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広島県の西部地域に「廿日市(はつかいち)」という市がある。吉和村,佐伯町,廿日市市という3つの市町村が合併したまちだ。規模の異なる市と町と村の三者合併だったので,「合併,だんご三兄弟」とも言われ全国的にも注目を浴びた。
廿日市は,対岸の宮島への参拝客などがたちよる市(いち)として発展した経緯をもつ。カープの山本浩二監督が廿日市高校の出身であったりとか,ケンダマの生産が日本一だったりもするが,瀬戸内海が眺望できる好立地から団地造成が進み,中央の東広島とならんで,人口減少社会に逆トレンドを示す,元気な発展途上のまちだ。
そんなまちの歴史を綴ったマンガを発見。平成9年の出版だが,なんと今はなき「石ノ森章太郎」さんの作だ。平清盛から毛利元就へ政治の中心が移る中で,廿日市がどんなポジショニングをしめていたのか,大人でも良くわかる本だ。誰が企画されたか知らないけれど,意欲的で斬新な試みだなと感心した。
「マンガ みつぎの歴史」なんてのを出すとすると,どんなしかけが良いのだろうか。村長(むらおさ)から聞き書きで,アマチュアのマンガ家を使って,週1回WEB連載なんていうのが今様なアプローチだろうか?