こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

サヴァイヴ!南国日本

2007年09月16日 | 読書ノート
サヴァイヴ!南国日本
高城 剛
集英社

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 もう5年以上も前のこと。危機管理のセクションの人から、「最近ね。雨の降り方・パターンが随分変わってきたんだよ。梅雨に代表される気象の時期・季節特性が薄れ、突然、スコールのような集中豪雨がイレギュラーに降ってくる。こう先が読めなくちゃ、災害対策がとりづらいよ。」という話を聞かされた。

 当時は、ピンとこなくて、「そうかなあ」と思う程度だったのが、あの話を聞いてから7~8年目を迎える今は、そのとおりと大きく頷かざるを得ない。
 何せ、メガトン級の雷がガンガン来るし、真夏日は当たり前で、40度を超える日が続き、9月のこの頃になっても、まだ、残暑が厳しい日本。まさしく、日本は亜熱帯の国になったと、多くの人が皮膚感覚で感じているに違いない。

 アル・ゴアの『不都合な真実』が、タイムリーに地球温暖化に警鐘を鳴らし、ブラピ、デッカプリオ。ハリウッドスターたちが、プリウスに乗り換えてデモンストレーションするご時勢である。
 だが、アル・ゴアの邸宅から出るCO2は、一般家庭の何倍にもなる真実は、意外に知られていないし、当のアメリカそのものが、環境破壊のチャンピオンという事実は、皮肉以外の何者ではない。

 だから、こうやって破壊を食い止めましょうとかいう、偽善的なキャンペーンをはる輩から少し距離を置いて、南国化、その必然を逆手にとって、何が日本にためになるか、知恵を絞ろうというのが高城の主張。少し、発想を変えて、地球温暖化を考えようというメッセージに一票、である。  



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