こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

『萌え経済学』を読んでいる。

2006年03月15日 | 読書ノート
萌え経済学

講談社

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 イケメンにキモメン。市場原理主義の徹底は,希望格差社会・下流社会を生み出したし,キモメンを排斥しイケメン一極集中をもたらした。排斥されたキモメンの行方はいかん。その答えは”萌え”なのである。

 森永卓郎によれば,「「萌え」とは,アニメのキャラクターに恋をすることだ。恋をするというのは,単に好きだということではない。キャラクターに対し,まるで人間相手と同じように恋をするのだ。人類の歴史のなかで,初めて人間が生物でもないものに恋することをはじめた。それが萌えなのだ。(『萌え経済学』(P36))」そうだ。

 しかし,キャラクターへの恋が真剣であっても,その恋は,あくまで2次元の世界でのできごとであり,これを補完するリアルな世界がメイド喫茶の世界なのである。

 「もしかしたら,メイド喫茶は,いま日本で一番伸びている「産業」なのかもしれない。メイド喫茶は基本的には,飲み物と軽食を出す普通の喫茶店だ。唯一の違いは,ウエイトレスがメイドさんの扮装をしているということだ。メイドさんはレースのフリルがついた19世紀のビクトリア調の衣装に,同じく髪飾り(ホワイトプリムというらしい)をつけているのが一般的だ。
 もともとコスプレ喫茶から始まっているが,けっして性風俗産業ではない。お客さんはメイドに触れてもいけないし,覗いてもいけない。写真撮影も禁止されていることが多い。(同書P73~74)」

 『萌え経済学』で,やっと,メイドカフェなるものが分かってきたが,本当の理解に達するには,かなり時間がかかりそうである。”萌え”現象は,相当奥の深い,おっさんには容易に理解できない社会現象のようだ。まだまだ勉強が必要である。

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