こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

ケネディも1929大恐慌で財をなした

2009年10月01日 | 読書ノート

 「有名なエピソードは,ケネディ大統領の父であるジョゼフ・ケネディが投機屋としてウォール街にはぶりをきかせていた時代,
ある日,靴磨きに靴を磨かせると,その子供が株を手にしていることを知って,個々まで大衆が手を出しているなら暴落が近い
と予感し,株を売り逃げて莫大な資産を気づいたことです。
 おかげで彼は,4000万ドルの資産を,5年で50倍近い1億8000万ドルに増やしたのですから,売り逃げという行為が,どれほど
巨万の富を生み出すかわかります。(広瀬隆『資本主義崩壊の首謀者たち』P39~40)

 ジョゼフ・ケネディの場合,悪に手をそめたおカネとは言え,
・ 4000万ドルという元手を持っていたこと
・ 靴磨きの子供が手にした株から,株価の暴落を予知したこと
というところに,成功者には,運の強さと元手と才覚の三拍子が必要であることを示唆しているが,今回のリーマン・ショックの
立役者たちは,自らシナリオを書きシナリオどおりに演出し,予定通り,巨万の富を手にし,結果として世界経済の混乱と,
庶民生活の窮乏を招いているところに,大きな罪深さがある。

 

 


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