森を救おう!

2006年07月03日 | 活動報告
本日の産経新聞に“割りばしで森の再生を”という記事が掲載されていました。
“割りばし”は資源の無駄遣いではないか?という疑問を抱いてしまいがちですが、どうもそうではないようです。

日本は国土の3分の2が森林で、さらにその4割がスギやヒノキなど人の手によって植林された、いわゆる人工林であるそうです。この人工林は手入れをしないと荒廃してしまいます。一定数の木を伐採する間伐や枝打ち、下草刈りなどの手入れを行わないともやしのような木が密集する状態となってしまうそうです。そうなると森の中に日光が入らなくなり、地表近くで植物も育たず、台風、雪害、大雨など災害にも弱い森になってしまうそうです。
しかし、間伐をすれば地面に日光が差し込み、植物が生え、昆虫や鳥も生息するようになり、木も根がしっかりして土砂崩れを防ぐ強い森になるそうです。
現在、海外からの安価な材木の輸入により、国産材の価格が下落し、間伐のための人件費も出ない状態が続いており、森が荒れ放題になっています。
森を育てるにはこの間伐材の利用を進めていかなければなりません。
そこで、「JUON(樹恩)NETWORK」は間伐材を使った“割りばしづくり”を提案しました。この提案により、約930万膳が現在、全国の大学生協の食堂で使われているとのことです。また、ある大手コンビニチェーンでは林野庁が平成17年度から進めている「木づかい運動」に賛同し、今月下旬から1膳5円で“割りばし”を販売するとのことです。(これまで通り無料の割りばしも用意するそうです。)
現在、お弁当屋さんやコンビニエンスストアーでお弁当を買うとついてくる無料の“割りばし”のほとんどは、コストが安い中国産のもの。日本の森、そして美しい秋田の森の将来を考え、身近な“割りばし”から日本産のものを使い、森の保全に協力できればと思いました。

この「JUON(樹恩)NETWORK」では、さまざまな森林保全活動をしているようですので、是非、ホームページをご覧になってみて下さい。

特定非営利活動法人 JUON NETWORK(樹恩ネットワーク) http://juon.univcoop.or.jp/