こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

ロバート・ルービンの罪

2009年10月02日 | 読書ノート
1 シカゴ先物取引所理事,ニューヨーク先物取引所理事として,全米の先物取引を隆盛させたこと。(P118)

2 1990年からゴールドマン・サックス共同会長に衆院して,文字通り,投資銀行界の牛耳を取り,アメリカ国内の投機事業をます
 ます盛んにしたこと。(P122)

3 ソ連崩壊後のロシアで,エリツィン大統領がルービンをロシア民営化の経済顧問に指名し,ロシアの投資ビジネスを委託したた
 め,民営化に差し掛かったロシア国内にルービンの息がかかった投機屋による泥棒行為が横行して,ロシア経済を大混乱に導
 いたこと。(P122~123)

4 1993~1995年にクリントン政権の経済担当大統領補佐官,続いて95年から財務長官に就任し,クリントン政権時代に貧富
 の差を急拡大したこと。
  ときに,LTCMが1998年に破綻した時,金融投資業界上げて救済に乗り出し,借金を元手にしたヘッジファンドによる投機の
 規制がなされず,その後も広大なバブル投機がウォール街にはびこったこと。(P123)

5 財務副長官ローレンス・サマーズと組んで,1999年に金融サービス近代化法を制定して,銀行と証券会社の兼業禁止(1933
 年のグラス・スティーガル法)を撤廃させて,商業銀行が投資家に証券を販売できるように改悪したこと。(P123)

6 1999年,ホワイトハウスを退任後全米最大の商業銀行シティグループに移籍し,莫大なストックオプションを獲得し,以後,9
 年間,シティグループ経営委員会議長として,サブプライム・ローンを中心とするハイリスク商品にシティの最大の投資を求める経営
 方針を指令し続け,2008年11月,シティの経営破綻させたこと。(P124)

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