こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

『投資戦略の発想法』を読み始めた。

2005年12月27日 | 読書ノート
最新版 投資戦略の発想法

アスコム

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   冒頭にホリエモン騒動の話がでてくる。経済界の重鎮,エコノミストといわれる人までが投資というものの無理解からヒステリックな言動を行っていると指摘する。投資行動そのものに対する敵対視である。
 そのエートスから,果たして日本に真に資本主義というものが根付いているか,という根本的な疑問を投げかける。にもかかわらす,資本主義の流れは止めることができないので,正しい投資行動を身につけて自己防衛しよう,とその後の話が展開していくのであるが,少し横道にそれて,この「真に資本主義が根付いているのか」という疑問に注目してみたいと思う。

 いわく「世界で最も成功した社会主義国家ニッポン~一部の識者は,わたしたちの祖国であるニッポンのことをシニカルにこう呼んでいます。日本のお陰で急速な経済成長を実現している中国では,「日本に学ぶな。日本に学ぶと社会主義になってしまう」と揶揄までされているといわれています。(P19)」

 昔,航空会社の人とお仕事をすることがあって,中国系キャリアの支店長さんと良く話をさせていただいた時期があった。その彼女からよく「日本は社会主義の国だ。」といわれていたのを思い出した。飛行機を大きくしたり便数を増やしたりするときの官公署の抵抗が強いので,その部分を官僚統制と看做しての発言であったが,当時の私には新鮮な驚きだった。一国二制度の体制下で,社会主義の国でありながら,自由主義経済を誰よりも謳歌しているキャリアの支店長ならではの発言であった。だから,このある識者諸氏の話はとてもよくわかる。官僚指導型資本主義であるが故のことかもしれないが・・・。   blog Ranking へ


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