昭和20年3月10日、東京の下町は大空襲を受けた。
医学生であった著者が、直後の現場で目撃した様子を綴っている。
著者は、その惨状を見て、「-こうまでしたか、奴ら!」と思い、
電車の中の中年の男たちは、「-つまり、何でも、運ですなあ。……」と言い、
焦げた手拭いで頬かむりをして路傍に腰を下ろしていた中年の女は、蒼空を仰いで、「ねえ……また、きっといいこともあるよ。……」と呟いていた。
最後の言葉には、著者が「自分の心をその一瞬、電流のようなものが流れ過ぎた。」と書いていますが、私も、人間のある種の力強さを感じました。
そして、橋本治も解説で述べているように、運命を受け入れる一方でなく、自ら変えていかなければならないということを、過去から学ぶことが大切ですね。
講談社文庫で読めます。
医学生であった著者が、直後の現場で目撃した様子を綴っている。
著者は、その惨状を見て、「-こうまでしたか、奴ら!」と思い、
電車の中の中年の男たちは、「-つまり、何でも、運ですなあ。……」と言い、
焦げた手拭いで頬かむりをして路傍に腰を下ろしていた中年の女は、蒼空を仰いで、「ねえ……また、きっといいこともあるよ。……」と呟いていた。
最後の言葉には、著者が「自分の心をその一瞬、電流のようなものが流れ過ぎた。」と書いていますが、私も、人間のある種の力強さを感じました。
そして、橋本治も解説で述べているように、運命を受け入れる一方でなく、自ら変えていかなければならないということを、過去から学ぶことが大切ですね。
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