荒川洋治さんの2007年から2008年にかけての本にまつわる話題を中心とするエッセイ集です。
文学作品や本に対する思いはもちろんのこと、日常のちょっとした出来事についての味わいある観察、文房具への愛情など、短い文章の中で、発見があったり、豊かな気持ちにさせてくれたります。
例えば、「付箋の色」というエッセイでは、タイトル通り、書評を書くときに本に貼って使ったりする付箋について書かれているのですが、付箋の話だけでこんなに書き手の人物像や価値観が表れてくるということに驚きました。
以下に、少し引用させてもらいます。
「付箋は一度使ったものを、もう一度使うことはない。たいていは、一回で終わり。書評もその場で終わり。はかない。でもともにそれなりの役割があるのかもしれない。
決して高くはないのに、ぼくには『買えない』付箋がある。・・・(中略)・・・店ではいつも『またにしよう』と思い、あきらめる。しばらくあと、またそこに行き、手にとり『いいなあ』と思う。でも買えない。」
興味を持ったエッセイを拾い読みするだけでも楽しいと思います。
ぜひ読んでみて下さい。
文学作品や本に対する思いはもちろんのこと、日常のちょっとした出来事についての味わいある観察、文房具への愛情など、短い文章の中で、発見があったり、豊かな気持ちにさせてくれたります。
例えば、「付箋の色」というエッセイでは、タイトル通り、書評を書くときに本に貼って使ったりする付箋について書かれているのですが、付箋の話だけでこんなに書き手の人物像や価値観が表れてくるということに驚きました。
以下に、少し引用させてもらいます。
「付箋は一度使ったものを、もう一度使うことはない。たいていは、一回で終わり。書評もその場で終わり。はかない。でもともにそれなりの役割があるのかもしれない。
決して高くはないのに、ぼくには『買えない』付箋がある。・・・(中略)・・・店ではいつも『またにしよう』と思い、あきらめる。しばらくあと、またそこに行き、手にとり『いいなあ』と思う。でも買えない。」
興味を持ったエッセイを拾い読みするだけでも楽しいと思います。
ぜひ読んでみて下さい。
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