佐藤養助商店さんふるさと企業大賞受賞

2012年11月01日 | 『 機 KIBIN 敏 』

佐藤養助商店(佐藤正明社長)さんが、ふるさと企業大賞を受賞されました。長年の新商品開発、地域貢献等々が高く評価されての受賞、心からお祝い申し上げます。以前、取材の際聞かせていただいたお話では、先代が襲名された当時は4名でのスタートだったそうです。

現在は、230名もの従業員を雇用し秋田県有数の企業として発展されています。さらに、クラシックロードやうどんエキスポ等々地域の観光や活性化に尽力されています。今後ますます地域の中心企業としてご活躍お願い申し上げます。秋田県の企業が次に続いていくことを期待しています。あらためて、ご受賞おめでとうございます。



※下記は、平成20年発行、機敏Vol.09で取材させていただいた記事です。

 

佐藤養助 漆蔵資料館

 商人地主のまちとして栄え、豪華な内蔵が残る横手市増田町本町の「漆蔵資料館」が観光客らの人気を呼んでいる。万延元(1860)年創業の佐藤養助商店(湯沢市稲庭町、佐藤正明社長)が同社の歴史、稲庭うどんに関する資料などを展示するため、平成17年4月にリニューアルオープンさせた。

 ■歴史の重要さを感じさせる漆蔵資料館



 
漆蔵資料館は、江戸末期より8代続いた秋田の大地主・小泉五兵衛家の所蔵だったもの。約30年の歳月をかけたといわれ、建物全体が歴史の重厚さと感じさせる。大正ロマネスクの傑作といわれる階段、総漆塗りの光沢、蔵の中に造られた貴重な蔵茶室、数ミリの遊びしか許さないという精巧な蔵扉、深さ8メートルもある内井戸も保存されるなど目を見張るものばかり。後に佐藤養助商店が取得し、平成13年に資料館として開館した。「歴史と文化をゆっくり感じてもらい、文化情報の発信基地にしたい」と意気込んでいる。 

■内蔵で楽しむ創作懐石料理も



 漆蔵を中心にした三つの内蔵には資料館のほか、お食事処「養心庵」や喫茶「蔵」、それに土産物を販売する「くら蔵」がオープンした。それまで午後9時~午後5時だった無料見学時間を午後9時まで延長したことや、光り輝く内蔵の豪華な造り、工夫凝らした創作懐石料理などの食事メニューが人気の要因になっているようだ。
 内蔵の2階の「養心庵」では、稲庭うどんと旬の食材の料理が食べられる。8点の豪華な料理が並ぶ創作懐石(3000円)や稲庭うどんがセットになった比内地鶏のだまこ鍋(1200円)、比内地鶏の親子丼(1300円)が人気だ。冷麺、温麺など本場の味が楽しめるので、若者や家族連れも多く訪れている。また喫茶「蔵」は創作デザートに舌鼓を打ちながら、若者たちの楽しい語らいの場となっている。お土産処「くら蔵」には佐藤養助の稲庭干饂飩はもちろんのこと、うどんを彩る器や漬物など、古里の香りが懐かしい名物品がずらりと並ぶ。

■佐藤家に伝わる500点余りの貴重な資料を展示







 
 空間まるごと漆塗りの芸術品といわれるほど、贅を尽くした資料館に展示しているのは、明治初期、宮内省から稲庭うどんの注文があったことを証明する納品書の控えや、佐藤家に伝わる掛軸など約500点。蔵の保存活用の可能性を模索した『まちおこし事業』は大成功。資料館兼レストランの漆蔵が大きな役を果たした。これからも毎年11月3日の「蔵の日」に、まちの蔵は一般に公開されることになっている。
 多くの見物客を感動させ、改めて美しい和空間としての蔵の魅力を発揮し、久しぶりに蔵が立ち並ぶ『くらしっくロード』は活気を呼んだ。


◎蔵の日



 
漆蔵資料館が起爆剤となり、平成18年11月3日に「蔵の日」が定められた。増田十文字商工会などの呼び掛けで、蔵の所有者など29人で蔵の会が組織され、同会主催で、漆資料館などのほか普段、漆資料館などのほか普段、未公開の7棟を含む10の蔵が今回初めて一般公開された。

佐藤養助 漆蔵資料館
秋田県横手市増田町増田字本町5番地
TEL:0182-45-5430
http://www.sato-yosuke.co.jp


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