログできれいなイワカガミを見て、丁寧に場所を教わった。明日は天気が崩れると聞き、午後出かけた。
 坂下の里山まで、田には満々と水が入り、遙か磐梯や残雪白き飯豊の山並みがひときは美しく、さわやかに見えた。

 

 イワカガミはすぐに見つかった。こんな低いところで、いくつもの群落がきれいに咲いていた。

  

  

ブルーベリーのような花を付けた見慣れないツツジを見つけた。図鑑で調べると 【ガクウラジロヨウラク】であることが分かった。

 

そこは「教育のもり」、案内板があり、〈森林のすばらしさ、大切さを知ってもらうため〉農村環境改善センターが整備したようだ。

 林の中に炭焼きの施設や見晴台、遊歩道があり、入り口の案内板にはオオイワカガミとあった。

 群落を注意してみたら、約10cmを超える大きな葉も見られた。イワカガミはこれまで高山でしか見ていなかったので、不思議に思えた。

 林の中には低い山のせいか、水の流れがないようだった。 トンボは少ないかもしれない。林の入り口でウスバシロチョウが盛んに舞っていた。

 

 今度糸桜里の温泉に来たときには、また林を覗いてみようと思う。

今日は少し疲れた。 ばーちゃんはお弁当作りで早かったし、長時間の応援も容易なことではない。

風呂上がりで、ビールで元気回復と行こう。

 

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たおやかに舞う ウスバシロチョウ

2013-05-17 | 自然観察

今日、ウスバシロチョウを初見した。例年通りだろうか、早ければ、5月連休に発生するウスバシロチョウ、遅い年には月末になる時もあった。

今年も5月の風にたおやかに舞い始めた。どこへ行ってもムラサキケマンは健在、このチョウは安心だ。

   

 

それに引き替えヒメシロチョウは、だんだん春型の終わりの時期か、なんとなく弱々しく見える。

先日、田の土手の食草ツルフジバカマに産みつけた卵を見た。その土手の一部が、すでに草刈されていた。

先日農家の人に聞いたら、年に2,3度草刈をするという。米の大敵カメムシの発生を抑えるためだそうだ。

細々と、狭い範囲で生き延びているヒメシロチョウ、いつ絶滅してもおかしくはない。何とか、いつまでも生き残ってほしい。

  

今日初見のサカハチチョウ春型、これも個体数は多くはない。ベニシジミが増えてきた。

    

いつもホソミオツネントンボの産卵が見られる田の縁の水たまり、田に水が入ったせいか底までがきれいに見えた。イモリが遊んでいた。

カエルの鳴き声が響き、すでにモリアオガエルの卵塊が見えた。水の中に見えたカエルはモリアオガエルだろうか?

  

 

土手の縁でハコベに似た、か細いハコベを見つけた。図鑑で調べたら、花の特徴からノミノフスマのようだ。

  ハコベ                                                                ノミノフスマ

 

綿毛             フキの花                             セイヨウタンポポ

   

レンゲツツジが咲きだした。ウワミズザクラも満開だ。

 

ニワハンミョウが獲物をとらえながら山道を先導してくれた。シオヤトンボは、この前羽化したと思っていたがもう成熟体だ。突然キジに出会った。 

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2時間の里山巡り。水が入り始めた田、数カ所で田植えが始まった。

今年は例年より約1週間遅れだそうだ。苗の成長が遅かったという。

いよいよ里山に本格的な夏が来た。

 

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自然のドラマを 庭で楽しみたい

2013-05-16 | 文芸

 

 「鮮やかな緑よ 明るい緑よ・・・香る香る若葉が香る」は文部省唱歌『若葉』、口ずさむこの歌は初夏にぴったりだ。庭を巡ると、確かに若葉が香ってきた。

 キリシマツツジや、カリンが満開、勢力を広めたスズランやマイズルソウは膨らんだつぼみが明日にも弾けそうだ。

   

 また、芽吹きが遅いサルスベリがようやく紅く萌えて、見上げるキリの木も拳を開いた。

 

 鮮やかさは若葉だけでなく、庭一面に咲くオオアラセイトウの濃い紫色と、ヤエヤマブキの黄色のコントラストがあまりに美しく、しばし見とれた。

 そのオオアラセイトウにスジグロシロチョウが舞い、産卵を繰り返していた。

  

 そう言えば、毎日芽吹きを心待ちにしていたウマノスズクサがようやく細い芽を伸ばした。嬉しかった。

 このウマノスズクサを食草とするジャコウアゲハの成長を今年も観察できるからだ。

 ありがたい緑の自然に感謝しながら、庭にすばらしいドラマを沢山見たいと思っている。            

 

   

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スジグロシロチョウの産卵

2013-05-14 | 自然観察

 

「さわやかな緑よ 明るい緑よ~ 」は文部省唱歌『若葉』だ。初夏にぴったりの歌を口ずさむ。

オオアラセイトウ の濃い紫色と、ヤエヤマブキの黄色のコントラストが美しい。

  


  庭のあちこちに咲くオオアラセイトウにスジグロシロチョウが産卵を繰り返していた。なかなかいい写真が撮れない。

   

続々と花が咲き始めた。

勢力を広げているスズランとマイズルソウのつぼみが膨らんだ。まだいくらか緑だが、じきに真っ白な清楚な花が咲くだろう。

春一番で咲いていたプリムラは白に変わって紫や黄色がきれいに咲いている。ハナイカダも咲いて花粉が見える。キバナイカリに変わってシロバナイカリソウも美しい。

     

キバナイカリに変わってシロバナイカリソウも美しい。

枯れたか?毎日眺めていたウマノスズクサの芽が伸びてきた。嬉しい。毎年ジャコウアゲハに食い尽くされては、なかなか殖えないのも仕方ないか。

また、ジャコウアゲハの成長を見つめて過ごせそうだ。

  

穏やかな一日だったが午後は風が出てきた。天気が変わりそうだ。


 

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