機敏Vol.12 道の駅十文字「まめでらが~」

2012年11月01日 | 活動報告

和泉さんから、情報いただきました。横手市十文字の、「道の駅十文字」さんが10月31日(水)~11月2日(金)まで、東京上野駅の地産品ショップ『のもの』に出店されています。
最盛期を迎えるりんごや洋ナシをはじめとする新鮮な果物、また、関東圏ではあまり馴染みのない「からし菜(ばしょう菜)」といった秋田の味覚が並ぶそうです。
東京在住の方、出張など東京を訪れる予定の方、ぜひ秋田県自慢の品々をご覧ください。私も是非行きたかったのですが、残念ながら秋田で用事があります。「道の駅十文字」のみなさん頑張ってください。応援しています。 

 

 

※以下は、平成20年に発行した機敏Vol.12で道の駅十文字「まめでらが~」を取材した時の記事です。是非、横手にお訪ねの際は、お立ち寄り下さい。秋田の新鮮で美味しいものいっぱいあります。お薦めです。


 

 開業前の不安はどこへやら。いざ蓋を開けてみれば、1日平均1,500~2,000人の来場者で文字通りの大盛況の横手市十文字町の道の駅「十文字」。単なるドライバーの休憩場所に止まらない「まめでらが~」(地元の方言で「元気ですか?」の意味)の魅力とは?徹底リポートをお届けします。


 1993年ごろから国土交通省の提唱によって、地方自治体が作り始めた『道の駅』。市町村を結ぶ幹線道路沿いに設けられたこの施設は、現代の車社会において、まさに道のオアシス的存在となっている。

 24時間利用できるトイレや休憩施設はもちろん、周辺の交通状を知らせる情報サービスや、不慣れなドライバーに配慮した広めの駐車スペースもしっかり確保。地域の文化、名所、特産品を活かした多彩なサービスを提供する施設も多く、行楽シーズンともなると、駐車場が車で埋め尽くされることも珍しくない。運転していてちょうど疲れてくる距離毎に、施設が点在しているのもうれしい限り。道の駅の誕生以降、いわゆる『下道移動』のストレスは格段に緩和されたと言っていい。

 
★レストランスペースも充実。名物横手焼きそばも食べれます。


 そんな道の駅に、またひとつ新しい顔が加わった。2007年9月16日にグランドオープンしたばかりの、横手市の「まめでらが~」道の駅十文字がそれである。県内26番目の道の駅となるこの施設の最大の特徴は、町の中心地に位置するという抜群のロケーション。その立地の良さから地域交流、防災、防犯ならびに、農業・商業の振興拠点としての活用にも大いに期待されている。
 また道の駅の大半が第3セクターで運営されているという中にあって、道の駅十文字が完全民間経営を選択したという点にも注目したい(東北では初めてのケース)。町の商工会が中心となって地域に出資を募り、運営管理会社の株式会社 十文字リーディングカンパニーは設立された。
 「もともとこの場所には新しい庁舎が建つ予定でした。それが町村合併で白紙になったところに、この話が舞い込んできたんです。私は直感ですごくいい!と思ったんです。提案した当初は、各方面から猛反発を食らいまして。その理由は市街地に道の駅を作るということが、まずもって前代未聞だし、全国で約8割の道の駅が赤字だからというもの。だけど私はいまだかつてない試みだからこそ、チャンスがあるように思えたんです。人が集まれば、自然とビジネスチャンスも広がっていく。それがこの場所なら、きっと実現するに違いないと。そしてそのチャンスを有効に活かすためには、完全民営化による経営というのも絶対に譲れないポイントでした。利用者の視点に立った運営を図るためには、より柔軟な発想と風通しの良い組織が不可欠ですから」と語るのは、旧十文字町長時代から道の駅計画を積極的に推進してきた小川健吉社長。
 決して楽な船出ではなかったが、粘り強い交渉の末に多くの賛同者を獲得し、結果的には会社の設立資金も十分すぎるほど集まったという。


★小川社長を中心に活気溢れる道の駅づくりに奮闘するスタッフたち


★地元で採れた新鮮な野菜や加工品の販売スペース


 こうして鳴き物入りでオープンした道の駅十文字の現状は、1日平均1,500~2,000人の来客があるという文字通りの大盛況。小川社長の思惑は見事に的中し、農産物の直売所や加工品の販売所などでは、朝に出した品物が昼にはなくなるという想定外の事態も起きている。
 中には品物の売れ方を見て、作物の栽培量を増やしたり、新たな加工品の開発に取り組み始めたという人も。道の駅十文字の誕生によって、町はにわかに活気づいている。
 また建物に入ってすぐの多目的ホールでは、定期的に様々なイベントを開催中。料金は一切徴収しないということで、楽器演奏、劇団員、学校のクラブ、芸術家などから利用に関する問い合わせが殺到しているという。「ホールをタダで使わせてくれるらしい」「今日もまめでらが~で面白いことをやってるみたい」―――そんな話が口コミで広がって、人が人を呼ぶという理想的なサイクルが、この場所を中心に生まれているようだ。


★天井の広い多目的ホールでは、様々なイベントがおこなわれている



★お年寄りも気軽に利用できるバリアフリー


 敷地内には付近の住民が買い物や食事で気軽に立ち寄れるようにと、屋根付きの駐車場も確保している。さらに地域コミュニティーの色合いをより強く打ち出していくために、毎週土、日曜日や祝日に、地元小売店にオープンスペースを開放する『十文字昇天まつり』も開始した。
 「この商店街まつりには、地域交流を促すこと以外の目的もあるんですよ。それは十文字に何があるのかを人の集まる場所でアピールすることで、遠方から訪れた方に市街地を少し歩いてみようかなと思っていただくというもの。まだ始まったばかりですが、商店まつりは町の活性剤となって、やがて大きな成果を生み出してくれると期待しています。」(小川社長)


★レンタルサイクリングもあります


★国道の状況がライブで見れる


 今やその数、全国で800ヶ所以上という道の駅。その中のひとつである道の駅十文字は、オンリーワンと呼ぶにふさわしい魅力を備えた施設だった。敷地内では今日もあちらこちらで、「まめでらが~(元気ですか?)」という挨拶が交わされていることだろう。

 


道の駅十文字「まめでらが~」

横手市十文字町字海道下21番地4
TEL.0182-23-9320
営業時間 9:oo~19:00(冬期間18:00まで)
 

 


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